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「仕事と音楽の両立」 どうすれば…SKY-HIとDOTAMAが自身の経験からアドバイス

「仕事と音楽の両立」 どうすれば…SKY-HIとDOTAMAが自身の経験からアドバイス

SKY-HIとDOTAMAが、エンタメ業界で働きたい若者やリスナーにアドバイスを送った。

ふたりが登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは1月26日(水)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

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エンタメ業界から内定をもらったけど…

この放送週は「SONAR MUSIC エンタメ進路相談フェスティバル!」と題して、将来、音楽やエンタメ業界で働きたい若者やリスナーからのエンタメに関する素朴な疑問に対して、現役アーティストが日替わりでアドバイスを行った。

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まず、あっこゴリラはエンタメ業界から内定をもらったリスナーからの相談を紹介した。

「私はクリエイティブあふれるわけではなく、音楽の深い知識があるわけでもありません。他の人より優れた才能はないと思っています。エンタメ業界では面白い発想や唯一無二のクリエイティブ力が求められると思うのですが、その力がない自分はどのように動けば音楽業界のために働けるのか悩んでいます」

SKY-HI:自分はエンターテインメントの業種の会社を起業して今二期目なのですが、経営の悩みを経営者の先輩に相談していると、「他のスタートアップの会社と経営課題は一緒ですね」って言われることが多いです。ようは出すプロダクトが車なのか、パソコンなのか、音楽やエンターテインメントなのかが違うだけだと。会社が全部研究者でも、スティーブ・ジョブズでも困るし、ビル・ゲイツが100人集まったら倒産しそうですしね(笑)。
あっこゴリラ: あはは(笑)。
SKY-HI:だからクリエイティブ能力がある人はその会社で何人かいる必要はあるだろうけど、入社1年目とか2年目の人にクリエイティブの根幹を担うような仕事を求めないと思うから、誰かが持って来たクリエイティブな発想を10や100に膨らませるためにできることをすればいいのでは?
あっこゴリラ:チームプレイですからね。
SKY-HI:まさにワンチームなことを忘れないで頑張れば、「私がクリエイティブな発想でみんなをアッと驚かせなくちゃ」というプレッシャーを感じなくてもいいと思います。

一方、DOTAMAは「無理せずに自分にフィットする仕事は必ず見つかると思う」と言う。

DOTAMA:このリスナーはエンタメ業界で生きたいと思っているのであれば、必ずどこかで(自分の居場所が)見つかるはずだからオープンマインドで行ったほうがいいと思います。
あっこゴリラ:新入社員だと特に心を開くこと自体が難しい部分もありますよね。
SKY-HI:たしかに難しい。1年目の社員が何年目かの社員に甘えるのがまずハードルが高いですからね。
DOTAMA:僕はサラリーマン時代から修羅場で、環境がサバイバル過ぎたのかもしれません(笑)。地方の企業で働きながら、自分の作品を売り込みに行ったり配ったりしていました。「割り込む」みたいな精神で始まったから、それが自分のタフさにもつながったのかなって。だから自分の意見はあまりスマートではないかも(笑)。
あっこゴリラ:とはいえ1年目でオープンマインドになるって難しいですよね。何が必要だと思います?
SKY-HI:姿勢じゃないですかね。一年目の方って言われたことをメモを取るじゃないですか。最近あれは本当に大事なんだなとすごく思いました。書くと同じ失敗をしなくなるから。同じ失敗を繰り返すうちに人が仕事を振りづらくなっちゃうと思うので、どんどん振ってもらって、同じ失敗を繰り返さないように頑張ることが大事じゃないですかね。「新人なもので、一回目の失敗は許してください!」って最初に言っちゃえばいいんじゃないでしょうか。

歌詞を書くのが得意じゃない

続いては、オンラインで観覧する、作家志望の学生からの相談を紹介した。

「歌詞の書き方を訊きたいです。僕は作家として作詞作曲をしているんですけど、あんまり歌詞を書くのが得意じゃなくて。曲を書くときの思いや意識していることを教えてください」

DOTAMA:僕の歌詞の書き方はすごく業務的。俗にパンチラインという「これ、カッコいいフレーズだな」っていうものをもとに連想ゲームのようにつなげて書いてます。完璧主義より着手主義ってよく言いますけど、まずは1時間でもとりあえずいけるところまで書いてみる。やれるところまでやってみて、次の日に見たときに「イケてるじゃん」って思ったらそのまま採用とか、僕はそういう作り方をしています。
リスナー:めっちゃ勉強になります。とりあえず1時間くらいかけて歌詞を書いてみます。SKY-HIさんにもアドバイスをもらいたいです。
SKY-HI:日頃いろんなことを考えていると、今思っていることや伝えたいことがフワッとはあると思うので、それを言語化するためにずっと研鑽する感じかなと思います。ほかにはこの言い回しが気持ちいいとか、突発的にこっちの方が自分は好きだという感覚の部分と考え込む部分を5対5くらいのバランスで持っていけると毎回だいたい自分が思ってる自分が出てくると思います。

仕事と音楽の両立は社会人ミュージシャンにとって永遠の課題

オンラインで観覧する、レコーディングエンジニアの勉強をする傍らバンド活動もやる学生からは、こんな質問が届いた。

「DOTAMAさんは社会人をやりながら、ずっとラッパーをやられていたと思うのですが、就職後にバンドとのうまい両立のコツがあれば教えてください」

DOTAMA:仕事と音楽の両立って社会人ミュージシャンにとっては永遠の課題ですよね。体力って言ったら身も蓋もないのですが、基本は体力作りが(大切だと思います)。アスリートに似ていて、ライブとか以外で毎日ランニングを欠かしたことがなかったんですね。
あっこゴリラ:へえ!
DOTAMA:そういう積み重ねを10年以上前からしていましたね。ときに怠けちゃうこともあるんですけど、そんな日は「今日はイヤになっちゃった」とか一度受け入れて、腐らないで体力づくりを続けることが大切だと思います。
あっこゴリラ:体もだけど心の体力もあるんですしょうね。10年続けられているから参考になりますよね。

続いて、学生時代にアイドルをやりながらラッパーもやっていたSKY-HIが学生にアドバイスを送る。

SKY-HI:当時は朝からアイドル業があって、夜終わってクラブに行って、帰って曲を作って寝て、次の日は大学行ってとかやってたんですけど、「つらいけど頑張ろう」って気持ちは特になかったですね。行きたいからクラブに行くわけだし、ラップしたいからラップするわけだし、曲作りたいから寝る前にそうしてただけなので。就職することっていいことだと思うし、就職しながらそれでも絶対にバンドがやりたかったらやると思うので、やりたいことをやることがいちばんいいと思います。
あっこゴリラ:仕事をしながら楽しく音楽活動をしてる人もたくさんいますよね。すごくタフだけど。
SKY-HI:義務感になったら終わる。
あっこゴリラ:そう。楽しくて音楽をやっているだけなので、まわりのみんなは、両立は全然平気って言うかな。
SKY-HI:そうだと思います。変な話だけど、しんどくなったら何でもやめればいいんです。音楽をやることがいつか義務感みたいになって「今、楽しくないな」って思ったら1回やめちゃえばいいだけだから。30歳、40歳くらいになって「やっぱり音楽やりたい」っていうカッコいいおじさんもたくさんいるし、安心していいと思います。世の中、意外と愛にあふれているから。

DOTAMAは2月27日(日)に東京・渋谷O-nestでワンマンライブ「ニューワンマン7」を開催。そのほかの最新情報は、公式サイトまで。

またSKY-HIは2月からホールツアー「SKY-HI HALL TOUR 2022 -八面六臂-」がスタートする。そのほかの最新情報は、公式サイトまで。

J-WAVE『SONAR MUSIC』は月曜~木曜の22:00-24:00にオンエア。

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2022年2月2日28時59分まで

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