冨永 愛がファッション業界で感じた矛盾と「罪悪感の精算」を明かす

冨永 愛がファッションについて、環境問題も含めて語り合った。聞き手はSHELLY。

冨永が登場したのは、2月11日(金)に放送されたJ-WAVEの特別番組『J-WAVE SPECIAL ITOCHU DEAR FASHION, DEAR FUTURE』。

この番組には他にも、長谷川ミラ、TOMO KOIZUMIもゲスト出演。また、衣服・ファッションをテーマにした体験型展示「『未来の試着室』展」のレポートもオンエアした。デジタル音声コンテンツを提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。

・「SPINEAR」で聞く
https://spinear.com/shows/itochu-dear-life-dear-future/episodes/2022-02-21-4/

ファッションに目覚めて服を自作

10数年来の親交があるというSHELLYと冨永。この日も「元気~!?」と呼びかけ、カジュアルな雰囲気でトークがスタートした。しかし今までファッションについての会話を2人でしたことはなかったそうで、まずは冨永がファッションに興味を持ったきっかけの話題に。SHELLYは「初めて買った服を覚えてる?」と質問した。

冨永:初めてファッションに興味を持ち始めたのが、ちょうどモデルになったときなんですよ。それまでファッションに全然興味がなくて、15歳でモデルになって「あ、ファッションというものがあるんだ」っていう。

SHELLY:なるほどね。

冨永:「ファッション雑誌」というものがあるんだって初めて知ったわけ。そこからなんとなく面白そうだなと思って。初めて買ったというよりも、そのときにすでに175、6センチ身長があったので、既製服が合わないの。今みたいにサイズも豊富じゃなかったから、一番最初にやったのは、自分で服を作ったの。

SHELLY:え、ウソ! スゴ! ミシンで?

冨永:そう。

SHELLY:へー!

冨永:ジーンズのお店に行って、ウエストのサイズが合うものを買い、そこからまあ、リメイクなんだけど。裾をレザーで足したりとか。

SHELLY:かわいい!

冨永:違う布で足して。

SHELLY:待って、異素材ミックスを作ったのって、もしかして冨永 愛なの?

冨永:実はね(笑)。

SHELLY:今はやっている、デニムとレザーみたいな異素材ミックスってあなたが15歳のときに作ったの? スゴ!

冨永:それしか方法がなくて。

SHELLY:そんな発想なかったもん。サイズが合わなかったらつんつるてんで穿こうみたいな感じだから(笑)。そこに全然別素材のものを合わせてもっとかわいくしようって。

冨永:その次に作ったのはワイシャツね。自分でワイシャツ作ってみたの。

SHELLY:え? 最初から?

冨永:なんの技術もないのに。本を見て型をとって。まあ、見事に失敗したんですけど。

SHELLY:難しいもんね。

冨永:難しかった。「こんなにワイシャツ作るの難しいんだ」って思って。まあ着られなかったんだけどね。でもすごくその経験が面白かったし「ああ、こうやって服って作られるんだな」っていうのをちょっとでも断片が見られたのはよかったかなって。

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冨永にとってファッションは「魔法」

ファッションは自身の人生だと語る冨永は、服を着る行為を「魔法だと思う」と話す。実践している服選びについて語った。

冨永:今日は私真っ赤なジャケットを着ているんだけど。

SHELLY:格好いい。

冨永:ありがとう。やっぱりこういうビビットな色を着ると元気になるし、とか。

SHELLY:確かに。

冨永:たとえば真っ白な服を着たらなんか爽やかな気分になるとかね。フワフワしたワンピースとか着ると、ちょっと女の子らしい気分になるって。やっぱりファッションってそういうものだし、魔法。「どんな自分にもなれる」というのがファッションだなって思う。

SHELLY:ファッションはもちろん好きだし「なにか予定があって」とか「この人に会うから」「ここに行くから」「これを食べにいくから」で、だから今日はこれを着ようって私は思うの。だけどコロナ禍になってさ、やっぱり人と会うということも激減しているし、なにかイベントごとがこの2年ぐらいで減っていて。というなかでテンションを上げて服を選ぶというのが私は今悩んでいるのよ。

冨永:そうねえ。

SHELLY:「どうせもう現場に行って帰ってくるだけだし、いいや」みたいな選び方になっちゃってるなと思って。そういうのはない?

冨永:ありますよ、多少なりともやっぱり。あるんだけれども、でもやっぱり幸いなことにお仕事はそこまで影響受けてないので、仕事に行くときにオシャレをするということができるから、それはすごく恵まれているなって思うんです。仕事場がユニフォームじゃないから。

SHELLY:なるほどね。

テンションが上がる「見せない網タイツ」

「コロナ前よりも、今のほうが『自分の好きなものを着ていいじゃん』という気持ちになってる」と話す冨永。以前は街を歩くとき、目立たないファッションを身にまとっていることが多かったと話す。

冨永:私、背も高いしすごく目立つんです、街中を歩いていると。だから目立たないようにとか、自分のスタイルがバレないようにって気を付けながら洋服を着ていたんだけれども、今はもう全然気にしないからね。

SHELLY:全然そういうのを気にしないで選ぶと「私けっこうこういうの好きなんだな」みたいになったりする?

冨永:うーん、そうね……。わりと気にしないでコーディネートを考えていると、やっぱりどこか女らしいところがある服が好きなんだなって。

SHELLY:へー! 私はすごい愛ちゃんの私服のイメージは、わりと黒が多かったりモードな服とかカチッとしたり格好いい服? すごいカジュアルな服でもモードっぽいカジュアルというか。本当はちょっとガーリーなのが好きなんだ。

冨永:その「格好いいところ」にガーリーをミックスするのが好きなのよ。

SHELLY:なるほどね!

冨永:ガーリーというか、格好いいのなかにちょっと女性的なものを混ぜるのが好き。

ちなみにコロナ禍になってからヘビーローテーションしているファッションアイテムは「網タイツ」だという。

SHELLY:それは冨永 愛しか穿けない。

冨永:見せてないんだよ? パンツを穿いて、その中が網タイツみたいな。

SHELLY:格好いい! なにそれ。

冨永:そういうのがちょっと好き。

SHELLY:私のための網タイツ? 格好いいんだけど! それはかかとのあたりとかくるぶしのあたりからチラっと見えたりとか。

冨永:そうすると「あ、網タイツ穿いてるんだ」ってなるじゃん? まあ外から見てもそうだし、自分が脱いだときにテンションが上がるのよ。

SHELLY:なるほどね! ちょっといい下着をしているみたいな。

冨永:私、下着が好きだからそれの延長線上かもしれない。

気持ちの矛盾をフラットにするために

続いて2人はファッション業界が抱えている環境負荷などの問題について語り合った。「撮影をしていても、サステナブルなブランドも増えてきたと思う」と、冨永はファッション業界が変わろうとしている空気を直接肌で感じているという。

冨永:スタッフとの会話のなかでもそういう話題が増えた。「このブランドが何したよね」とか「しようとしているよね」とか、そういう話も増えたし。やっぱりモデルの子たちと話をしていても「いいサステナブルなブランド知ってる?」とかいう話にもなったりする。

SHELLY:その裏にはトレンドの服が大量生産されて破棄されちゃって、大量のゴミを出しているという側面があったりとか、いろいろなファッションの矛盾みたいなものが見えてきた、と言う話を以前にも聞きました。そういうところの、常に新しいもの、今一番トレンディ―なものを追いかけていると、どうしても置いていかれてしまうものがたくさん出てきちゃう、ということなのかな。

冨永:すごい矛盾を感じたわけですよ。私はモデルとして前面に出て新しいファッション、流行を生み出していっているわけじゃない? 「見て、私を。この服」でしょ? でもやっぱり、裏側では大量生産大量廃棄の問題があって、どんどん新しい洋服を作っていくということにすごい疑問を感じている。新しいものを打ち出していっている自分、「買いなさい」って言ってる自分、というのにすごい最初は矛盾を感じたんです。今もそれを考えることはあるんだけれど、やっぱりそうやってブランドや企業がどんどんそういった活動、サステナブルなことを促進していっているとなると、私はどんどんそれを前に打ち出していってける。私がメディアやいろいろなところでサステナブルなお話をさせてもらっている、エシカルライフスタイルSDGsアンバサダーとしていろいろな話をしているというところで、私は清算しているんだと思うんだよね、その罪悪感を。

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「正直に言うと『清算』している」と、気持ちの“清算”という側面が強いと明かす冨永に、SHELLYは「めちゃくちゃ正直な意見だと思う。それに気づいているのもすごいことだと思う」とコメントした。

SHELLY:それをアクティブに自分で変えていこうと動いているのもすごいと思う。私やリスナーのみなさんとかも、ただただファッションを楽しんでいるというだけで(環境問題に)加担している部分がある。だから自分のなかをプラマイゼロにするみたいな。「世の中をよくしよう」はすごいハードルが高いけど、とりあえず私が出した分を少しでも減らす努力をしよう、みたいなものでエシカルな、サステナブルなブランドの服をなるべく選ぶようにするとか。その考え方がすごくいい気がする。

冨永:100パーセントエシカルにするというのは、現在は無理な話じゃない?

SHELLY:まだまだ少ないからね。

冨永:「どうしてもこのトップスが欲しい」「どうしてもこの靴が欲しい」となったときに、そのブランドがそういう活動をしてなかった場合、諦められない場合もあるじゃない。諦められる場合もあるけれども。でもそれを買ったとしても「長く使う」ということもサステナブルだし、それを買ったとしても違うところで清算するというのが。まあ、カーボンオフセットもそうじゃない? 国同士がやっていることもそうだし、そうやって自分の気持ちも清算していく、というのが今は健康的かなって思う。

同番組を収録した「ITOCHU SDGs STUDIO」では現在、「『未来の試着室』展」を開催中。「TOMO KOIZUMI」のドレスを纏った冨 永愛の写真が飾られている。

「『未来の試着室』展」の詳細はこちら

<オンエアをお届けした、青山のITOCHU SDGs STUDIO

radikoで聴く
2022年2月18日28時59分まで

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番組情報
J-WAVE SPECIAL ITOCHU DEAR FASHION, DEAR FUTURE
2022年2月11日(金・祝)
18:00-19:55

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