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家入レオ、ライブで“ゾーン”に入ったときの感覚を明かす

家入レオ、ライブで“ゾーン”に入ったときの感覚を明かす

家入レオが自身の歌唱への姿勢や、10周年を迎えての心境の変化などについて語った。

家入が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは1月20日(木)。家入は2月16日(水)にニューアルバム『10th Anniversary Best』をリリースする。

10周年の家入に提案「なんか黒いところ出したら?」

同番組に何度も出演し、西沢とも長い付き合いになる家入。西沢は『10th Anniversary Best』のジャケット写真の家入を見て、「大人だねえ」と感慨深そうにコメントした。さらに内面に関する話題となった。

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西沢:俺思うんだけど、本当に家入は性格もいいし、スキャンダルもないし。
家入:わからないよ? ……とか言って(笑)。
西沢:ちょっと悪い部分出したらいいのに。いい子なんだよ。
家入:そう言われるんですけど、ちゃんと楽しく素直に嫌なことは嫌だって言ってるし、ハッピーに生きてます。
西沢:だけどそれが悪いことを全然してそうでもないし、すごくキレイで透明感がある。それはそれでいいんだけど、10年もやったら「なんか黒いところ出したら?」っていう。たとえばSNSで別人格でTwitterやるとか。名前を「家入オレ」にして。
家入:出た! 絶対いまオレが来ると思った。
西沢:自分の呼び名は常に「オレ」なの。
家入:やだー。
西沢:一人称「オレがさあ」って。「オレが家入レオのアルバムを聴いてるんだけど、こいつ歌うめーとか思ってるけど、でも本当は自信がなくて一生懸命頑張ってるところが格好悪いよなあ」とか。
家入:メッチャ頑張ってるんだこれが!
西沢:(笑)。
家入:裏で。超練習しているんだよ? でも好きだからできるんだけどね。
西沢:難しい歌をそんなに追求すると疲れないの?
家入:これがやっぱり好きだから疲れないんです。

自分で難しいほうを選びがち

西沢は10周年アルバムに収録された14曲のなかで「一番難しいのはどれ?」と質問。家入は自身の歌へ取り組む姿勢などについて語った。

家入:正直に言うと、私の曲って難しいというよりキーが高いからそう聴こえるだけで。
西沢:でも息継ぎもないじゃん。
家入:あー……いま流していただいている『未完成』とかはトラックを久保田真悟さんと一緒に作っているので、歌いやすさよりもエモーショナル?



西沢:そもそも歌がうまい人がプロデュースで入ってくると、歌は歌えるのが前提で無理矢理なやつでも「できないわけじゃないでしょ?」っていう。
家入:そういう感じはあります。自分で難しいほうを選びがちかも。

今までで一番収録に苦労した曲にも『未完成』を挙げた家入。その理由を語った。

家入:『未完成』は基本的に歌詞にした事象がヘビーだったので「ちょっと、いまの気持ちだと歌えないです」とか言って、一人で散歩に行きました。
西沢:俺が感心したの『未完成』のときだよね? だってこれ、メチャクチャ難しいじゃん。

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家入:これは難しいですね。自分のなかでもしっかり集中しないと「あっ」ってなるときあります。
西沢:ライブのときって歌詞のカンペでるの?
家入:出ません。
西沢:それで間違えたら手に負えなくなるというか。
家入:それも、そのときにしか起こらないハプニングとして、お客さんに「ラッキーですね」って。
西沢:さすがベテラン。
家入:いや全然。
西沢:実際にそういうのがあったらドギマギしちゃうタイプじゃないの?
家入:メッチャします。するけどなんか“ゾーン”があって。失敗するじゃないですか。一瞬「ウッ」ってなって、頭が真っ白になるんですけど、途中から逆にそれがガソリンになって、「絶対に見返してやるからな」って自分に言えるというか。
西沢:なるほど。
家入:そこのゾーンにうまく乗れると、後半がすごく楽しくなる。
西沢:リベンジしてやるみたいな感じで。
家入:なんかありますね。

好きなことを好きなだけやるために頑張ってる

家入の10周年の記念ライブがJ-WAVE主催の「10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター」として2月20日(日)に開催される。

西沢:ベストアルバムというところでいくと区切りっぽくなりますが、このライブなんかはそういったことで過去の曲をメインで歌うの?
家入:過去といまの曲をけっこうしっかり、ボリューミーなセットリストになっていると思います。
西沢:リクエストとしては、逆に10周年だったらデビューアルバムの曲をもう1回全部歌ってもらうとかね。
家入:それは私もすごく思っていて。今年はそういう企画もできたらいいなとか、いろいろたくらんでいます。
西沢:1周年が1年あるんだからね。それも面白いよ。
家入:1stのやつをもう1回再現したりしたいですね。
西沢:YouTubeや配信とかで、1番は当時の音源で、2番は自分で歌うとか。
家入:面白そうです。

家入はデビュー当時と今の歌声を聴き比べて、自分でも驚いたとコメント。「声が成長しているんだな、みたいな」と話すと、西沢は「人間的な中身は成長しているんですか?」と質問を投げかけた。

家入:どうでしょう? 成長できたらいいですけど。でも逆に「大人っぽくなるのが成長」ということでもないのかなと思って。広がってきたかも(笑)。もちろん挨拶とかはしなくちゃいけないけど、無理しないことが一番かなって。
西沢:ドキー! それ俺に言ってるの?
家入:いやいやいや! え? ピストンさんって、無理されてるんですか? 自分を楽しんでいる大人の人かと思いました。
西沢:楽しんでいるっていうか、これしかできないから、それを我慢しなくていいように頑張ってる。
家入:私もそんな感じです。頑張んなくちゃいけない、好きなことを好きなだけやるために頑張ってる。
西沢:自分で演出、アーティストとしていろいろな作品を出せる人というのは、自分のいいところをお客さんに買ってもらえるというすばらしい仕事だから。その環境作りとして15歳から、いろいろとデモテープ作ったりしてすごく時間がかかって大変なことだったけど、いま10年経ってみてその結果をまとめてベスト盤にして、というのはすごいことじゃないですか。

家入:確かに。普通の一般職とかだったら、自分の弱いところをみせたら「仕事のできないやつだな」って言われると思うんです。だけど曲で「実はこれだけ人とうまくやれない」とかさらけだして「同じ気持ちです」って支えてもらえるって、面白い仕事ですよね。

『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。

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2022年1月27日28時59分まで

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