宮本浩次が、エレファントカシマシ結成時の思い出や、ニューソロアルバム『縦横無尽』について語った。
宮本が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは2月18日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。宮本は素焼きアーモンドを持参し、ビールとともに楽しんだ。
宮本:バンドメンバーの3人はみんな団地育ちで。
クリス:そうすると、幼なじみでバンドを結成したってことですか?
宮本:エレファントカシマシはメンバー4人のうち3人(宮本・石森敏行・冨永義之)が中学校の同級生で、1年6組でした(笑)。
クリス:じゃあ、最初に組んだバンドがエレファントカシマシだったんですね。それすごいな。それだと、メンバーと付き合いが長いですよね。
宮本:ベースのせいちゃん(高緑成治)は高校時代の友人なんですけど、他のメンバー3人は12歳で知り合ってから44年経ちますね。
クリス:長い歴史のバンドっているけど、12歳くらいからほぼ知っていて、そのバンドが50歳過ぎまで続いているってなかなかないですよね。
宮本:この間、武道館で久しぶりにエレファントカシマシのライブをやったんですけど、新しくエレファントカシマシのファンになってくださったお客さんもドラマがあるというか。10代、20代、30代、40代、50代にわたっての曲を感じてくださっているのかなって思いました。
クリスが「バンドが長続きするコツは?」と質問すると、宮本は「メンバーとは学校の中で自然と友だちになったのが大きい」と答える。
宮本:音楽仲間って感じではないんですよね。
クリス:友だち同士がバンドをやろうよって感じだったんですね。
宮本:そうですね。RCサクセションの『雨あがりの夜空に』とかをカバーして(忌野)清志郎のマネをしていましたね。あとはディープ・パープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』とかの定番曲を。当時はみんなディープ・パープルをカバーしてましたね。
クリス:宮本さんは最初からギター・ボーカルだったんですか?
宮本:いや、私は楽器は何もできなくて、中学3年のときに歌で誘われてバンドに入ったんです。RCサクセションのアルバム『BLUE』を全部カバーしたりビデオを観て研究したりしていました。
クリス:RCサクセションは憧れのバンドだったんですね。
宮本:そうですね。あとザ・ストリート・スライダーズもすごく好きで観に行ってましたね。
【関連記事】宮本浩次、ソロとバンドの違い。エレカシは「シックにまとまる感じがある」
宮本:2018年くらいからソロ活動もやり始めているんですけど、『ROMANCE』ってアルバムで女性のカバー曲を歌ったりしていることもあって。もともと僕は合唱団にいたくらいで、静かな歌も好きだったけど、バンドは男っぽくあらねばって意識があって。でも大人になってそういう呪縛から解き放たれた感じがあったんでしょうね。ソフトな歌い方もできるようになりました。
クリス:昔は音楽家というよりロッカーっていうイメージなんですかね。
宮本:ジム・モリソンが絶叫しているところがすごく好きで、ジム・モリソンはもっとちゃんと熱の中にクールさもある歌い方をしていると大人になってから気付いて。でもマネしたら、私は圧倒的に怒鳴っちゃってて(笑)。今でもテンションが上がると怒鳴っちゃうんですけど、静かに歌うのもそれはそれで快感ですね。
宮本は、女性のカバー曲を歌ったきっかけとして、エレファントカシマシで出演したNHKのテレビ番組『The Covers』でのエピソードを語った。そこで松田聖子『赤いスイートピー』や、ちあきなおみ『喝采』をカバーしたそうだ。
宮本:僕は松田聖子さんのファンで、『赤いスイートピー』が大好きだったんですよね。それを大人になって番組でエレファントカシマシで女性の歌を歌って快感だったんですよ。『喝采』も原曲キーでカバーしたんですね。すごく高かったんですけど評判もすごくよくて、開眼しちゃったんです。大人になってみると大好きな『喝采』の歌詞の意味のすごさをあらためて感じましたね。
クリス:もともとはロッカーだけど、どんどん音楽家になっていった感じなんですかね。
宮本:いろんな歌が歌いたくて合唱団も行っていたし、そういうことを思い出しつつあるというか。
クリス:エレファントカシマシを結成したときに「浩次は合唱団だからボーカルだよ」っていうノリだったんですか?
宮本:最初はたぶんそうだったと思います。もちろん遊び仲間だったんですけど「浩次は合唱団だから入れちゃおうぜ」って(笑)。
クリス:これギャラもらったんですか?
宮本:5000円くらいはもらったような。通帳に振り込まれるのは見た気がしますけど、通帳はおふくろが持っていたから、そのあとどうなったかはわからないですね(笑)。
クリス:使い込まれてるかもしれないよね(笑)。そう考えると歌い手としてのデビューはこの時代だったんですね。
宮本:10歳でしたかね。
クリス:そうすると、エレファントカシマシを結成するとき、宮本さんはみんなの兄貴だったかもしれないですよね。「あいつはもうデビューしてるし」みたいな。
宮本:どうなんだろう。でもそうかもしれないですね。ギターがいてベースがいて、当時は女の子のキーボードもいてボーカルだけいなかったんです。だから最初から「あいつメンバーに入れようぜ」って思ってたかもしれないですね。
クリス:そうすると『はじめての僕デス』は宮本さんにとってはとても大事な一曲ですよね。
【関連記事】「松田聖子さんが笑ってくれて…」エレファントカシマシ・宮本浩次、デビュー当時の思い出
宮本のニューアルバム『縦横無尽』のプロデュースは、前作に続き小林武史が担当。2021年からこのアルバムをひっさげた全国ツアー「宮本浩次—日本全国縦横無尽」を開催し、現在もツアー中だ。
クリス:コロナ禍でライブ活動に影響はありましたか?
宮本:最初の緊急事態宣言のときは、初めてのソロツアーをやる予定でしたがなくなっちゃって。今のツアーも前半はお客さんを半分しか入れられなかったり、キャンセルもありますし。
クリス:そうですよね。
宮本:でも、キーボードで参加する小林武史さんをはじめ5人でツアーをまわっているんですけど、みんな元気でやっていますので、そこはよかったなって感じですね。
宮本は、2月25日(金)の同番組でも引き続きトークする。 以下のリンクより、オンエア開始から一週間後までradikoで聞くことができる。
【radikoで聞く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220225230000
また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
宮本が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは2月18日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。宮本は素焼きアーモンドを持参し、ビールとともに楽しんだ。
最初に組んだバンドがエレファントカシマシだった
宮本は東京都文京区の出身。根津神社の近くの病院で生まれ、赤羽の団地で育ったという。宮本:バンドメンバーの3人はみんな団地育ちで。
クリス:そうすると、幼なじみでバンドを結成したってことですか?
宮本:エレファントカシマシはメンバー4人のうち3人(宮本・石森敏行・冨永義之)が中学校の同級生で、1年6組でした(笑)。
クリス:じゃあ、最初に組んだバンドがエレファントカシマシだったんですね。それすごいな。それだと、メンバーと付き合いが長いですよね。
宮本:ベースのせいちゃん(高緑成治)は高校時代の友人なんですけど、他のメンバー3人は12歳で知り合ってから44年経ちますね。
クリス:長い歴史のバンドっているけど、12歳くらいからほぼ知っていて、そのバンドが50歳過ぎまで続いているってなかなかないですよね。
宮本:この間、武道館で久しぶりにエレファントカシマシのライブをやったんですけど、新しくエレファントカシマシのファンになってくださったお客さんもドラマがあるというか。10代、20代、30代、40代、50代にわたっての曲を感じてくださっているのかなって思いました。
クリスが「バンドが長続きするコツは?」と質問すると、宮本は「メンバーとは学校の中で自然と友だちになったのが大きい」と答える。
宮本:音楽仲間って感じではないんですよね。
クリス:友だち同士がバンドをやろうよって感じだったんですね。
宮本:そうですね。RCサクセションの『雨あがりの夜空に』とかをカバーして(忌野)清志郎のマネをしていましたね。あとはディープ・パープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』とかの定番曲を。当時はみんなディープ・パープルをカバーしてましたね。
クリス:宮本さんは最初からギター・ボーカルだったんですか?
宮本:いや、私は楽器は何もできなくて、中学3年のときに歌で誘われてバンドに入ったんです。RCサクセションのアルバム『BLUE』を全部カバーしたりビデオを観て研究したりしていました。
クリス:RCサクセションは憧れのバンドだったんですね。
宮本:そうですね。あとザ・ストリート・スライダーズもすごく好きで観に行ってましたね。
【関連記事】宮本浩次、ソロとバンドの違い。エレカシは「シックにまとまる感じがある」
女性ボーカル曲のカバーは「開眼しちゃった」
2021年10月、宮本はソロアルバム『縦横無尽』をリリース。クリスは「歌声を聴いてデュエットかと思うくらい、ボーカルの幅が広くていろんな歌い方ができる人なんだと驚いた」と話す。宮本浩次 - アルバム『縦横無尽』全曲ダイジェスト
クリス:昔は音楽家というよりロッカーっていうイメージなんですかね。
宮本:ジム・モリソンが絶叫しているところがすごく好きで、ジム・モリソンはもっとちゃんと熱の中にクールさもある歌い方をしていると大人になってから気付いて。でもマネしたら、私は圧倒的に怒鳴っちゃってて(笑)。今でもテンションが上がると怒鳴っちゃうんですけど、静かに歌うのもそれはそれで快感ですね。
宮本は、女性のカバー曲を歌ったきっかけとして、エレファントカシマシで出演したNHKのテレビ番組『The Covers』でのエピソードを語った。そこで松田聖子『赤いスイートピー』や、ちあきなおみ『喝采』をカバーしたそうだ。
宮本:僕は松田聖子さんのファンで、『赤いスイートピー』が大好きだったんですよね。それを大人になって番組でエレファントカシマシで女性の歌を歌って快感だったんですよ。『喝采』も原曲キーでカバーしたんですね。すごく高かったんですけど評判もすごくよくて、開眼しちゃったんです。大人になってみると大好きな『喝采』の歌詞の意味のすごさをあらためて感じましたね。
クリス:もともとはロッカーだけど、どんどん音楽家になっていった感じなんですかね。
宮本:いろんな歌が歌いたくて合唱団も行っていたし、そういうことを思い出しつつあるというか。
クリス:エレファントカシマシを結成したときに「浩次は合唱団だからボーカルだよ」っていうノリだったんですか?
宮本:最初はたぶんそうだったと思います。もちろん遊び仲間だったんですけど「浩次は合唱団だから入れちゃおうぜ」って(笑)。
合唱団時代の歌のギャラは…
クリスは宮本が合唱団時代に歌った1976年リリースの曲『はじめての僕デス』を紹介。この曲はNHK『みんなのうた』で放送された。クリス:これギャラもらったんですか?
宮本:5000円くらいはもらったような。通帳に振り込まれるのは見た気がしますけど、通帳はおふくろが持っていたから、そのあとどうなったかはわからないですね(笑)。
クリス:使い込まれてるかもしれないよね(笑)。そう考えると歌い手としてのデビューはこの時代だったんですね。
宮本:10歳でしたかね。
クリス:そうすると、エレファントカシマシを結成するとき、宮本さんはみんなの兄貴だったかもしれないですよね。「あいつはもうデビューしてるし」みたいな。
宮本:どうなんだろう。でもそうかもしれないですね。ギターがいてベースがいて、当時は女の子のキーボードもいてボーカルだけいなかったんです。だから最初から「あいつメンバーに入れようぜ」って思ってたかもしれないですね。
クリス:そうすると『はじめての僕デス』は宮本さんにとってはとても大事な一曲ですよね。
【関連記事】「松田聖子さんが笑ってくれて…」エレファントカシマシ・宮本浩次、デビュー当時の思い出
宮本のニューアルバム『縦横無尽』のプロデュースは、前作に続き小林武史が担当。2021年からこのアルバムをひっさげた全国ツアー「宮本浩次—日本全国縦横無尽」を開催し、現在もツアー中だ。
クリス:コロナ禍でライブ活動に影響はありましたか?
宮本:最初の緊急事態宣言のときは、初めてのソロツアーをやる予定でしたがなくなっちゃって。今のツアーも前半はお客さんを半分しか入れられなかったり、キャンセルもありますし。
クリス:そうですよね。
宮本:でも、キーボードで参加する小林武史さんをはじめ5人でツアーをまわっているんですけど、みんな元気でやっていますので、そこはよかったなって感じですね。
宮本は、2月25日(金)の同番組でも引き続きトークする。 以下のリンクより、オンエア開始から一週間後までradikoで聞くことができる。
【radikoで聞く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220225230000
また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
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2022年2月25日28時59分まで
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番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週金曜23:00-23:30
-
クリス・ペプラー