J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。3月21日(日)のオンエアでは、MONO NO AWAREの玉置周啓(Vo/Gt)がゲスト出演。高校まで過ごした八丈島での音楽生活や、影響を受けた一冊を明かした。MONO NO AWAREは3月3日にニューシングル『そこにあったから』を配信リリースした。
クリス:先ほどゲストでTempalayの小原綾斗くんが登場してくれたんですが「玉置さんに伝言ある?」と言ったら「なにもない!」って言ってました(笑)。
玉置:本当に失礼な人ですね(笑)。
クリス:(笑)。「玉置さんは話が非常に面白いので盛り上がるんじゃないか」ということを言ってました。
玉置:(笑)。
3月24日、Tempalayは新アルバム『ゴーストアルバム』をリリース。これを記念して、公式SNSでは玉置が描き下ろした各収録曲をイメージした漫画が公開されている。
玉置:ありがとうございます。
クリス:あれは「東京万博を描いてもいいよ」みたいな話から始まったんですか?
玉置:勝手に僕が描いてネット上にアップをしたら綾斗が気に入ってくれて。その上で今回のアルバムの全曲やってくれという依頼をしてくれたという流れです。音源と歌詞も送ってもらって「あとは好き勝手やっていいよ」ということだったので、妄想をしながら漫画を描いていきました。
クリス:曲数も多いからかなりの作品数になりますよね。
玉置:12曲かな? 正直、今も描いてたんです。
この日はリモートでの出演ということもあり、玉置はモニター越しに制作中のイラストを披露した。
クリス:本当だ。いいテイストじゃないですか。
玉置:ありがとうございます。
クリス:これはなに? 自分用ですか?
玉置:Tempalayのオフィシャルが今日(オンエア日)の夜発表する用です。
玉置:そうですね、(『ゴーストアルバム』に収録された)『EDEN』のです。
玉置:おかげさまで。伸びを感じる日々でした。
クリス:結成のいきさつはどんな感じだったんですか?
玉置:僕とギターの加藤成順という子が同じ八丈島の出身で。八丈島から出てきてそれぞれの大学でメンバーを探して4人で結成をしたという感じで。残りの2人、ベース(竹田綾子)とドラム(柳澤 豊)は、僕の大学の同級生です。
クリス:八丈島ってどんな音楽シーンがあったんですか? ライブハウスはあるの?
玉置:僕が卒業をする年にやっと友だちの親が作って。そこで卒業ライブをやったのが、たぶん人生初のライブハウス体験です。それまでは僕はライブを観に行ったこともなかったので。
クリス:高校までは八丈島ですごされたんですよね。どんな音楽生活を送っていたんですか?
玉置:僕は最初はゲーム音楽が好きで。ゲーム音楽を作るゲームソフトみたいなのがあって、ゲームソフトでゲーム音楽を作るみたいなのをやっていて。流れでギターを持っている子が「ギターっていいんだよ」とか教えてくれたりして、だんだんとゲームで作っていたものがギターで作るのに変わっていったという。
クリス:それはアコギだったの? エレキ?
玉置:エレキでした。握力が足りなかったので、アコギのどのコードも鳴らすことができなくて挫折しました。
クリス:わかります。僕もフラメンコギターで挫折しましたもん、コードが押さえらなくて手が痛くて「なんで音楽って痛みがともなうの?」みたいなさ。
玉置:(笑)。
クリス:やっぱりエレキだとちゃんと音もなる。コンピュータ音楽を作るんだったらちゃんと接続しないといけないから、そういうことですよね。
玉置:だからエレキのほうが向いていた、というのはありましたね。
玉置:そもそも好きなんですけれど、ちょうど最近Tempalayの漫画を描いているときに、「どんな感じで歌詞が入ってたっけ」と思いながら読み返していて、すごく質感もよくて好きなんです。
クリス:60年代のアングラアート系には影響を受けてる感じなのかな?
玉置:なんかあのころの起承転結がないというか、感情を漫画側が否定してこないというか、なにを主人公たちが考えていて、なにが起きているかもよくわからないみたいな漫画が僕はけっこう好きです。
クリス:独特な世界観があります。今はハッキリ伝えるというかメリハリがあるけど、当時の漫画はなんか……ボヨ~ンとしてますよね。
玉置:そうなんですよ(笑)。そこらへんがなんか好きで。そういうものを買い集めて読みますね。
クリス:そこが音楽や絵にも表れているという感じなのかな?
玉置:そうですね。特に絵のほうは出てるんじゃないかなと思います。
クリス:ちなみに絵の勉強はされたんですか? 我流?
玉置:我流です。だからちょっと恥ずかしいぐらいで、好きな漫画家さんとかにバレたくないなみたいな(笑)。
クリス:いやいや、すごく独特ないわゆるナイーブスタイルでかっこいい絵だと思います。
玉置:ありがとうございます。
続いての質問は「タイムマシンがあったら行ってみたい時代、場所はどこですか?」で、林は大正時代に行きたいと回答した。
玉置:僕は建物を見るのも好きなんですが、大正時代に建てられた建物って変なヨーロッパ憧れのハリボテみたいな建築がいっぱいあって。そのころの地に足がついていない日本人たちみたいなのがすごく人間臭くて僕は好きだなと思って。ちょっとそれを体験してみたいなって思いました。
クリス:面白い時代でしょうね。どこまでがエセ(偽物)でどこまでが本物なのかよくわからないみたいな。
玉置:それで言ったら僕はバブルとかも経験してみたいなというか。みんなが浮かれている時期って一体どうだったんだろう? みたいな。
クリス:バブルはヤバかったですよ。
玉置:そうか、ご経験されていて。
クリス:経験していますよ。たとえばナレーションかなんかのスタジオで、もう弁当がスゲー「なにこれ?」みたいな。1万円以上ぐらいするような弁当なんじゃないかって。
玉置:えー!
クリス:あの時代はすごいですよ、至れり尽くせりで。何段にもなってる弁当なんですよ。
玉置:お重の? すごい!
クリス:ハンパないですよ!
玉置:ちなみに、いま寂しくなったりしないんですか?
クリス:もう煩悩の世界で、いまから思うと決していい時代だなとは思わない。だからバブルも経験して震災も経験してコロナも経験すると、やっぱり幸せはモノじゃねーなという感じが……なんで俺の話になってるんだという感じですけど(笑)。
玉置:いや、メッチャいい話です。
MONO NO AWAREの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。
Tempalay『ゴーストアルバム』の全曲の漫画を担当
MONO NO AWAREは『SAISON CARD TOKIO HOT 100』に初登場。トークの冒頭では、同じ日にゲスト出演したTempalayの小原綾斗の話題となった。クリス:先ほどゲストでTempalayの小原綾斗くんが登場してくれたんですが「玉置さんに伝言ある?」と言ったら「なにもない!」って言ってました(笑)。
玉置:本当に失礼な人ですね(笑)。
クリス:(笑)。「玉置さんは話が非常に面白いので盛り上がるんじゃないか」ということを言ってました。
玉置:(笑)。
3月24日、Tempalayは新アルバム『ゴーストアルバム』をリリース。これを記念して、公式SNSでは玉置が描き下ろした各収録曲をイメージした漫画が公開されている。
クリス:全曲に漫画を描かれたんですよね? 僕もいくつか拝見したんですけれども。漫画カウントダウン
— Tempalay (@tempalay) March 13, 2021
3月24日(水)発売
Tempalay「ゴーストアルバム」
MONO NO AWAREのボーカル玉置周啓が「ゴーストアルバム」収録曲のイメージを書き下ろす漫画カウントダウンが本日よりスタート✍️
ゲゲゲ
Drawn by @tamaokisshukei #Tempalay #ゴーストアルバム pic.twitter.com/59lUyoDZ8t
玉置:ありがとうございます。
クリス:あれは「東京万博を描いてもいいよ」みたいな話から始まったんですか?
玉置:勝手に僕が描いてネット上にアップをしたら綾斗が気に入ってくれて。その上で今回のアルバムの全曲やってくれという依頼をしてくれたという流れです。音源と歌詞も送ってもらって「あとは好き勝手やっていいよ」ということだったので、妄想をしながら漫画を描いていきました。
クリス:曲数も多いからかなりの作品数になりますよね。
玉置:12曲かな? 正直、今も描いてたんです。
この日はリモートでの出演ということもあり、玉置はモニター越しに制作中のイラストを披露した。
クリス:本当だ。いいテイストじゃないですか。
玉置:ありがとうございます。
クリス:これはなに? 自分用ですか?
玉置:Tempalayのオフィシャルが今日(オンエア日)の夜発表する用です。
クリス:そうか! じゃあできる前に俺は見てる、スゲー! そうなんだ。それは『ゴーストアルバム』のための漫画ですか?漫画カウントダウン
— Tempalay (@tempalay) March 21, 2021
EDEN
Drawn by @tamaokisshukei
3月24日(水)発売#Tempalay #ゴーストアルバム
リリースまであと3日✍️ pic.twitter.com/UuA1xo6W9a
玉置:そうですね、(『ゴーストアルバム』に収録された)『EDEN』のです。
最初に作ったのはゲーム音楽
2013年に大学時代の仲間と結成したMONO NO AWAREは、3年後の2016年にはFUJI ROCK FESTIVALの新人の登竜門と言われているROOKIE A GO-GOのステージに立ち、さらに翌年には同フェスのレッドマーキーのステージに立つなど快進撃を続けてきた。玉置:おかげさまで。伸びを感じる日々でした。
クリス:結成のいきさつはどんな感じだったんですか?
玉置:僕とギターの加藤成順という子が同じ八丈島の出身で。八丈島から出てきてそれぞれの大学でメンバーを探して4人で結成をしたという感じで。残りの2人、ベース(竹田綾子)とドラム(柳澤 豊)は、僕の大学の同級生です。
クリス:八丈島ってどんな音楽シーンがあったんですか? ライブハウスはあるの?
玉置:僕が卒業をする年にやっと友だちの親が作って。そこで卒業ライブをやったのが、たぶん人生初のライブハウス体験です。それまでは僕はライブを観に行ったこともなかったので。
クリス:高校までは八丈島ですごされたんですよね。どんな音楽生活を送っていたんですか?
玉置:僕は最初はゲーム音楽が好きで。ゲーム音楽を作るゲームソフトみたいなのがあって、ゲームソフトでゲーム音楽を作るみたいなのをやっていて。流れでギターを持っている子が「ギターっていいんだよ」とか教えてくれたりして、だんだんとゲームで作っていたものがギターで作るのに変わっていったという。
クリス:それはアコギだったの? エレキ?
玉置:エレキでした。握力が足りなかったので、アコギのどのコードも鳴らすことができなくて挫折しました。
クリス:わかります。僕もフラメンコギターで挫折しましたもん、コードが押さえらなくて手が痛くて「なんで音楽って痛みがともなうの?」みたいなさ。
玉置:(笑)。
クリス:やっぱりエレキだとちゃんと音もなる。コンピュータ音楽を作るんだったらちゃんと接続しないといけないから、そういうことですよね。
玉置:だからエレキのほうが向いていた、というのはありましたね。
絵は我流! 影響を受けたのは昭和の漫画
ここで玉置は番組からのランダムな質問に答えることに。最初の問いは「いままで読んだ本や漫画でオススメの1冊をください」というもので、玉置は漫画家の林 静一が1970年から1971年に連載した漫画『赤色エレジー』だと答えた。玉置:そもそも好きなんですけれど、ちょうど最近Tempalayの漫画を描いているときに、「どんな感じで歌詞が入ってたっけ」と思いながら読み返していて、すごく質感もよくて好きなんです。
クリス:60年代のアングラアート系には影響を受けてる感じなのかな?
玉置:なんかあのころの起承転結がないというか、感情を漫画側が否定してこないというか、なにを主人公たちが考えていて、なにが起きているかもよくわからないみたいな漫画が僕はけっこう好きです。
クリス:独特な世界観があります。今はハッキリ伝えるというかメリハリがあるけど、当時の漫画はなんか……ボヨ~ンとしてますよね。
玉置:そうなんですよ(笑)。そこらへんがなんか好きで。そういうものを買い集めて読みますね。
クリス:そこが音楽や絵にも表れているという感じなのかな?
玉置:そうですね。特に絵のほうは出てるんじゃないかなと思います。
クリス:ちなみに絵の勉強はされたんですか? 我流?
玉置:我流です。だからちょっと恥ずかしいぐらいで、好きな漫画家さんとかにバレたくないなみたいな(笑)。
クリス:いやいや、すごく独特ないわゆるナイーブスタイルでかっこいい絵だと思います。
玉置:ありがとうございます。
続いての質問は「タイムマシンがあったら行ってみたい時代、場所はどこですか?」で、林は大正時代に行きたいと回答した。
玉置:僕は建物を見るのも好きなんですが、大正時代に建てられた建物って変なヨーロッパ憧れのハリボテみたいな建築がいっぱいあって。そのころの地に足がついていない日本人たちみたいなのがすごく人間臭くて僕は好きだなと思って。ちょっとそれを体験してみたいなって思いました。
クリス:面白い時代でしょうね。どこまでがエセ(偽物)でどこまでが本物なのかよくわからないみたいな。
玉置:それで言ったら僕はバブルとかも経験してみたいなというか。みんなが浮かれている時期って一体どうだったんだろう? みたいな。
クリス:バブルはヤバかったですよ。
玉置:そうか、ご経験されていて。
クリス:経験していますよ。たとえばナレーションかなんかのスタジオで、もう弁当がスゲー「なにこれ?」みたいな。1万円以上ぐらいするような弁当なんじゃないかって。
玉置:えー!
クリス:あの時代はすごいですよ、至れり尽くせりで。何段にもなってる弁当なんですよ。
玉置:お重の? すごい!
クリス:ハンパないですよ!
玉置:ちなみに、いま寂しくなったりしないんですか?
クリス:もう煩悩の世界で、いまから思うと決していい時代だなとは思わない。だからバブルも経験して震災も経験してコロナも経験すると、やっぱり幸せはモノじゃねーなという感じが……なんで俺の話になってるんだという感じですけど(笑)。
玉置:いや、メッチャいい話です。
MONO NO AWAREの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。
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