黒木 瞳が明かす、「俳優」「制作」それぞれの立場で感じることの違い

俳優・黒木 瞳が、自身が企画と演出を務める新作舞台『甘くない話 ～ノン・ドサージュ～』の制作エピソードを語った。

黒木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』（ナビゲーター：LiLiCo・稲葉 友）のゲストコーナー。オンエアは8月6日（金）。

黒木から見た「俳優・LiLiCo」

黒木が監督を務めた映画『十二単衣を着た悪魔』のBlu-ray＆DVDが、8月4日（水）に発売された。同映画でLiLiCoは山下元子を演じている。

稲葉：『十二単衣を着た悪魔』を拝見させていただきました。LiLiCoさんをキャスティングした理由を教えてください。
黒木：存在感があって華がある方にあの役をやってもらいたかったので、台本が出来上がった頃には「絶対LiLiCoさんにお願いしよう」と思っていました。
LiLiCo：（オファーが来たとき）びっくりしたもん、私。「こんなにありがたいことってあるのかしら」と思って。
黒木：「俳優・LiLiCoさん」というオーラ全開で撮影に臨んでくださいました。映像がアップになったとき、華があっていいですよね。
稲葉：LiLiCoさんの登場したシーンってすごく印象に残りますもんね。
黒木：残らないとダメなんですよ。
LiLiCo：そう。そういう役ですよね。

稲葉が「LiLiCoさんの衣装は自前かなと思った」とコメントすると、LiLiCoは笑う。

黒木：衣装合わせのときに、「このブランド持ってる！」とおっしゃって。
稲葉：そのくらいドンピシャな衣装だったんですね。
黒木：そうなんです。衣装部が用意してくれたものだったのですが、私がイメージした通りだったのでよかったです。
LiLiCo：私が衣装合わせのときに履いていったブーツを見て、「それいいな」みたいな話になったんですよね（笑）。
黒木：「現場でも履いてきてくださいますか？」って（笑）。

黒木はLiLiCoに対して、尊敬の念を抱いていることを明かした。

黒木：LiLiCoさんの半生が書かれた本を読ませていただいて。本当にいろんな人生を歩んでいらして、努力の方だなと思いました。いろんな苦難や壁を乗り越えていらっしゃるから、それがLiLiCoさんを作っているんだと感じました。崇拝しております。
LiLiCo：今のところを切り取ってほしい（笑）。
稲葉：LiLiCoさんが落ち込んだときとかにすぐ流せるようにしたいですね。

黒木が愛するシャンパンが舞台テーマに

黒木が企画・演出をする舞台『甘くない話 ～ノン・ドサージュ～』が11月3日（水）～日経ホールにて上演予定。脚本は、黒木が初監督と主演を務めた映画『嫌な女』の脚本家・西田征史が手掛ける。

黒木：私はシャンパンが好きで、よくノン・ドサージュ（糖度0のシャンパン）を飲んでいるんですね。それに絡めて「甘くない話」ができないかなと思って。脚本の西田さんに、まず「ドラマ『ツイン・ピークス』みたいな話を作りたい」と言いました。物語自体はそういう内容にして、人それぞれに悩みを抱えながら、それでもたくましく生きていく甘くない話。甘くないっていうのは、実は元気になるための秘薬であるというふうにしたいと思ったので、物語は1人の女性の事故死から始まって、果たして彼女は事故死なのか、出演者全員が容疑者なのか、謎解きヒューマンエンターテインメントみたいに持っていこうかなと西田さんと話をしました。

黒木は「それをもとに5カ月ぐらい打ち合わせをしているが、いまだに完成品はできていない。もっとブラッシュアップできそうなのでギリギリまで粘ろうかなと思っている」と制作過程を明かした。

稲葉：稽古が始まると、そのなかでもどんどん変わっていきますよね。
黒木：おっしゃる通りです。役者さんが立ってセリフをおっしゃるとまた変わってきますもんね。
稲葉：黒木さんは俳優でありながら、今回のように演出も担当されますよね。どんなところに目がいきますか？
黒木：制作側にまわっているときは「よくこんな大勢の前で芝居ができるな」と思います（笑）。それぐらいスイッチが変わってしまいます。俳優のときは（制作に対して）「こんな大変なことをみなさんがやってらっしゃるんだ」と思うので、両岸が見えて、すべての人に感謝以外の言葉がないですね。稽古は10月から始まります。歌もダンスもあり、ストレートで作りながら、違和感なく歌と踊りを付けていこうと思います。

舞台の詳細はホームページをチェック。

『ALL GOOD FRIDAY』では、LiLiCoと稲葉 友が金曜日を熱く、ハッピーに盛り上げる。オンエアは毎週金曜日の11時30分から。