J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。
3月1日(月)のオンエアでは、「BTSだけじゃない! 韓国オルタナティブミュージック!」をテーマにお届けした。ゲストにDJの、DJ 機器が登場。
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ゲストには、DJのDJ 機器が登場。
あっこゴリラ:今、韓国内で盛り上がっている音楽ジャンルはどんなものなんですか?
DJ 機器:チャートとかを見るとやっぱりアイドルやHIPHOPが盛り上がっています。テレビ番組の『SHOW ME THE MONEY』などの音楽番組がとても人気で、その影響は大きいと思いますね。
あっこゴリラ:日本との違いってありますか?
DJ 機器:日本とは桁違いにお金を掛けている感じはしますね(笑)。
あっこゴリラ:そんな印象ありますよね。あとは、YouTubeとかも盛り上がってるんですか?
DJ 機器:番組で公開されると、その後テレビ局がオフィシャルですぐYouTubeにアップするんです。そこから火がつくことも多いですね。
まず、番組ではOmega Sapien『Ah! Ego』をオンエアした。
あっこゴリラ:Omega Sapien、めちゃめちゃかっこいいですね。
DJ 機器:好きそうですよね。
あっこゴリラ:大好きですね。ハイパーポップみがあるんだけど、ぶっ壊れすぎてないというか、ポップなんだけどちゃんとぶっ壊れてるというか、このバランスがすごい。かっこいいな~。
DJ 機器:彼らはBalming Tiger(バルミング・タイガー)に所属してるんですけど、自分たちを「オルタナティブK-POPバンド」って言っていて。だから、ちょっとポップみたいな感じを意識しているのかも。
あっこゴリラ:なるほど~。Balming Tigerも含めてチェックしてみます! 改めて、日本と韓国の音楽シーンの違いってどんなところですか?
DJ 機器:韓国では、もう最初からCDとか“ない”みたいなところもあって、配信で聴く人がほとんどですね。
あっこゴリラ:サブスクが国民全体に浸透しているんですね。
DJ 機器:そうですね。しかもサブスクも国産なんですよね。特に、音楽配信アプリでは「Melon」というアプリが主要で、Spotifyも今年の2月にようやく韓国で使えるようになったんです。
あっこゴリラ:国内に配信サイトがたくさんあって、それだけでめちゃめちゃ盛り上がってるんですね。配信プラットフォームごとに特徴はあるんですか?
DJ 機器:配信している曲は大体一緒ですね。でも、年末とかはプラットフォームごとにアワードとかをやっていたりします。特に「Melonミュージックアワード」は、韓国音楽シーンにおいて権威のあるものとなっていますね。
あっこゴリラ:確かにそれぞれのプラットフォームがアワードやってたら音楽業界全体が盛り上がりますよね。
あっこゴリラ:韓国のバンドシーンは、今どんな感じなんですか?
内畑:バンドもある程度盛り上がっていますが、兵役などの関係でメジャーデビューまでこぎつける人たちはなかなかいないのが現状ですね。
あっこゴリラ:どんな世代のバンドが多いんですか?
内畑:今のバンドシーンは、年齢的に20代後半が多いんですけど、共通するのは10代の頃にMP3が普及したこととインターネット世代ど真ん中ってところです。10代の頃に音楽ツールの過渡期を過ごしたっていうのが大きく影響していると思います。
あっこゴリラ:なるほど~。
内畑:なので、そういう子たちが今、20代後半でバンドをやっているので音楽の幅が広く、洋楽の要素が強く感じられるような、ちょっと洗練されたようなバンドが多いかなって印象はあります。
そして、番組ではSILICA GEL『KYO181』をオンエアした。
あっこゴリラ:この曲すごいですね! ずっと同じフレーズ。歌詞もずっと同じなんですか?
内畑:そうですね。メンバーの一人が最近まで軍隊に行ってて、去年兵役が終わってその一発目の新曲になります。
あっこゴリラ:このエフェクト具合もすごいですね。かなりキマっちゃってますよね。
内畑:ライブ映像も見るとかなりトリップ感があるというか、没入感がすごいです。
あっこゴリラ:いわゆるワンループどころの話じゃないですからね(笑)。永遠にこれですからね。おもしろい。韓国のバンドシーンでは、どんな音楽が主流なんですか?
内畑:一言でこれっていうのはないですが、サイケロックとかシューゲイザーっぽさはよく感じます。あとは、イギリスやドイツなどのインディーロックのテイストを強く感じます。
あっこゴリラ:なるほど~。
内畑:あと、韓国には「モダンロック」という独特の音楽のジャンルがあります。韓国ではみんなモダンロックって表現するんですけど、私、実はこのモダンロックの定義がよく分からなくて(笑)。調べても出てこないので個人的な見解になっちゃうんですけど、90年代や2000年代初頭のUKロック、USロックに影響を受けたものだと思います。
番組では、GUCKKASTEN『MIRROR』をオンエアした。
続いて、最新音楽が溢れるエリアについて教えてもらった。
あっこゴリラ:音楽が特に盛んなエリアなどはあるんですか?
内畑:音楽だったら、マストで「弘大(ホンデ)」というエリアが非常に盛り上がっています。イメージとして、下北沢っぽい感じです。レコード屋さんや小さなライブハウスがいっぱいあって、いろんなアーティストが生まれた街です。
あっこゴリラ:韓国は、局地的に“このジャンルが盛り上がってる”みたいなエリアってあるんですか?
内畑:クラブシーンにおいては、『梨泰院クラス』でもお馴染みの梨泰院が盛り上がっています。ジャンルは、HIPHOPやR&Bが中心。EDMは、江南(カンナム)ですね。他には、新都市、ウルチロというエリアもアツいです。
番組では、Keumbee『908』をオンエアした。
あっこゴリラ:機器さんは、どういうネットを使って情報収集をされているんですか?
DJ 機器:基本的にSoundCloudやYouTubeのキュレーションチャンネルをチェックしたりしています。例えば、YouTubeチャンネルの「1theK」では、K-POPの動画がめちゃくちゃ上がってきます。
あっこゴリラ:へえ~!
DJ 機器:キュレーションだと、インディーレーベルがやっているチャンネルとか見たりします。
あっこゴリラ:韓国は、レーベルも盛り上がっている印象ありますよね。
DJ 機器:そうですね。韓国は、日本よりもアーティストがレーベルを立ち上げるという文化が発展していると思います。
あっこゴリラ:おすすめのレーベルはありますか?
DJ 機器:僕が好きなのは、先ほど話した「Balming Tiger」や「MAGIC STRAWBERRY SOUND」かな。
そして、番組ではSUMIN『BEE』をオンエアした。
あっこゴリラ:SUMINは『SONAR MUSIC』でもよくかけていますが、どういうアーティストなんですか?
DJ 機器:曲も作るし、歌うし、アイドルに曲を提供したりもしています。でもアイドルに提供しててもすぐに、“これSUMINさんの曲だ”ってわかるんですよね。
あっこゴリラ:やっぱりどこかに特徴があるんですね。
DJ 機器:SUMINさんは、展開が過剰なところがあります。そしてK-POPが好きらしいです。
あっこゴリラ:ここ数年日本ではネット発の音楽も増えていますが、韓国にもネットの音楽シーンってあるんですか?
DJ 機器:そうですね。SoundCloudでしか聴けない曲とかもあるんですよね。
あっこゴリラ:そうなんだ~!
DJ 機器:だから曲を買いたくて調べてもどこにも出てこなかったりします。
あっこゴリラ:へえ~! やっぱりSoundCloudがアツいんですね。
番組では、OHYUNG『ga ga ee(ft. hye yun park)』をオンエアした。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
3月1日(月)のオンエアでは、「BTSだけじゃない! 韓国オルタナティブミュージック!」をテーマにお届けした。ゲストにDJの、DJ 機器が登場。
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韓国では、「国産サブスク」が圧倒的
今、BTSやBLACK PINKなどを中心に世界の音楽シーンを賑わせているK-POP。HIP HOPやダンスなどトレンドを取り入れた音楽のイメージがあるが、バンドやクラブシーンなども熱い韓国の音楽。番組では、「韓国オルタナティブミュージック」を特集した。ゲストには、DJのDJ 機器が登場。
あっこゴリラ:今、韓国内で盛り上がっている音楽ジャンルはどんなものなんですか?
DJ 機器:チャートとかを見るとやっぱりアイドルやHIPHOPが盛り上がっています。テレビ番組の『SHOW ME THE MONEY』などの音楽番組がとても人気で、その影響は大きいと思いますね。
あっこゴリラ:日本との違いってありますか?
DJ 機器:日本とは桁違いにお金を掛けている感じはしますね(笑)。
あっこゴリラ:そんな印象ありますよね。あとは、YouTubeとかも盛り上がってるんですか?
DJ 機器:番組で公開されると、その後テレビ局がオフィシャルですぐYouTubeにアップするんです。そこから火がつくことも多いですね。
まず、番組ではOmega Sapien『Ah! Ego』をオンエアした。
あっこゴリラ:Omega Sapien、めちゃめちゃかっこいいですね。
DJ 機器:好きそうですよね。
あっこゴリラ:大好きですね。ハイパーポップみがあるんだけど、ぶっ壊れすぎてないというか、ポップなんだけどちゃんとぶっ壊れてるというか、このバランスがすごい。かっこいいな~。
DJ 機器:彼らはBalming Tiger(バルミング・タイガー)に所属してるんですけど、自分たちを「オルタナティブK-POPバンド」って言っていて。だから、ちょっとポップみたいな感じを意識しているのかも。
あっこゴリラ:なるほど~。Balming Tigerも含めてチェックしてみます! 改めて、日本と韓国の音楽シーンの違いってどんなところですか?
DJ 機器:韓国では、もう最初からCDとか“ない”みたいなところもあって、配信で聴く人がほとんどですね。
あっこゴリラ:サブスクが国民全体に浸透しているんですね。
DJ 機器:そうですね。しかもサブスクも国産なんですよね。特に、音楽配信アプリでは「Melon」というアプリが主要で、Spotifyも今年の2月にようやく韓国で使えるようになったんです。
あっこゴリラ:国内に配信サイトがたくさんあって、それだけでめちゃめちゃ盛り上がってるんですね。配信プラットフォームごとに特徴はあるんですか?
DJ 機器:配信している曲は大体一緒ですね。でも、年末とかはプラットフォームごとにアワードとかをやっていたりします。特に「Melonミュージックアワード」は、韓国音楽シーンにおいて権威のあるものとなっていますね。
あっこゴリラ:確かにそれぞれのプラットフォームがアワードやってたら音楽業界全体が盛り上がりますよね。
韓国独特の音楽のジャンル「モダンロック」とは
ここからは、韓国のバンド事情を紹介。韓国でDJイベントなどを行う内畑美里さんに話を訊いた。あっこゴリラ:韓国のバンドシーンは、今どんな感じなんですか?
内畑:バンドもある程度盛り上がっていますが、兵役などの関係でメジャーデビューまでこぎつける人たちはなかなかいないのが現状ですね。
あっこゴリラ:どんな世代のバンドが多いんですか?
内畑:今のバンドシーンは、年齢的に20代後半が多いんですけど、共通するのは10代の頃にMP3が普及したこととインターネット世代ど真ん中ってところです。10代の頃に音楽ツールの過渡期を過ごしたっていうのが大きく影響していると思います。
あっこゴリラ:なるほど~。
内畑:なので、そういう子たちが今、20代後半でバンドをやっているので音楽の幅が広く、洋楽の要素が強く感じられるような、ちょっと洗練されたようなバンドが多いかなって印象はあります。
そして、番組ではSILICA GEL『KYO181』をオンエアした。
あっこゴリラ:この曲すごいですね! ずっと同じフレーズ。歌詞もずっと同じなんですか?
内畑:そうですね。メンバーの一人が最近まで軍隊に行ってて、去年兵役が終わってその一発目の新曲になります。
あっこゴリラ:このエフェクト具合もすごいですね。かなりキマっちゃってますよね。
内畑:ライブ映像も見るとかなりトリップ感があるというか、没入感がすごいです。
あっこゴリラ:いわゆるワンループどころの話じゃないですからね(笑)。永遠にこれですからね。おもしろい。韓国のバンドシーンでは、どんな音楽が主流なんですか?
内畑:一言でこれっていうのはないですが、サイケロックとかシューゲイザーっぽさはよく感じます。あとは、イギリスやドイツなどのインディーロックのテイストを強く感じます。
あっこゴリラ:なるほど~。
内畑:あと、韓国には「モダンロック」という独特の音楽のジャンルがあります。韓国ではみんなモダンロックって表現するんですけど、私、実はこのモダンロックの定義がよく分からなくて(笑)。調べても出てこないので個人的な見解になっちゃうんですけど、90年代や2000年代初頭のUKロック、USロックに影響を受けたものだと思います。
番組では、GUCKKASTEN『MIRROR』をオンエアした。
続いて、最新音楽が溢れるエリアについて教えてもらった。
あっこゴリラ:音楽が特に盛んなエリアなどはあるんですか?
内畑:音楽だったら、マストで「弘大(ホンデ)」というエリアが非常に盛り上がっています。イメージとして、下北沢っぽい感じです。レコード屋さんや小さなライブハウスがいっぱいあって、いろんなアーティストが生まれた街です。
あっこゴリラ:韓国は、局地的に“このジャンルが盛り上がってる”みたいなエリアってあるんですか?
内畑:クラブシーンにおいては、『梨泰院クラス』でもお馴染みの梨泰院が盛り上がっています。ジャンルは、HIPHOPやR&Bが中心。EDMは、江南(カンナム)ですね。他には、新都市、ウルチロというエリアもアツいです。
番組では、Keumbee『908』をオンエアした。
アーティストがレーベルを立ち上げる文化が発展している
ここからは、韓国の音楽シーンを取り巻くネットカルチャーについて掘り下げた。あっこゴリラ:機器さんは、どういうネットを使って情報収集をされているんですか?
DJ 機器:基本的にSoundCloudやYouTubeのキュレーションチャンネルをチェックしたりしています。例えば、YouTubeチャンネルの「1theK」では、K-POPの動画がめちゃくちゃ上がってきます。
あっこゴリラ:へえ~!
DJ 機器:キュレーションだと、インディーレーベルがやっているチャンネルとか見たりします。
あっこゴリラ:韓国は、レーベルも盛り上がっている印象ありますよね。
DJ 機器:そうですね。韓国は、日本よりもアーティストがレーベルを立ち上げるという文化が発展していると思います。
あっこゴリラ:おすすめのレーベルはありますか?
DJ 機器:僕が好きなのは、先ほど話した「Balming Tiger」や「MAGIC STRAWBERRY SOUND」かな。
そして、番組ではSUMIN『BEE』をオンエアした。
あっこゴリラ:SUMINは『SONAR MUSIC』でもよくかけていますが、どういうアーティストなんですか?
DJ 機器:曲も作るし、歌うし、アイドルに曲を提供したりもしています。でもアイドルに提供しててもすぐに、“これSUMINさんの曲だ”ってわかるんですよね。
あっこゴリラ:やっぱりどこかに特徴があるんですね。
DJ 機器:SUMINさんは、展開が過剰なところがあります。そしてK-POPが好きらしいです。
あっこゴリラ:ここ数年日本ではネット発の音楽も増えていますが、韓国にもネットの音楽シーンってあるんですか?
DJ 機器:そうですね。SoundCloudでしか聴けない曲とかもあるんですよね。
あっこゴリラ:そうなんだ~!
DJ 機器:だから曲を買いたくて調べてもどこにも出てこなかったりします。
あっこゴリラ:へえ~! やっぱりSoundCloudがアツいんですね。
番組では、OHYUNG『ga ga ee(ft. hye yun park)』をオンエアした。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
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