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長濱ねるが「30歳までに叶えたいこと」 ハリー杉山に経験を聞く

長濱ねるが「30歳までに叶えたいこと」 ハリー杉山に経験を聞く

ハリー杉山と長濱ねるが、気になる映画ニュースや映画『tick, tick... BOOM!:チック、チック…ブーン!』の魅力を語り合った。ハリーが30歳だった頃の話や、長濱が「漠然と30歳までに叶っていたらいいな」と思うことも明かした。

トークが繰り広げられたのは、ふたりがナビゲーターを務める、J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』のワンコーナー「DOGA FOR YA!」。ここでは2月5日(土)のオンエアをテキストで紹介する。

英国アカデミー賞、ノミネートは?

米アカデミー賞の前哨戦としても注目される、英国アカデミー賞のノミネートが2月3日に発表された。『DUNE/デューン 砂の惑星』が作品賞を含む11ノミネーションでトップ。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が8ノミネート、『ベルファスト』が6ノミネートと続いている。そして国内外で注目を集めている濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』は、非英語映画賞のみならず、監督賞候補にも選ばれている。授与式は3月13日に実施予定。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』日本版本予告 2021年10月15日(金)全国公開

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』予告編 – Netflix

【2022年3月公開】『ベルファスト』特報

カンヌ国際映画祭 全4冠!映画『ドライブ・マイ・カー』90秒予告

長濱:もうこういう時期ですね。
ハリー:この番組でチェックした作品が多いよね。
長濱:嬉しいですね。何が選ばれるのか、ドキドキで待ちましょう。私は『ドライブ・マイ・カー』をまだ観ていないので、チェックしたいなと改めて思いました。

シュワちゃんの「ゼウス」に続報!

「シュワちゃん」の愛称で知られるアーノルド・シュワルツェネッガーが全知全能の神・ゼウスに扮した謎のポスターがSNSで公開されたことは、先週の放送でお伝えした。

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そのポスターの全貌が明らかとなった。その正体はなんと、自動車メーカー・BMWの動画。カフェでコーヒーを受け取るゼウスに扮したシュワルツェネッガーと店員とのやりとりがおさめられた動画で、タイトルは「Something Electric is Brewing」。動画の最後には2月13日と日付が表示されており、これはNFLスーパーボウルが開催される日でもあることから、「スーパーボウルで放送する企業CMなのでは」と噂されている。

Something Electric is Brewing | BMW USA x Arnold Schwarzenegger (Official Teaser)

長濱:実は企業CMだったということで。
ハリー:なるほどね。映画にしては情報があまりにもなさすぎる1枚だったから、CMだったのは納得。
長濱:スーパーボウルは超高視聴率を誇るため、放送中のCMには有名企業が予算を投じて制作した特別映像が流れるみたいです。今年のスーパーボウルを放送するMBCによると、2022年は30秒の広告枠が約7億1000万円で売れまくる事態が発生したそうです。30秒に7億……。それほど経済効果があるんでしょうね。

30歳に向けた焦りを描いた作品

Netflixで配信中の映画『tick, tick... BOOM!:チック、チック…ブーン!』を紹介。監督はリン=マヌエル・ミランダ。監督は現在のミュージカル界を代表する作曲家・劇作家で、この作品が映画初監督作品だが、製作や音楽などを担当した『イン・ザ・ハイツ』や『ハミルトン』、ディズニー映画『モアナと伝説の海』などでグラミー賞を受賞している。現在も、作曲を担当したディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』が世界中で『アナと雪の女王』を超える大ヒット中だ。

『tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』予告編 - Netflix

長濱:『tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』は名作ミュージカル『レント』を生んだ作曲家ジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカルを映画化した作品です。舞台は1990年のニューヨーク。食堂のウエイターとして働きながら、ミュージカル作曲者としての成功を夢見るジョナサン(アンドリュー・ガーフィールド)の半生を描いています。ジョナサンは「周りは企業で働いていたり家を持っていたり結婚していたりするのに、自分はお金もなくて夢を追いかけている……」と30歳を迎えることにすごく焦りを感じていて。そのなかで、世界的ミュージカル作家として名を馳せるまでを描いています。

リスナーからは「節目を迎える年、他の友人が未来を決めて成功していくなか、ひとり取り残されるような孤独感や焦燥感に痛いほど共感しました。僕はあまりミュージカル映画を通ってこなかったのですが、楽曲のすばらしさに引き込まれてしまい、サントラがほしくなりました」などのメッセージが寄せられた。

現在23歳の長濱は、自身が経験した20歳の節目を「気が引き締まるというか、大丈夫なのか、今のままでいいのかと改めて見返す時間だった」と振り返る。

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長濱:でも逆にいうと、30歳だろうが40歳だろうが何でも始めていいし、何でもできますよね。それも考えながら、なんでジョナサンは30歳にそこまで固執していたのかなって。憧れの作家が何歳で何をやり遂げたって比べちゃったり。
ハリー:でもそれは誰にでもあるんじゃないの? 20、30、40、50(歳)という節目までに、家庭を築きたい、もしくは両親に家を買ってあげたいとか、しておきたい夢はあるんじゃない?
長濱:ジョナサンは会社に勤めている親友をすごく羨ましく思ったり、「自分はこれでいいのかな」って比べたりしている描写もあったんです。きっと親友は親友で、夢を追いかけ続けているジョナサンを近くで見て逆に「羨ましいな」って思うこともあるだろうし。お互い周りを羨ましく思っていて、現状に満足していなかったり、人のほうがよく見えたりするのかなってすごく思いましたね。正直、毎日頑張らなくても生きていけるじゃないですか。普通にやり過ごしても生きていけるのに、こんなふうにやりたいことを追いかけて、自分と向き合って苦しいことも受け入れる生き方はすごく素敵だと思いました。

この作品には「30歳」という大きなテーマがある。ハリーは長濱に「30歳に向けてどんな思いがあるのか」と質問した。

長濱:このコロナ禍で2、3年は世の中の時が止まっている気がして。留学に行きたかったはずなのに行けなかったり……。だから私は、今まですごく年齢で考える人だったんですけど、その考え方を手放した部分があります。25歳までに結婚したい、留学したい、30歳までに家庭を持ちたいとか、焦っちゃいそうだなと思って。でもアイスランドに行きたいとか、移動式本屋さんを作りたいとか、目標はたくさんあるので、漠然と30歳までに叶っていたらいいなとは思っています。
ハリー:そういう夢って話せば話すほど現実に近づいていくと思うんだよね。だから言うことが大事だと思う。
長濱:ハリーさんは30歳のとき、どういうふうに過ごされていましたか?
ハリー:俺は30歳前に家庭を持って、お父さんとして2人くらいキッズがいて、35歳くらいには男女関係なくキッズたちとサッカーを一緒にやっている理想図が20歳のときにはあったんだけど、蓋を開けてみたら全然そんなことはなくて。30歳、何をやっていたかな。いろいろと悪戦苦闘しながら毎日頑張っていましたよ。自分の限界を超えようとしてすべり倒して人を傷つけたり、自分も空中分解したり、けっこう劇的な年だったな。
長濱:そういう経験が今のハリーさんの優しさを作っているんだろうなと思います。

最後に長濱は、映画で感じたことを語った。

長濱:この映画は「自分が本当にやりたいことって何だっけ」って振り返ることができて、心にぐっとくる作品です。作品後半、成功してからがすごく駆け足だった印象があって、もうちょっと見たかったなという部分もありました。2作品目でも、ミュージカルとかでも見に行ってみたいなと思いました。まだ見ていない方は、ぜひチェックしてみてください。

『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介。その作品の魅力や、文化的背景について語る。放送は毎週土曜日7時5分頃から。

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2022年2月12日28時59分まで

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