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長濱ねる、演技レッスンで怖さを感じて…そんな自分の姿と重なった映画は?

長濱ねる、演技レッスンで怖さを感じて…そんな自分の姿と重なった映画は?

ハリー杉山と長濱ねるが、気になる映画ニュースや映画『コーダ あいのうた』の魅力を語り合った。

トークが繰り広げられたのは、ふたりがナビゲーターを務める、J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』のワンコーナー「DOGA FOR YA!」。ここでは2月19日(土)のオンエアをテキストで紹介する。

ソン・イェジン、新ドラマがスタート

新ドラマ『39歳』がNetflixで配信をスタートした。主演は、韓国ドラマ『愛の不時着』主人公ユン・セリ役としてもお馴染みの俳優ソン・イェジン。共演するのは、Netflixの大人気ドラマ『賢い医師生活』チェ・ソンファ役のチョン・ミド、そして日本ドラマのリメイクで注目を集めた『空から降る一億の星』チャン・セラン役のキム・ジヒョン。

『39歳』では、3人が18歳で出会い、40歳直前の39歳まで親友としてさまざまな境遇を共有してきた女性たちを演じる。学生時代から20年来の友情を築く3人と、周囲の人々の姿が描かれたドラマだ。

39歳 | オフィシャル予告編 | Netflix

ハリー:最高だね。
長濱:楽しみ~。ハリーさんは学生時代からの友だちはいますか?
ハリー:いっぱいいるよ。大学、高校時代の友だちとつながってる。
長濱:ソン・イェジンが制作発表会に現れたときの衣装が黒地にフルーツのミニワンピースで最高でした。小さいフルーツ柄も女の子らしいというか、若くいけど若すぎる印象もなく、本当に似合っています。美しい。

アカデミー賞、ファン投票部門が登場!

3月27日(現地時間)に開催予定の「第94回アカデミー賞」に、ついにファン投票部門ができた。これまでのアカデミー賞は、アカデミー会員である約1万人の投票によって決まっていた。流れとしては、まずノミネーションリストのためにノミネート投票が行われ、その後、ノミネートされた作品だけを対象とした本投票が行われる。会員以外の映画ファンは投票できないため、多くの人から愛される作品であってもノミネートされないことも多々あった。しかし今回からファン投票がスタートしたことにより、非公式部門ではあるものの、ファンもお気に入りの映画を応援できるようになった。

ハリー:これ、けっこう歴史的なことなんじゃない?
長濱:参加の仕方は「#OscarsFanFavorite」のハッシュタグと共に、2021年に公開された映画でお気に入りのタイトルをツイートするだけです。開催現地時間2月14日から3月3日までに最も投票された作品が、3月27日に開催される授賞式で発表されるみたいです。
ハリー:楽しみ!
長濱:さらに投票者のなかから3名が選ばれて、2023年のアカデミー賞に参加できるということで、映画ファンがより深くアカデミー賞に関与できるようになるみたいです。
ハリー:万が一当たっちゃったら、どうする? アカデミー賞だよ。緊張して誰と話すか、何を着るかわかんないよね。
長濱:私、当たっても考えすぎて行かないと思います(笑)。
ハリー:その気持ち、わかる(笑)。

ろうあの家族を持つ少女の葛藤と成長の物語

映画『コーダ あいのうた』を紹介した。アカデミー賞でも作品賞、脚色賞、助演男優賞にノミネートされているこの作品は、ろうあの両親と兄を持つ1人の少女の物語だ。

アカデミー賞最有力!サンダンス映画祭最多4冠!「コーダ あいのうた」本予告

長濱:主人公はルビー・ロッシという女の子で、エミリア・ジョーンズが演じています。2014年制作のフランス映画『エール!』のリメイクで、家族のなかでルビーは1人だけ耳が聞こえるんですよ。なので、周りの人とのやり取りをルビーが小さい頃から通訳してあげていました。ルビーは歌うことが好きで、今までは家族の通訳として過ごしていたけど、好きなことで自分自身の人生を歩んでいきたい、自分の世界も切り開いていきたいと思い始めます。映画のタイトルとなっている「コーダ(CODA)」は、「Children of Deaf Adults」の略語で、ろう者の親を持つ子どもという意味です。お父さん、お母さん、お兄ちゃんは実際にろう者の役者さんで、めちゃくちゃよかったです。映画って後半に向けて泣けてきたりするんですけど、もう泣くポイントがいっぱいあって最高でした。

リスナーからは「美しい姿も醜い感情もありのまま描写されていて、上映終了してもしばらく立ち上がれなかった映画でした」「耳が聞こえない方の生活、家族について私はあまり知らなかったため、考えさせられました。手話がもっと広まればいいのに。みんなが共通のコミュニケーションを取れるようになればいいな」など多くのメッセージが寄せられた。

2021年よりNHKの番組『手話シャワー』で手話を学んでいる長濱も、リスナーと同じような気持ちを感じたそうだ。

長濱:学校に行って高校生のみなさんから実際に(手話を)教えてもらっているんですけど、その子たちが他愛もない雑談をしているときに、自分がもっと参加できたらいいのにってすごくもどかしくなることがあって。でも逆に言うと、手話をマスターしたらコミュニケーションが取れるから、それは自分から始めたいなって思いました。

さらに長濱は、これから劇場に観に行く人に注目してほしいポイントを語る。

長濱:ルビーが歌うことが好きだと自覚する瞬間に、合唱部の先生に「あなたはどれくらい歌が好きなの?」って訊かれるんですよね。そのときに答えた姿が本当に印象的だったので、そこを観てほしいです。また、手話でお芝居をするシーンがたくさんあるので、字幕で会話が流れていくんですよね。だからこそ港町のカモメの声や夏の夜のスズムシ、手振りの音や息遣いなど外の音がよく聞こえて、より映画に没入できる感じがすごく好きでした。

長濱は「ルビーのお兄ちゃんが好きすぎて、お兄ちゃんに感情移入して泣くポイントが多かった」と話す。

長濱:ルビーはお父さんとお母さんのことを考えていて、お父さんとお母さんもルビーがいないと外とコミュニケーションが取れないからルビーを手放したくないと思うんですけど、お兄ちゃんは「自分の好きなように」ってルビーの背中を押すんですよ。私もきょうだいがいるので、結局自分の味方というか、等身大の自分の気持ちをフラットに見てくれるのってきょうだいだなと思って、そこもすごく共感しました。

引っ込み思案でなかなかみんなの前で話したり歌ったりすることができないルビー。そんなルビーが自分を解放していく姿が、現在の自分の姿に重なると長濱は言う。

長濱:ちょうど演技レッスンをしていて。演じるのってけっこう怖いんですよ。お芝居を見るのが好きだし、やってみたいっていう思いもある。でもレッスンでなかなか自意識を手放せないというか、自己表現できないんです。周りがどう思っているかなとか、恥ずかしいなとか考えちゃうんですけど、その姿がルビーにすごく重なりました。映画って観るべきタイミングでちゃんと出会うんだなと改めて思いました。そして歌も最高。ルビーとデュエットする同級生の男の子・マイルズがいるんですけど、それが『シング・ストリート 未来へのうた』でコナー役を演じていたフェルディア・ウォルシュ=ピーロくんで、すごく大人になっていて、それも嬉しいポイントでした。

『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介。その作品の魅力や、文化的背景について語る。放送は毎週土曜日7時5分頃から。

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