宮本浩次「自分をさらけだせた」 ピストン西沢と『GROOVE LINE』ラストトーク!

宮本浩次がピストン西沢の番組『GROOVE LINE』のラストトークを交わし、思い出話などに花を咲かせた。

宮本が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」(ナビゲーター:ピストン西沢)。オンエアは9月27日(火)。同番組は9月29日(木)に最終回。

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(オンエアは10月4日まで)

『GROOVE LINE』はライブ並に疲れる?

西沢は「きました! 宮本浩次!!」とハイテンションでお出迎え。同番組に多数出演してきた宮本は「いやあ、楽しい思い出がたくさんあります」と懐かしんだ。

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西沢:HMVのスタジオで、宮本さんが来ていきなり机の上に立ったのをずっと覚えてますよ。

宮本:ピストンさんのラジオは、ピストンさんのライブというかコンサートに参加している感じというんですかね。だから普段と全然違う「のせられる」と言ったらあれですけど。「ミヤジが来たぜ!」みたいなことを言って、HMVのときはお客さんがいたじゃないですか。

西沢:たくさん観に来ましたよ。

宮本:そのみなさんに「ミヤジあいさつしろ!」って。

西沢:店のなかなのに阿鼻叫喚ですもんね。

宮本:(笑)。

西沢:ああいう空間はなかなか、ラジオってすごい力があるのに、いまそういう自分をすべてさらけ出すようなものってないですからね。パワーを感じていただけていたと思います。

宮本:そうですね。すごく特別でした。

西沢:僕の勝手ですけど、宮本さんは仲間だと思っていて。思考回路や脳の構造やスイッチの入り方や好きなことやら、もうわかるんですよ。

宮本:(笑)。

西沢:そこのところをくすぐると「おお、きた!」っていうのが、釣れた、入れ食い? みたいなのが。自分でも面白い。俺は宮本さん喜ばすの上手ですよね?

宮本:普段自分の奥底にある「表面じゃないところ」っていうのかな? そういうところをピストンさんと話していると、さらけださせられる。自分では気づかない部分とピストンと話をしたあとで、5分10分のピストンさんとの『GROOVE LINE』に出たあととかに、エレベーターで憔悴っていうんですかね?

西沢:(笑)。

宮本:たった5分がライブ1本というとあれですけど、そのぐらいピストンさんとの生の臨場感と楽しさと緊張感と、普段出せない自分をさらけだせたということが。帰りのエレベーターがあるんですけど、そこで帰るときに「うわあ」って多分、顔が真っ青になっているぐらいエネルギーを使ってました。

西沢:僕と同じ脳の構造だとするとですよ? ドーパミンがブワーッと出てダムが決壊するじゃないですか。それでライブバーッといけちゃうんだけど、僕らの頭のなかって体関係なくドーパミン出すから、あとから体がしんどいのがわかる。

宮本:それはあるかもしれないです。ライブはいいことしか考えないというか。みんな集中しているとそうだと思うんですけど、集中できる場所があるというのはそういうことだから。たとえばコンサートのリハーサルのときとか。

西沢:リハからあの状態なの?

宮本:そうですね。リハはけっこう本気でやらないと。

西沢:あの騒乱状態が。

宮本:最後はへろへろの状態ぐらいまでリハをやって。それでようやく、コンサート本番はちょうどいいぐらいですかね。

リハーサル重視で修学旅行を欠席

エレファントカシマシのメンバーとは4人のうち3人が中学、1人が高校時代からの友人で40年来の付き合いになるという。宮本は当時の驚きのエピソードを明かした。

宮本:当時はわかっていなかったというか、必死に週に2、3回練習して。修学旅行も行かないで練習して。

西沢:修学旅行のお金をスタジオ代にしちゃったの?

宮本:高校の修学旅行は最初に積み立てていたんですよ。多分8割ぐらい返ってくるんじゃないですかね。全額は返ってこないんです。「行かない」って言ったら8万円ぐらい返ってきた気がします。

西沢:それはパンクな精神で行かなかったの?

宮本:いやいや、リハがあるんですよ。

西沢:(笑)。

宮本:ちょうど週に2回、毎週リハをやっているので。

西沢:以外に真面目!

宮本:バンドのリハがあるから「悪いけど修学旅行、行けない」って。

西沢:でも周りは理解しないじゃないですか「プロ目指したってさ」みたいな。そこは負けないで4人で行くんだ、と?

宮本:ところが、意外に深く考えてなかったんだな。やっぱり大人になってから、ここ4、5年ですね。この5年ぐらい、50歳のときにソロになって活動して『冬の花』とかいろいろなコラボをやったりするなかで、ちょっとだけ大人、大人というかな? 自分の活動を考えるようになりました。体の疲れ方も違うから(笑)。

西沢:すごかったですよ。椎名林檎ちゃんと『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出たとき。

宮本:楽しかったです。

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西沢:あれは耳からドーパミンが漏れているのが俺には見えたもん。

宮本:(笑)。林檎さんみたいな素敵な人とデュエットするというのがまず1つあるじゃないですか。

西沢:あの人クールだからね。

宮本:かっこいい人と歌を歌うということが。ダンサーが一緒にいて、『獣ゆく細道』はミュージックビデオのときからダンサーの人がいるんですよ。椎名さんと2人で歌うこと自体もかなり浮かれているところにもってきて、女性のダンサーが私たちが歌っている後ろで踊ってくれるんですよ。だからうれしくてうれしくて!

西沢:(笑)。

宮本:しょうがないから、ダンスシーンが終わったあと私が一緒になってアドリブでダンサーと一緒に踊ったら、それが面白いってミュージックビデオの監督の児玉(裕一)さんが「宮本さん、頭からもう1回それやってください!」って言われて。1人で最初から最後まで踊りながらやっているシーンが、どこかに。1人で踊っているシーンがあると思います。本当に楽しかったんです。

その後、趣味に関する話題になると「火鉢」や「キーホルダー」など収集癖があると語った宮本に、西沢はリスペクトの言葉を贈った。

西沢:そういうほかの人と違うことが、全部音楽と歌い方と存在になってますよ。

宮本:そうですかね。

西沢:もう宮本浩次は、存在です、在り方ですよ。

宮本:ありがとうございます。

西沢:「こういうものなんだ!」っていう、みんな納得みたいな。

宮本:そこまでいけるように頑張りたいですけどね。

西沢:いや、いってますよ。

野音の歴史を作ったエレカシ

エレファントカシマシは2023年7月に開設100周年を迎える日比谷公園大音楽堂(通称:日比谷野音)で、いままでに32回のライブを実施してきたという。

西沢:自分たちが野音の歴史を作ったんですよ。

宮本:いやいや、そこまでのことは言わないですけど(笑)。

西沢:若いバンドがエレカシに憧れて野音を観に行った人が、これから「ああ、エレカシと同じステージに立った」と思うんですよ。

宮本:武道館とかもですが、私たちはそこまで意識してないんです。でもそういう意味ではピストンさんに指摘されてみると、100周年という野音の歴史に組み込まれてるという部分はあるかもしれないです。

西沢:誰かにやっていることを教えてもらわないとダメです。そういうのを気にしないで無頓着にガムシャラにやっているから。だからそれは誰かに言ってもらったらわかりますよ。エレファントカシマシがどんなにすごくて、宮本浩次の歌がどんだけ力があって、ほかの人とどれだけ違うか。違うんですもん。違うことは最高ですよ。ほかにいないってことだから最高ですよ。

宮本:すいません、ありがとうございます。

西沢:本当ですよ。

宮本:まあ、本当言っちゃうと自分らはそうやって思ってやっているんですけどね。

西沢:(笑)。

宮本:もちろん私は、人前で歌うというのは、俺の歌に相当自信を持っていて。当たり前ですけど。それは自分で言っちゃうとね。多分死んだあととかに、まあ100年ぐらいは生きるかもしれないですけど、それまでにいつか死にますでしょ?

西沢:(笑)。

宮本:そのあとに「宮本浩次はすごかった」ってみんな言ってくれると思う。俺は死んだあとのために家にもう「宮本の趣味はこれだった」みたいにして、いまから伝説づくりでもしておこうかなと思います。

最後は西沢がミックスを手がけたエレファントカシマシの『男は行く』をかけて宮本とお別れをすることに。

西沢:宮本さん、長いあいだ本当にありがとう。これで関係が終わりじゃないので、またどこかでぜひとも絡ませてください。では西沢から愛を込めて、最高のエレファントカシマシ『男は行く』とかリミックスさせていただきました、お聴きください。

番組では『男は行く(Piston Nishizawa Remix)』をオンエアした。

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(オンエアは10月4日まで)

宮本の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
radikoで聴く
2022年10月4日28時59分まで

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番組情報
GROOVE LINE
月・火・水・木曜
16:30-19:00

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