J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。
2月24日(水)のオンエアでは、MONOEYESのスコット・マーフィーがゲストに登場。「All My Favorite Songs 全曲大好き!〜Weezerはなぜいつも優しいのか?〜」をテーマにお届けした。
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ゲストには、Weezerのフロントマンのリバース・クオモとユニット「スコット&リバース」を組んでいるMONOEYESのスコット・マーフィーが登場。
スコット・マーフィーは、アメリカ、シカゴ出身メロディックパンクバンド「アリスター」で全米デビュー。JAPANツアーをきっかけに日本が大好きになり、独学で日本語を習得。2012年、Weezerのフロントマン、リバース・クオモとユニット「スコット&リバース」を結成。そして、2015年にthe HIATUSやELLEGARDENの細美武士と共に「MONOEYES」を結成している。
あっこゴリラ:スコットさんとリバース・クオモとの出会いは?
スコット:僕は2008年に日本のカバーアルバムを出したとき、日本のいろんなテレビのワイドショーに出たんだけど、ちょうどそのタイミングでWeezerが日本ツアーをやってて。それでリバースがテレビで僕が日本語でカバーしているのを見て、「なんだ、この人は! 日本語で歌ってる! 俺も歌ってみたい」ってなったらしく。Weezerは僕と同じレコード会社だったこともあって、僕の担当を見つけて「スコット・マーフィーに会いたい」とWeezerのCDを渡してくれて。
あっこゴリラ:あはははは。すごい!
スコット:すごいうれしかったですね。でも、なかなか会えなくて。そんなとき、僕が知っているカルフォルニアのプロデューサーがWeezerのアルバムを手掛けることになって、そのプロデューサーが連絡をくれたんです。それですぐシカゴからカルフォルニアに飛んで、次の日初めてリバースと会いました。
あっこゴリラ:おお~! そうやって出会って、今ではユニットを組まれているんですね。
スコット:本当にまさかです。
あっこゴリラ:そんなスコットさんから見て、今回の通算14枚目のニューアルバム『OK Human』の印象はどうでした?
スコット:最初はちょっとびっくりした(笑)。いつもと全然違って全曲オーケストラが入ってて、エレキギターが一切入ってない。そんな、すごいおとなしい感じなのに、すぐWeezerってわかる感じで、“さすがWeezerだな”って思いました。
本来ならWeezerは、自分たちが影響を受けてきたハードロックやメタルバンドへのオマージュとなるロックアルバム『ヴァン・ウィーザー』を昨年リリースする予定だったが、コロナの影響で発売が延期に。そこで、同時進行していたビーチ・ボーイズの名作『ペット・サウンズ』からインスピレーションを得たアルバムを制作。レコーディングは昨年夏、38名のオーケストラと行われた。そして誕生したアルバムが『OK Human』である。
【Weezer『All My Favorite Songs』を聴く】
あっこゴリラ:改めて、スコットさんの思うWeezerの魅力ってどんなところですか?
スコット:すごくグッとくるメロディーですね。そんなに難しくないことやってるんだけど、なぜかすごく響く。Weezerが出てきたときは、アメリカのロックラジオはニルヴァーナとかパール・ジャムとか、そういう激しいロックがかかっているようなときで。
あっこゴリラ:ちょうどグランジが流行ってるときですよね。
スコット:そんなときに出てきて、“何、これ”ってなって。激しいけど、すごいピュアさがあって、アルバムのジャケットを見たらめちゃくちゃ普通の人たちで。それを見ると“自分でもロックスターになれるんじゃないか”って夢を抱くような、すごくいいバンドです。
あっこゴリラ:なんか胸の奥のすごく柔らかいところをバって掴まれちゃうみたいな感じですよね。ちなみにリバース・クオモって、どんな人なんですか?
スコット:意外とシャイボーイで、すごい真面目ですね。時間もきっちりしてて、すごく厳しい。作曲するときは3時から4時って決まってて、4時になると途中でも“はい、終わり~”ってなります。
あっこゴリラ:おお~! すごい! 切り替えがしっかりされてるんですね。
【Weezer『Say It Ain't So』を聴く】
まずは、後藤とWeezerの出会いについて訊いてみた。
後藤:Weezerを聴き始めたのは大学生の頃ですね。当時のアジカンのメンバーがWeezerのファーストを紹介してくれて、その後、レコードショップでWeezerのセカンドの『ピンカートン』というアルバムを買いました。それがもう本当にかっこよくて、当時はファーストよりもセカンドの方にハマっていたのですが、だんだんやっぱりファーストにもさかのぼって。当時のWeezerは、『ピンカートン』を出して活動が止まってしまったので、ライブを見ることができなかったんです。この先も生で見れるかどうかわからない中アルバム2枚しか出てないから、もう穴が開くほど聴いたし、その後シングルとかも買いました。またシングルのB面がめちゃくちゃいいんですよ。『You Gave Your Love To Me Softly』は、アジカンでカバーしたことありますし、とにかく全部いいんですよ。
そんな後藤が一番影響を受けたことは何だったのか。
後藤:一番の影響は、やっぱりパワーコードですね。コードとオクターブ奏法、この二つ。僕たちあんまりギター上手じゃなかったんですけど、それを乗り越える方法を学びました。特にリバース・クオモはギターが上手だから、そういうのはアクセントになってるんですけど、全体としてはWeezerってそんなに演奏上手じゃないので、どこで聴かせてるかっていうと、曲の構成の面白さなんですよね。全体の積み重ねというか、曲の展開を面白いほうにもって行くとか、そういうところで差を作ってかないと勝てないんだと大変影響を受けました。それ以外にも、いろんな方法をWeezerから学びました。
続いて、後藤が一番好きなWeezerの曲を教えてもらった。
後藤:一番影響を受けたし、好きな楽曲でもある『Only In Dreams』です。この曲は、曲の尺が長いんで全部かかるかどうかちょっと不安なんですけど、アウトロだけでも聴いてほしい。このアウトロは、ロックバンドとかだけじゃなくて人と人の交わりで何かが生まれる瞬間の美しさを全部閉じ込めてあるようなサウンドなんです。本当にこれが究極だと思っています。『Only In Dreams』の音源のアウトロに封じ込められたあの感じを自分でもやってみたくて、ずっと曲を作り続けているところもありますね。Weezerは、やっぱりフロントマンの音楽的能力も素晴らしいですけど、“バンドとしての妙が味わえる”、そんな感じがします。
【Weezer『Only In Dreams』を聴く】
北澤:Weezerを聴き始めたきっかけは中学校2年生で、今でもすごくよく覚えています。当時ビートルズをよく聴いていて、ビートルズが影響を受けたアーティスト、バディ・ホリーについて調べたくて、YouTubeで検索したら、Weezerの『Buddy Holly』が出てくるわけですよ。そこでWeezerっていうバンドがいることを初めて知って。それがWeezerとの出会いでした。そして後日、実家で『グリーンアルバム』を見つけて聴き始めたきっかけです。
北澤はWeezerのどんなところに影響を受けたのだろうか。
北澤:Weezerの特徴の一つだと思うんですけども、すごくメロディアスですよね。『グリーンアルバム』は、1曲目、2曲目とすごく日本人に親しみやすいようなメロディーの曲が続くので、あっという間に虜になりました。そして、私がいまだにすごく好きなのが、この音楽の癖に刺さるギターなんです。これすごく自分の中で大きくて、歌と同じぐらいの存在感があるんですね。主役級の存在感というか、それがすごくよくわかるのがサビのメロディー、歌のメロディーをギターソロでなぞってたりとかするじゃないですか。それもすごく印象的だなって思いますし、こういう存在感のあるギター、重厚なギターサウンドに、メロディアスでキャッチーな歌が乗っかるって、“私、こういうのめちゃめちゃ好きなんだ”って自分の音楽の好みに気付いたのもWeezerがきっかけでした。
【Weezer『Love Explosion』を聴く】
さらに、北澤が考えるWeezerの魅力を教えてもらった。
北澤:これ以外にも、もっともっといっぱい語りたい(笑)。私、2019年にリリースされたカバーアルバムがすごくお気に入りで、曲のセレクトが最高なんです。なんて言うんだろう、リスナーへの忖度なしみたいな。もう単純にメンバーたちが好きな世代だった曲とかを選んでるだろうなって思うのと、この人たち本当に音楽が好きで、音楽楽しんでるんだろうなっていうのがすごく伝わってくる。それがリスナーにも伝染するっていうのが、またいいですよね。近いというか、もちろんリスペクトもあるんですけども、ファンとすごく繋がっている感じがします。Weezerのライブ行っても、それは毎回すごく感じます。日本にもまた来てほしいですね。
今後Weezerは、コロナの影響で発売延期になっていた自分たちが影響を受けてきたハードロックやメタルバンドへのオマージュとなるロックアルバム『ヴァン・ウィーザー』を5月にリリースする予定。
あっこゴリラ:スコットさんが感じるリバース・クオモのメタル愛とは?
スコット:僕が聞いた話では、リバースが中学生のときにライブでメタルバンドを見て、お客さんの女の子がみんなキャーってなってて、それを見てすごくワクワクしたらしく。帰って早速ギターをゲットして、ヴァン・ヘイレンとかキッスとか、そういうバンドのギターリードをコピーしてたんだけど、その後、インディーズバンドとかを聴くようになって、“メタルはちょっとダサいな”って思うようになったらしい(笑)。
あっこゴリラ:あはははは!
スコット:でも、最近のWeezerのライブでたまに速弾きのリードを入れてたら、お客さんがすごく盛り上がるから、“まだいけるか”ってなって、そこからこのアルバムを作ることになったみたいです。
あっこゴリラ:『ヴァン・ウィーザー』は、どんなアルバムになりそうですか?
スコット:多分80年代を思わせる懐かしい感じのするロックアルバムになるんじゃないかな。
あっこゴリラ:オーケストラでギターがないアルバムのあとに、めちゃめちゃギターなアルバム出すってすごい。あはははは。
スコット:その差が、またおもしろいですよね。
【Weezer『HERO』を聴く】
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
2月24日(水)のオンエアでは、MONOEYESのスコット・マーフィーがゲストに登場。「All My Favorite Songs 全曲大好き!〜Weezerはなぜいつも優しいのか?〜」をテーマにお届けした。
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Weezerのフロントマン、リバース・クオモとの出会い
番組では、1992年、アメリカ、ロサンゼルスで結成された、日本のバンドマンにも多大な影響を与えたオルタナティヴ・ロックバンド「Weezer」を特集。これまでにアメリカで1000万枚以上、そして全世界では3500万枚を超えるアルバム売上を記録し、2009年に「グラミー賞」も受賞。今年、通算14枚目のニューアルバム『OK Human』をリリースした。ゲストには、Weezerのフロントマンのリバース・クオモとユニット「スコット&リバース」を組んでいるMONOEYESのスコット・マーフィーが登場。
スコット・マーフィーは、アメリカ、シカゴ出身メロディックパンクバンド「アリスター」で全米デビュー。JAPANツアーをきっかけに日本が大好きになり、独学で日本語を習得。2012年、Weezerのフロントマン、リバース・クオモとユニット「スコット&リバース」を結成。そして、2015年にthe HIATUSやELLEGARDENの細美武士と共に「MONOEYES」を結成している。
あっこゴリラ:スコットさんとリバース・クオモとの出会いは?
スコット:僕は2008年に日本のカバーアルバムを出したとき、日本のいろんなテレビのワイドショーに出たんだけど、ちょうどそのタイミングでWeezerが日本ツアーをやってて。それでリバースがテレビで僕が日本語でカバーしているのを見て、「なんだ、この人は! 日本語で歌ってる! 俺も歌ってみたい」ってなったらしく。Weezerは僕と同じレコード会社だったこともあって、僕の担当を見つけて「スコット・マーフィーに会いたい」とWeezerのCDを渡してくれて。
あっこゴリラ:あはははは。すごい!
スコット:すごいうれしかったですね。でも、なかなか会えなくて。そんなとき、僕が知っているカルフォルニアのプロデューサーがWeezerのアルバムを手掛けることになって、そのプロデューサーが連絡をくれたんです。それですぐシカゴからカルフォルニアに飛んで、次の日初めてリバースと会いました。
あっこゴリラ:おお~! そうやって出会って、今ではユニットを組まれているんですね。
スコット:本当にまさかです。
あっこゴリラ:そんなスコットさんから見て、今回の通算14枚目のニューアルバム『OK Human』の印象はどうでした?
スコット:最初はちょっとびっくりした(笑)。いつもと全然違って全曲オーケストラが入ってて、エレキギターが一切入ってない。そんな、すごいおとなしい感じなのに、すぐWeezerってわかる感じで、“さすがWeezerだな”って思いました。
本来ならWeezerは、自分たちが影響を受けてきたハードロックやメタルバンドへのオマージュとなるロックアルバム『ヴァン・ウィーザー』を昨年リリースする予定だったが、コロナの影響で発売が延期に。そこで、同時進行していたビーチ・ボーイズの名作『ペット・サウンズ』からインスピレーションを得たアルバムを制作。レコーディングは昨年夏、38名のオーケストラと行われた。そして誕生したアルバムが『OK Human』である。
【Weezer『All My Favorite Songs』を聴く】
あっこゴリラ:改めて、スコットさんの思うWeezerの魅力ってどんなところですか?
スコット:すごくグッとくるメロディーですね。そんなに難しくないことやってるんだけど、なぜかすごく響く。Weezerが出てきたときは、アメリカのロックラジオはニルヴァーナとかパール・ジャムとか、そういう激しいロックがかかっているようなときで。
あっこゴリラ:ちょうどグランジが流行ってるときですよね。
スコット:そんなときに出てきて、“何、これ”ってなって。激しいけど、すごいピュアさがあって、アルバムのジャケットを見たらめちゃくちゃ普通の人たちで。それを見ると“自分でもロックスターになれるんじゃないか”って夢を抱くような、すごくいいバンドです。
あっこゴリラ:なんか胸の奥のすごく柔らかいところをバって掴まれちゃうみたいな感じですよね。ちなみにリバース・クオモって、どんな人なんですか?
スコット:意外とシャイボーイで、すごい真面目ですね。時間もきっちりしてて、すごく厳しい。作曲するときは3時から4時って決まってて、4時になると途中でも“はい、終わり~”ってなります。
あっこゴリラ:おお~! すごい! 切り替えがしっかりされてるんですね。
【Weezer『Say It Ain't So』を聴く】
アジカン・後藤正文「バンドとしての妙が味わえる」
日本のいろんなバンドにも影響を与えているWeezer。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文もWeezerの大ファンの一人。そんな後藤がWeezerの魅力を語った。まずは、後藤とWeezerの出会いについて訊いてみた。
後藤:Weezerを聴き始めたのは大学生の頃ですね。当時のアジカンのメンバーがWeezerのファーストを紹介してくれて、その後、レコードショップでWeezerのセカンドの『ピンカートン』というアルバムを買いました。それがもう本当にかっこよくて、当時はファーストよりもセカンドの方にハマっていたのですが、だんだんやっぱりファーストにもさかのぼって。当時のWeezerは、『ピンカートン』を出して活動が止まってしまったので、ライブを見ることができなかったんです。この先も生で見れるかどうかわからない中アルバム2枚しか出てないから、もう穴が開くほど聴いたし、その後シングルとかも買いました。またシングルのB面がめちゃくちゃいいんですよ。『You Gave Your Love To Me Softly』は、アジカンでカバーしたことありますし、とにかく全部いいんですよ。
そんな後藤が一番影響を受けたことは何だったのか。
後藤:一番の影響は、やっぱりパワーコードですね。コードとオクターブ奏法、この二つ。僕たちあんまりギター上手じゃなかったんですけど、それを乗り越える方法を学びました。特にリバース・クオモはギターが上手だから、そういうのはアクセントになってるんですけど、全体としてはWeezerってそんなに演奏上手じゃないので、どこで聴かせてるかっていうと、曲の構成の面白さなんですよね。全体の積み重ねというか、曲の展開を面白いほうにもって行くとか、そういうところで差を作ってかないと勝てないんだと大変影響を受けました。それ以外にも、いろんな方法をWeezerから学びました。
続いて、後藤が一番好きなWeezerの曲を教えてもらった。
後藤:一番影響を受けたし、好きな楽曲でもある『Only In Dreams』です。この曲は、曲の尺が長いんで全部かかるかどうかちょっと不安なんですけど、アウトロだけでも聴いてほしい。このアウトロは、ロックバンドとかだけじゃなくて人と人の交わりで何かが生まれる瞬間の美しさを全部閉じ込めてあるようなサウンドなんです。本当にこれが究極だと思っています。『Only In Dreams』の音源のアウトロに封じ込められたあの感じを自分でもやってみたくて、ずっと曲を作り続けているところもありますね。Weezerは、やっぱりフロントマンの音楽的能力も素晴らしいですけど、“バンドとしての妙が味わえる”、そんな感じがします。
【Weezer『Only In Dreams』を聴く】
the peggiesの北澤ゆうほ「あっという間に虜になった」
続いては、the peggiesの北澤ゆうほがWeezerの魅力を語った。北澤は、現在25歳だが、何がきっかけでWeezerに出会ったのか。北澤:Weezerを聴き始めたきっかけは中学校2年生で、今でもすごくよく覚えています。当時ビートルズをよく聴いていて、ビートルズが影響を受けたアーティスト、バディ・ホリーについて調べたくて、YouTubeで検索したら、Weezerの『Buddy Holly』が出てくるわけですよ。そこでWeezerっていうバンドがいることを初めて知って。それがWeezerとの出会いでした。そして後日、実家で『グリーンアルバム』を見つけて聴き始めたきっかけです。
北澤はWeezerのどんなところに影響を受けたのだろうか。
北澤:Weezerの特徴の一つだと思うんですけども、すごくメロディアスですよね。『グリーンアルバム』は、1曲目、2曲目とすごく日本人に親しみやすいようなメロディーの曲が続くので、あっという間に虜になりました。そして、私がいまだにすごく好きなのが、この音楽の癖に刺さるギターなんです。これすごく自分の中で大きくて、歌と同じぐらいの存在感があるんですね。主役級の存在感というか、それがすごくよくわかるのがサビのメロディー、歌のメロディーをギターソロでなぞってたりとかするじゃないですか。それもすごく印象的だなって思いますし、こういう存在感のあるギター、重厚なギターサウンドに、メロディアスでキャッチーな歌が乗っかるって、“私、こういうのめちゃめちゃ好きなんだ”って自分の音楽の好みに気付いたのもWeezerがきっかけでした。
【Weezer『Love Explosion』を聴く】
さらに、北澤が考えるWeezerの魅力を教えてもらった。
北澤:これ以外にも、もっともっといっぱい語りたい(笑)。私、2019年にリリースされたカバーアルバムがすごくお気に入りで、曲のセレクトが最高なんです。なんて言うんだろう、リスナーへの忖度なしみたいな。もう単純にメンバーたちが好きな世代だった曲とかを選んでるだろうなって思うのと、この人たち本当に音楽が好きで、音楽楽しんでるんだろうなっていうのがすごく伝わってくる。それがリスナーにも伝染するっていうのが、またいいですよね。近いというか、もちろんリスペクトもあるんですけども、ファンとすごく繋がっている感じがします。Weezerのライブ行っても、それは毎回すごく感じます。日本にもまた来てほしいですね。
今後Weezerは、コロナの影響で発売延期になっていた自分たちが影響を受けてきたハードロックやメタルバンドへのオマージュとなるロックアルバム『ヴァン・ウィーザー』を5月にリリースする予定。
あっこゴリラ:スコットさんが感じるリバース・クオモのメタル愛とは?
スコット:僕が聞いた話では、リバースが中学生のときにライブでメタルバンドを見て、お客さんの女の子がみんなキャーってなってて、それを見てすごくワクワクしたらしく。帰って早速ギターをゲットして、ヴァン・ヘイレンとかキッスとか、そういうバンドのギターリードをコピーしてたんだけど、その後、インディーズバンドとかを聴くようになって、“メタルはちょっとダサいな”って思うようになったらしい(笑)。
あっこゴリラ:あはははは!
スコット:でも、最近のWeezerのライブでたまに速弾きのリードを入れてたら、お客さんがすごく盛り上がるから、“まだいけるか”ってなって、そこからこのアルバムを作ることになったみたいです。
あっこゴリラ:『ヴァン・ウィーザー』は、どんなアルバムになりそうですか?
スコット:多分80年代を思わせる懐かしい感じのするロックアルバムになるんじゃないかな。
あっこゴリラ:オーケストラでギターがないアルバムのあとに、めちゃめちゃギターなアルバム出すってすごい。あはははは。
スコット:その差が、またおもしろいですよね。
【Weezer『HERO』を聴く】
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
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