シンガーソングライターでトラックメイカーのAAAMYYYが、音楽に目覚めたエピソードや影響を受けた音楽、セカンドソロアルバム『Annihilation』について語った。
AAAMYYYが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは8月13日(金)。
AAAMYYY:テレビゲームとかを持っていなかったので、公園で遊んだり、父親と山に行ってバードウォッチングや火起こし、キャンプといった山活動をしていました。
クリス:本当に自然の中で育ったんですね。
AAAMYYY:だいぶ野生児のように育ちましたね(笑)。
クリス:最近の20~30代のアーティストはみんなゲームをやって育っているし、AAAMYYYさんも打ち込みで曲を作ったりするから、てっきり小さい頃からゲームをしてるのかなと思っていました。
そんなAAAMYYYが音楽に目覚めたのは大学の頃。
AAAMYYY:大学3年生のときに1年休学してカナダに留学していたんです。そのときにアグレッシブローラーブレーディングっていう、スケボーのパークでローラーブレードをはいてトリックをやっていくスポーツをしていました。そのコミュニティに所属して、トリックを練習したり遊んだりしていたんですけど、みんなトリックを決めたときにビデオクリップを撮っていて。それをまとめたビデオをYouTubeにのせるんです。そのBGMにテーム・インパラとかゴリラズとか、海外インディーのかっこいい音楽がチョイスされていて、そこから音楽って面白いなと思い始めてDTMをやり始めました。
クリス:そういう音楽がスケートパークで流れていたんですね。
AAAMYYY:カナダにはスケートパークがたくさんあって。留学先はバンクーバーだったんですけど、本当にカラカラに乾いていて。みんな泥だらけ、ケガだらけ、あざだらけみたいな少年たちがひたすらスケートをしているんですけど、その絵にすごく音楽が合っていて感動したんですよ。サーフ系の音楽とか、そういう土地に根ざす音楽ってあるんだなって。空気感とか土地感とか。カナダで私が音楽を作ったらどうなるんだろうって興味から作り始めました。
AAAMYYY:同時期に、家に大きなレコードプレイヤーにZARDの『永遠』ってシングルがあって、ひたすら聴いていた記憶があります。
クリス:何に惹かれたんでしょうね。
AAAMYYY:『だんご3兄弟』くらいの幼稚さはもはや抜け出していたのかなっていう気持ちがあって、大人になりたいとかそういう憧れとかからZARDを聴いていたのかもしれません。
クリス:なるほど。ZARDは永遠になっちゃいましたね。
AAAMYYY:この方はまさに永遠ですね。
クリス:それはミュージシャン冥利に尽きるというか、自分がいなくなっても自分の作品は残るっていうのは。
AAAMYYY:そうですよね。
クリス:まさに生きた証って感じがしますよね。
AAAMYYYは2018年、Tempalayに正式メンバーとして加入。他メンバーからの影響で、Vinyl Williamsのアルバム『Brunei』や、GUMのアルバム『Glamorous Damage』をよく聴いていたという。
AAAMYYY:シンセポップなんですけど、Vinyl WilliamsもGUMも歌が前に出てこず、シンセで聴かせるドリームポップみたいな感じなんですかね。GUMの『Glamorous Damage』はシンセサイザーがメインと思いきや、ギターがシンセチックでかなりエレクティブな音像で、すごくイマジネーションを膨らませてくれたというか、新しい刺激になったアルバムですね。
クリス:「Annihilation」っていうと「全滅」みたいなすごい言葉ですけど。
AAAMYYY:強めな意味があります。コロナ禍で内面的な自分と外面を作る自分という二面性に対峙したときに、これまでは外面の自分を大事にするような生き方をしてきて、おそらく世界のみなさんもそうだと思うけど、内面の自分のケアをおろそかにしていたというか。コロナ禍で、子ども心といったものを大事にすることを忘れていたと気づいたんです。大人でなければいけないとか、そういう社会的な縛りに順応している外面の自分のほうが強くなっていたので。初めて自分の中のふたりが対峙して爆発するような感覚があったので、そういうところから『Annihilation』というタイトルにしました。
クリス:対峙した自分の中のふたりは平和条約を結んだんですか?
AAAMYYY:どっちもいったんゼロに戻りました。
クリス:消滅したんだけど、また再生したと。
AAAMYYY:そうですね。『もののけ姫』の“花咲じじい”(シシ神を指した甲六のセリフ)というか、そのあとというか、そういう感じです。
『Annihilation』には、TENDREやODD Foot Works のTondenhey、Shin Sakiuraなどさまざまなアーティストが参加している。
AAAMYYY:音楽制作はリモートでも全然できるんですけど、やっぱり人との対話やグルーヴ感がなければ音楽は面白くないと思ったので、そこはしっかりやろうといろんなミュージシャンの方を呼んで、その場でグルーヴを重視してレコーディングしたりしました。
AAAMYYYの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
8月20日(金)の同番組にも、引き続きAAAMYYYが登場する。『SAPPORO BEER OTOAJITO』の放送は毎週金曜23時から。
AAAMYYYが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは8月13日(金)。
土地に根ざす音楽に感動した
AAAMYYYは長野県出身。幼い頃はスピードスケートや陸上、バレーボール、マラソンなどを楽しんでいたそうだ。AAAMYYY:テレビゲームとかを持っていなかったので、公園で遊んだり、父親と山に行ってバードウォッチングや火起こし、キャンプといった山活動をしていました。
クリス:本当に自然の中で育ったんですね。
AAAMYYY:だいぶ野生児のように育ちましたね(笑)。
クリス:最近の20~30代のアーティストはみんなゲームをやって育っているし、AAAMYYYさんも打ち込みで曲を作ったりするから、てっきり小さい頃からゲームをしてるのかなと思っていました。
そんなAAAMYYYが音楽に目覚めたのは大学の頃。
AAAMYYY:大学3年生のときに1年休学してカナダに留学していたんです。そのときにアグレッシブローラーブレーディングっていう、スケボーのパークでローラーブレードをはいてトリックをやっていくスポーツをしていました。そのコミュニティに所属して、トリックを練習したり遊んだりしていたんですけど、みんなトリックを決めたときにビデオクリップを撮っていて。それをまとめたビデオをYouTubeにのせるんです。そのBGMにテーム・インパラとかゴリラズとか、海外インディーのかっこいい音楽がチョイスされていて、そこから音楽って面白いなと思い始めてDTMをやり始めました。
クリス:そういう音楽がスケートパークで流れていたんですね。
AAAMYYY:カナダにはスケートパークがたくさんあって。留学先はバンクーバーだったんですけど、本当にカラカラに乾いていて。みんな泥だらけ、ケガだらけ、あざだらけみたいな少年たちがひたすらスケートをしているんですけど、その絵にすごく音楽が合っていて感動したんですよ。サーフ系の音楽とか、そういう土地に根ざす音楽ってあるんだなって。空気感とか土地感とか。カナダで私が音楽を作ったらどうなるんだろうって興味から作り始めました。
ZARD『永遠』をひたすら聴いていた
「初めて買ったCDは?」と問われたAAAMYYYは『だんご3兄弟』と答え、「小学校に入学したくらいかな、カセットもCDも持っていた」と振り返る。AAAMYYY:同時期に、家に大きなレコードプレイヤーにZARDの『永遠』ってシングルがあって、ひたすら聴いていた記憶があります。
クリス:何に惹かれたんでしょうね。
AAAMYYY:『だんご3兄弟』くらいの幼稚さはもはや抜け出していたのかなっていう気持ちがあって、大人になりたいとかそういう憧れとかからZARDを聴いていたのかもしれません。
クリス:なるほど。ZARDは永遠になっちゃいましたね。
AAAMYYY:この方はまさに永遠ですね。
クリス:それはミュージシャン冥利に尽きるというか、自分がいなくなっても自分の作品は残るっていうのは。
AAAMYYY:そうですよね。
クリス:まさに生きた証って感じがしますよね。
AAAMYYYは2018年、Tempalayに正式メンバーとして加入。他メンバーからの影響で、Vinyl Williamsのアルバム『Brunei』や、GUMのアルバム『Glamorous Damage』をよく聴いていたという。
AAAMYYY:シンセポップなんですけど、Vinyl WilliamsもGUMも歌が前に出てこず、シンセで聴かせるドリームポップみたいな感じなんですかね。GUMの『Glamorous Damage』はシンセサイザーがメインと思いきや、ギターがシンセチックでかなりエレクティブな音像で、すごくイマジネーションを膨らませてくれたというか、新しい刺激になったアルバムですね。
自分の内面と外面が対峙して生まれた新作
AAAMYYYは8月18日(水)にセカンドソロアルバム『Annihilation』をリリースした。AAAMYYY - TAKES TIME [Official Music Video]
AAAMYYY:強めな意味があります。コロナ禍で内面的な自分と外面を作る自分という二面性に対峙したときに、これまでは外面の自分を大事にするような生き方をしてきて、おそらく世界のみなさんもそうだと思うけど、内面の自分のケアをおろそかにしていたというか。コロナ禍で、子ども心といったものを大事にすることを忘れていたと気づいたんです。大人でなければいけないとか、そういう社会的な縛りに順応している外面の自分のほうが強くなっていたので。初めて自分の中のふたりが対峙して爆発するような感覚があったので、そういうところから『Annihilation』というタイトルにしました。
クリス:対峙した自分の中のふたりは平和条約を結んだんですか?
AAAMYYY:どっちもいったんゼロに戻りました。
クリス:消滅したんだけど、また再生したと。
AAAMYYY:そうですね。『もののけ姫』の“花咲じじい”(シシ神を指した甲六のセリフ)というか、そのあとというか、そういう感じです。
『Annihilation』には、TENDREやODD Foot Works のTondenhey、Shin Sakiuraなどさまざまなアーティストが参加している。
AAAMYYY:音楽制作はリモートでも全然できるんですけど、やっぱり人との対話やグルーヴ感がなければ音楽は面白くないと思ったので、そこはしっかりやろうといろんなミュージシャンの方を呼んで、その場でグルーヴを重視してレコーディングしたりしました。
AAAMYYYの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
8月20日(金)の同番組にも、引き続きAAAMYYYが登場する。『SAPPORO BEER OTOAJITO』の放送は毎週金曜23時から。
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2021年8月20日28時59分まで
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番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
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毎週金曜23:00-23:30
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クリス・ペプラー