J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。3月22日(月)のオンエアでは、シンガーソングライター・斉藤和義がリモート出演。コロナ禍でハマったギターづくりについて語った。
サッシャ:『35 STONES』『45 STONES』ときて、今回のアルバムに至るわけですね。
斉藤:もともと、アルバムを出す予定はありませんでした。家でちょこちょこと録っているうちに「もう少し作ればアルバムになるな」と思って。それにちょうど55歳になる年でもあったので、じゃあタイトルも『55 STONES』でいいかってなりましたね。
増井:10年ごとの変化がわかるタイミングになりましたね。
サッシャ:曲を作っているあいだ、やはり昨年のコロナ禍の状況は反映されたのでしょうか。
斉藤:そうですね。最初のうちは「何を歌えばいいやら」という感じになっちゃったんですけど。なるべく関係なくいつも通りに曲を作ろうと思いつつ、やっぱり(そういった部分は)出たって感じはしますかね。
サッシャ:収録されている『2020 DIARY』は、去年の思い出が詰まっている曲だなと思いました。
斉藤:2020年の11月ぐらいに、これまで溜まっていた“思い”が急にガーッと出たって感じですかね。
増井:2020年に起こった出来事を、日記のように歌詞にしたということでしょうか。
斉藤:そうですね。それまで気になってメモっておいたやつとかが、急にバーッと出てきて。
サッシャ:アニメのミュージックビデオってはじめてですか?
斉藤:今までにもいくつかあります。浦沢さんとは知り合いだったもので『BOY』ができたときに「ミュージックビデオ、何かできませんかね?」って相談したら、ジャケットになっているホウキを持った少年の絵を描いてすぐに送ってくれて。「まさにこのイメージです! これをぜひ動かしてほしいです」ってことになって、お願いしました。(絵は)全部、1,000枚以上浦沢さんが描いてくれたのですが、浦沢さん自体もアニメにして自分で動かすことははじめてのことだったそうで。
サッシャ:そうだったんですか!
斉藤:それで、アニメーターの方と組んで作っていただきました。(完成までに)4、5ヵ月ぐらいはかかってたっぽいです。漫画の連載もやっているし、テレビ番組も出演されているなか、その合間にずっとやってくれて。想像以上というか、頭のなかで見えていた景色がそのまま出てきてビックリしたって感じです。
サッシャ:さすが浦沢さんですね。
曲のストーリーとしては、「少年が大人になった今」をテーマにしていると話した斉藤。自身の経験も重ねて作詞をしたそうだ。
サッシャ:「Boy やめんなよ」って歌詞、いいですね。ロックキッズがこれからも出てきてほしいって気持ちが込められているのでしょうか。
斉藤:そういうのもあるし、こういうご時世だからこそ(生まれた歌詞)って感じもありますかね。別にミュージシャンに限った話でもなくて。
増井:少年少女時代に感じたキラキラした気持ちって、その先の人生を送る上で大切な感情ですよね。
サッシャ:Instagramでも公開されていましたけど、すごいですよ。
斉藤:なかなかいいでしょ(笑)。もともとDIYが好きで、棚とかテーブルとかいろいろ作っていたんです。散々作っていったら作るものがなくなったので、それでギターを作ってみようと思って。エレキギターなんですけど、木にギターの絵を描いて切って、削ったりパーツを付けたり色を塗ったりをして。そんなのをずっと外出自粛期間中はずっとしていました。
増井:1本のギターができるまで、どれぐらいの期間がかかるのですか?
斉藤:塗装まで含めて、1本3週間ぐらいですかね。
サッシャ:すごい。
増井:製作中はけっこう集中されていたんじゃないですか?
斉藤:1日15時間ぐらいはやっていました。
サッシャ:寝る以外ほとんどじゃないですか(笑)!
斉藤:そうです、そうです。朝起きてからずーっと夜中まで。外出自粛期間がなかったら、そこまでのことはやらなかったとは思うんですけどね。
サッシャ:ギターは何本作ったんですか?
斉藤:木から切りだしたものは3、4本ですけど、パーツだけ組み立てたものを含めたら7本ぐらいは作りました。
サッシャ:そんなに!? 今回のアルバムのレコーディングにも自作のギターは使われているんですか?
斉藤:1、2曲は使いましたね。
増井:それぞれのギターに音の違いや特徴はありますか?
斉藤:ありますね。木やパーツによって聴こえてくる音が違います。本来、ギターでは使わないような木も使いました。材木屋さんでたまたまイチョウの木が売っていたので作ってみたのですが、イチョウをギターに使うってあまり聞いたことがないけど、「木だったら何でもいいんだな」って思いましたね。まな板みたいな質感だったので、まな板もギターの形に切ればギターになれますよ。
増井:何の木でもギターになれる可能性があるんですね(笑)。
サッシャ:1番のお気に入りはどんなギターですか?
斉藤:イチョウの木のギターはけっこう気に入っています。製作をやっていくうちに工具も増えて、ギターの曲線も滑らかになっていきました。
サッシャ:Instagramで公開されているものは、手作りとは思えないクオリティでした。
斉藤:あんまり近くで見ちゃだめなんですけどね(笑)。
サッシャ:普段使わない木材でギターを作ったら、買ったギターでは出せない音色が楽しめるわけですね。
斉藤:そうですね。
サッシャ:今後も作る予定はありますか?
斉藤:このあいだもね、同じ材木屋さんでイチョウの木を買ってきました(笑)。
サッシャ:こんなにギターを作っていたら、ミュージシャン仲間に製作をお願いされたりしませんか?
斉藤:されないですね。みんな、買ったほうがいいに決まっていると思っているんじゃないですかね。
増井:あくまでも、自分のために作っているんですね。
斉藤:(実際にギターを作ってみて)売られているギターはよくできているんだなあってことを改めて実感できました。
斉藤は4月27日(火)と28日(水)の2日間限定で特別ライブ「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2020 “202020” 幻のセットリストで2日間開催!~ 万事休すも起死回生 ~」を実施予定。場所は中野サンプラザホール。そのほか最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。
最新アルバム『55 STONES』をリリース!
斉藤は2020年、新型コロナウイルスの影響で60本近くのライブが延期になった。「そのおかげというと変だけど、時間があいたのでアルバムができた」と振り返る。ニューアルバム『55 STONES』は、2021年3月24日(水)リリース。サッシャ:『35 STONES』『45 STONES』ときて、今回のアルバムに至るわけですね。
斉藤:もともと、アルバムを出す予定はありませんでした。家でちょこちょこと録っているうちに「もう少し作ればアルバムになるな」と思って。それにちょうど55歳になる年でもあったので、じゃあタイトルも『55 STONES』でいいかってなりましたね。
増井:10年ごとの変化がわかるタイミングになりましたね。
サッシャ:曲を作っているあいだ、やはり昨年のコロナ禍の状況は反映されたのでしょうか。
斉藤:そうですね。最初のうちは「何を歌えばいいやら」という感じになっちゃったんですけど。なるべく関係なくいつも通りに曲を作ろうと思いつつ、やっぱり(そういった部分は)出たって感じはしますかね。
サッシャ:収録されている『2020 DIARY』は、去年の思い出が詰まっている曲だなと思いました。
増井:2020年に起こった出来事を、日記のように歌詞にしたということでしょうか。
斉藤:そうですね。それまで気になってメモっておいたやつとかが、急にバーッと出てきて。
アルバム収録曲のミュージックビデオを浦沢直樹がアニメ化
『55 STONES』のリードトラックである『BOY』が3月10日(水)に先行リリースされた。作品のミュージックビデオは、漫画『20世紀少年』(小学館)で知られる漫画家・浦沢直樹が手がけたという。斉藤:今までにもいくつかあります。浦沢さんとは知り合いだったもので『BOY』ができたときに「ミュージックビデオ、何かできませんかね?」って相談したら、ジャケットになっているホウキを持った少年の絵を描いてすぐに送ってくれて。「まさにこのイメージです! これをぜひ動かしてほしいです」ってことになって、お願いしました。(絵は)全部、1,000枚以上浦沢さんが描いてくれたのですが、浦沢さん自体もアニメにして自分で動かすことははじめてのことだったそうで。
サッシャ:そうだったんですか!
斉藤:それで、アニメーターの方と組んで作っていただきました。(完成までに)4、5ヵ月ぐらいはかかってたっぽいです。漫画の連載もやっているし、テレビ番組も出演されているなか、その合間にずっとやってくれて。想像以上というか、頭のなかで見えていた景色がそのまま出てきてビックリしたって感じです。
サッシャ:さすが浦沢さんですね。
曲のストーリーとしては、「少年が大人になった今」をテーマにしていると話した斉藤。自身の経験も重ねて作詞をしたそうだ。
サッシャ:「Boy やめんなよ」って歌詞、いいですね。ロックキッズがこれからも出てきてほしいって気持ちが込められているのでしょうか。
斉藤:そういうのもあるし、こういうご時世だからこそ(生まれた歌詞)って感じもありますかね。別にミュージシャンに限った話でもなくて。
増井:少年少女時代に感じたキラキラした気持ちって、その先の人生を送る上で大切な感情ですよね。
コロナ禍でハマった「ギターづくり」
「MUSIC+1」では、斉藤から「コロナ禍にハマったもの」を訊いた。斉藤は現在、ギターづくりに夢中だという。サッシャ:Instagramでも公開されていましたけど、すごいですよ。
斉藤:なかなかいいでしょ(笑)。もともとDIYが好きで、棚とかテーブルとかいろいろ作っていたんです。散々作っていったら作るものがなくなったので、それでギターを作ってみようと思って。エレキギターなんですけど、木にギターの絵を描いて切って、削ったりパーツを付けたり色を塗ったりをして。そんなのをずっと外出自粛期間中はずっとしていました。
増井:1本のギターができるまで、どれぐらいの期間がかかるのですか?
斉藤:塗装まで含めて、1本3週間ぐらいですかね。
サッシャ:すごい。
増井:製作中はけっこう集中されていたんじゃないですか?
斉藤:1日15時間ぐらいはやっていました。
サッシャ:寝る以外ほとんどじゃないですか(笑)!
斉藤:そうです、そうです。朝起きてからずーっと夜中まで。外出自粛期間がなかったら、そこまでのことはやらなかったとは思うんですけどね。
サッシャ:ギターは何本作ったんですか?
斉藤:木から切りだしたものは3、4本ですけど、パーツだけ組み立てたものを含めたら7本ぐらいは作りました。
サッシャ:そんなに!? 今回のアルバムのレコーディングにも自作のギターは使われているんですか?
斉藤:1、2曲は使いましたね。
増井:それぞれのギターに音の違いや特徴はありますか?
斉藤:ありますね。木やパーツによって聴こえてくる音が違います。本来、ギターでは使わないような木も使いました。材木屋さんでたまたまイチョウの木が売っていたので作ってみたのですが、イチョウをギターに使うってあまり聞いたことがないけど、「木だったら何でもいいんだな」って思いましたね。まな板みたいな質感だったので、まな板もギターの形に切ればギターになれますよ。
増井:何の木でもギターになれる可能性があるんですね(笑)。
サッシャ:1番のお気に入りはどんなギターですか?
斉藤:イチョウの木のギターはけっこう気に入っています。製作をやっていくうちに工具も増えて、ギターの曲線も滑らかになっていきました。
サッシャ:Instagramで公開されているものは、手作りとは思えないクオリティでした。
斉藤:あんまり近くで見ちゃだめなんですけどね(笑)。
サッシャ:普段使わない木材でギターを作ったら、買ったギターでは出せない音色が楽しめるわけですね。
斉藤:そうですね。
サッシャ:今後も作る予定はありますか?
斉藤:このあいだもね、同じ材木屋さんでイチョウの木を買ってきました(笑)。
サッシャ:こんなにギターを作っていたら、ミュージシャン仲間に製作をお願いされたりしませんか?
斉藤:されないですね。みんな、買ったほうがいいに決まっていると思っているんじゃないですかね。
増井:あくまでも、自分のために作っているんですね。
斉藤:(実際にギターを作ってみて)売られているギターはよくできているんだなあってことを改めて実感できました。
斉藤は4月27日(火)と28日(水)の2日間限定で特別ライブ「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2020 “202020” 幻のセットリストで2日間開催!~ 万事休すも起死回生 ~」を実施予定。場所は中野サンプラザホール。そのほか最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
radikoで聴く
2021年3月29日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- STEP ONE
-
月・火・水・木曜9:00-13:00
-
サッシャ、増井なぎさ