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美しさと気持ち悪さが共存する…Tempalay・小原綾斗、昭和の作品から受けた影響を語る

美しさと気持ち悪さが共存する…Tempalay・小原綾斗、昭和の作品から受けた影響を語る

J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。3月21日(日)のオンエアでは、3月24日にニューアルバム『ゴーストアルバム』をリリースしたTempalayの小原綾斗(Gt/Vo)がゲスト出演してトークを繰り広げた。

ステイホームはインプットの期間に

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』には2019年6月以来の登場となった小原。この日はリモートでの出演となったが、クリスはまず小原の雰囲気の変化について触れ、その後はステイホーム期間のすごし方を訊いた。

クリス:見た感じなんとなく雰囲気変わったね、それだけ会ってないって感じなのかもしれないけど。
小原:ちょっと……売れてきたんですかね?
クリス:その感じはしてますね。
小原:(笑)。
クリス:映像から金の匂いが伝わってきてますよ。
小原:金の匂いってなんですか(笑)。

前回の出演時には「何も趣味がない」と話していた小原だったが、コロナ禍で変化はあったのだろうか。

小原:これが逆に全くなにもしなくてですね。なんなら音楽もそんなに僕は聴かずに、手も付けず。ひたすら自分の……まあ趣味がないと言っても、映画を観たり本を読んだりはしていたので、とにかくずっと自分の時間をすごしていたという感じなんですけど。
クリス:アウトプットというよりはインプットの時期でした?
小原:インプットだと思います。結局、精神的にはずっと休めていなかったんだなと思って。
クリス:なるほどね。どうだったの? 今回のアルバムはものすげえなと思うんだけれども、制作意欲的に言うとどんな感じだったの? コロナになって作らなくなったほう? それとも逆に作るようになった?
小原:まったく僕は作らなかったですね。コロナでどうしてもライブもできなくなったし、レコーディングもずれこんで休まざるを得なかったので、逆にそれが「休んでいいんだ」という感じでとことん堕落したというか(笑)。気持ちよかったです。

昭和生まれの創作物から受けた影響

番組ではTempalayの『シンゴ』をオンエア。この曲は『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1982年から1986年まで連載された、楳図かずおの長編SF漫画『わたしは真悟』からインスピレーションを受けている。

クリス:どういう作品なんですか?
小原:一言で言うのは難しいですけど、「すさまじい作品」ですね。
クリス:小原くんも前に「不気味だけど笑える、気持ち悪い美しさ」というのが好きだと言っていたけど、やっぱりこのあたりは面白いですよね。「ぶっ壊れたところがどこかにないとつまらない」というようなことかな?
小原:楳図さんはむちゃくちゃそのへんのとらえ方がうまいなというか、描き方がうまいと思うんです。自分たちの幼少期って、その辺をミサイルが飛び交って、怪獣が現れて、天狗が踊っててみたいなことがあったじゃないですか。妄想なんだけど、子どものころは本当に現実だったという、そういう心象に重なったというか。

今回のアルバムには『ゲゲゲ』『仮面ライダー』『忍者ハッタリくん』(元ネタは「忍者ハットリくん」)など、昭和を代表するキャラクターが曲名としてつけられているものも多い。小原はその理由を語った。

小原:ブラジル生まれのばあちゃんがいるんですけど、僕が小さい頃にずっとVHSに大量の『ウルトラQ』とか『仮面ライダー』、藤子不二雄とか、そういう時代のをずっと観てて。多分、孫の好きそうなものを録りためてたんです。それを自粛期間に思い返して、観返したりしました。
クリス:『ウルトラQ』は独特な昭和のドロドロしたものがあって。いまの清涼感あふれる特撮にはあり得ない世界観ですもんね。
小原:最近、(『ウルトラQ』のデザインを手がけた)成田 亨さんの画集も買ったんです。なんて言うんですかね、本当に美しいんですよ、気持ち悪いんですけど。物事って常に表と裏があって、その間のものが美しいと思っているので、そういうのを表現したいですね。

ライブでダンスを披露する日が来るかも?

ここで、番組からのランダムな質問に小原が答えることに。1つ目の質問は「ズバリ小原さんの元気の源は?」というものだった。

小原:酒です!
クリス:なに系が好きですか?
小原:ハイボールですかね、スコッチハイボールです。
クリス:ハイボールはなんの食べ物でも合いますもんね。
小原:とりあえずハイボールを飲んどきゃ、なんかかっこいいかなというところで。
クリス:(笑)。

続いての質問は「自分の担当パート以外の楽器にチャレンジするとしたらなにがいい?」で、小原は楽器ではないパートをチョイスした。

小原:なんすかねえ……ダンスとかですかね。
クリス:ダンス! リズム感はどうですか? 当然ミュージシャンだからあるけど、いわゆる踊りに対してはどうなの?
小原:踊りはメチャクチャ自信ありますよ。「やればできる」と思っています。
クリス:なるほど。じゃあ今後のステージでバキバキに踊るというのが出るかもしれない。
小原:そうですね、ギターを置く日も遠くないかなと。
クリス:急にマイケル(・ジャクソン)バリバリみたいな感じになるかもしれないですよね。楽しみにしております。

最後の質問は「一番の大好物を教えて下さい」で、小原は「明太子」と回答した。

小原:魚卵が好きなんですよ。九州に行くと3種類ぐらい買って帰るんですけど。
クリス:その場合は酒は焼酎?
小原:酒を飲むときは魚卵を食べるとちょっと、痛風が心配なのでやめてますね。
クリス:なるほど(笑)。コレステロールの取りすぎにはちょっと気を付けないといけないですよね。

Tempalayの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。

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番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54