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古舘佑太郎、THE 2『恋のジャーナル』は“自分たちらしさ”を突き詰めて制作

古舘佑太郎、THE 2『恋のジャーナル』は“自分たちらしさ”を突き詰めて制作

THE 2の古舘佑太郎(Vo)が、音楽のルーツや、楽曲『恋のジャーナル』に込められた思いを明かした。

古舘が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは4月4日(月)、5日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

『恋のジャーナル』はどう作られた?

THE 2は、もともと2017年に古舘と加藤綾太(Gt)を中心に2として結成された。それぞれ所属していたバンドが無期限で活動休止している中、“バンドで音を鳴らしたい”という欲求を抑えきれず結成に至ったという。2022年2月22日に元Shiggy Jr.の森夏彦(Ba)と、元赤い公園の歌川菜穂(Dr)が加入し、バンド名をTHE 2に改め、活動をスタート。ちなみに、バンド名はメンバーの音楽人生のエピソード2を意味しているそうだ。

果たして古舘は『恋のジャーナル』にどんな思いを込めたのか。

古舘:『恋のジャーナル』はTHE 2、そしてその前の2時代から見ても、2年以上ぶりの新作となります。僕らは日頃から“新しいことに挑戦したい”と思っていますが、この2年間そのことだけに集中して、楽曲作りをしてきた形が『恋のジャーナル』に詰まっているのかなと思います。

この楽曲を作る上で“自分たちらしさ・個性って何だろう”と考えていたときに、個性というのは人と違うことをやるというよりも、人と同じことをやっていても“その人らしさが滲み出てしまうこと”なのかなと思いました。今回はプロデューサーにサカナクションの山口一郎さんを迎えて、一郎さんのエッセンスを存分に飲み込んで、バンドとして発信しています。その上で、僕らの個性がなくなってしまうのであれば、結局そもそも個性なんてものがなかったんだと自分の中でケリがつくというか。それでも滲み出てしまうものが本来の自分たちなのかなと思って、今回の楽曲には自分たちにはないエッセンスを敢えて取り入れています。

なので曲の中には、今まで聴いてくれていた皆さんにとって、驚くような仕掛けもあると思うんですけど、その中に宿っている“THE 2らしさ”を楽しんでいただけたらと思っています。

THE 2のルーツの1曲

THE 2は4人それぞれが違うバンドを経ているため、音楽のルーツが異なる。THE 2にとっての初となる作品『恋のジャーナル』のテーマは、“異なるジャンルの音をぶつけてそれを1つにしよう”というものだったそうだ。

古舘:土台となっているのはギターの加藤が作ってきた楽曲です。元々はパンクな雰囲気のナンバーだったんですけど、そこに僕が全然違う楽曲で作っていた素材をぶつけました。僕がなんとなく参考にしていたのが、クエンティン・タランティーノ監督の映画『パルプ・フィクション』の主題歌、ディック・デイル&デルトーンズの『Miserlou(ミザルー)』という曲です。聴いてもらえればわかると思うんですけど、結構通ずるものがあるんじゃないかなと。

僕は勝手に『Miserlou』にカウボーイなイメージがあって、曲を聴くたびに面白いなと思っていました。どうやったら僕らなりに落とし込めるかなと思っていた中で、ギターリフが生まれて、加藤のパンク曲にぶつけてみたんです。プリプロのときにもメンバー全員で『Miserlou』を聴いたりして、どうやったら現代っぽいバンドアレンジとして使えるかなと参考にしました。なので、今回はTHE 2のルーツの1曲として挙げさせていただきました。



アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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