J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。2月21日(日)のオンエアではOfficial髭男dism(ヒゲダン)のボーカル・ピアノの藤原 聡がゲスト出演してトークを繰り広げた。
ヒゲダンは新曲『Universe』を2月24日(水)にリリース。
クリス:特にこの2019年、2020年は躍進の年だったと思います。初の武道館公演をおこない、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも2年連続出場しました。そして『TOKIO HOT 100』2019年の年間チャートで『Pretender』が1位ということで、デビューしたときにこんなにヒゲが伸びると思ってました?
藤原:いやあ(笑)。すごい伸びしろを持っていたバンドだとはちょっと知らなかったですね。すごいスピード感にけっこう戸惑いました。
クリス:やっぱり戸惑いはあったの?
藤原:びっくりというか、どんどん数字だけが増えていく感じというんですかね? 予想外というか、チームのみんなも「信じられない」という感じで日々をすごしていました。
クリスは藤原の曲作りについて「類をみないというか、久しぶりにひとつの新しいポップスの方向性を提示したような感じ」と絶賛して、ソングライティングのインスピレーションはどこから来るのかを問いかけた。
藤原:けっこういろいろで。日常生活から来ることもあれば、映画だったり。タイアップさせていただくときは、そのコラボレーションするドラマや映画だったりとか、そういうところからもらうこともありますし、さまざまですね。
クリス:サウンドもいろいろと聴いてきたような、藤原くんのソングライティングは一言で言えない、さまざまな要素が垣間見えます。
藤原:ありがとうございます。
藤原:ちょうどアメリカのほうで欲しかったマイクが(あって)。1本だけ欲しかったんですけど「2本ペアで手に入りそうだ」というニュースが大みそかに僕の携帯に入ってきたんです。なので「そのマイクをちゃんと買えるか」と、舞台裏でハラハラしたのをすごく覚えています。アメリカと日本でやりとりをしているので、時差があるから、「(メールを)ちゃんと読んでもらえているかな?」とか、すごく緊張していました。
藤原が欲しかったのはビンテージのマイク。以前レコーディングで使用したときに気に入り、探していたのだという。
クリス:それはほかのマイクとどういう風に違うんですか?
藤原:とにかく、すごく“生々しい”んです。声の情報量がすごくいっぱい入ってくるマイクだなというのを思っていて。僕はあんまり声が太いほうじゃないんですけど、その倍音とかウィスパーの部分とかも、ものすごくきれいに拾ってくれるマイクだったので、「ちょっとこれは唯一無二だな」という感じです。
クリス:藤原くんはどちらかというとかなり、バイオレントなゲームが好きなんですね。
藤原:わりとなんか、そうですね(笑)。
クリス:でもそうだよね、コロナ禍だとストレスもたまるし、発散にはいいかもしれませんね。
藤原:漫画とかにしても、けっこうそういうお話とか好きなんです。いい時間をすごせました。
藤原:マイケル・ジャクソンは、僕が高校3年生のときに亡くなって。『THIS IS IT』という映画があったんですけど、それを観に行ったことがきっかけで、僕はいまこっちの道に進んでいるというところがあるんです。
クリス:ウソ!? そうなんだ。
『THIS IS IT』はマイケルのドキュメンタリー。急死により幻となったロンドン公演のリハーサル映像を基に制作された。
藤原:そうなんです。僕はずっと「ドラマーとして生きていきたい」とそのころは思ってまして、ヘビメタとかすごくいっぱい聴いていたんです。マイケル・ジャクソンの映画を観にいったのが本当に衝撃で「こんなに格好いいの、すごい」と思って、「ダンスはちょっと真似できないけど、歌だったら自分もやれるじゃないかな?」みたいに、若干思い始めたのがちょうどそのころだったなと思っていて。
クリス:いわゆる音的には音質が全然違うけど、やっぱりマイケルのハーモニーとかそういうところも惹かれたんですかね?
藤原:はい。あとはダンスも体も歌もリズムがすごくて。マイケルってフェイクとか“しゃっくり”みたいな音を出しますけど、あれすらもリズムというか。
クリス:変な話、咀嚼音もリズムにしちゃうぐらいな感じですよね。生理音みたいな部分も全部やっちゃうみたいなね。
藤原:「体が楽器なんだ」という感じがすごく衝撃を受けました。
続いての質問は「ここだけの話、普段面と向かってなかなか言えない、メンバーの直してほしいところをひとつ教えてください」で、藤原はドラムの「ちゃんまつ」こと松浦匡希に対する、あるお願いを明かした。
藤原:楽屋でメチャクチャ面白いんです、すごくよくしゃべる。でも、たとえばこうやってラジオに出させていただいたりすると、本当に借りてきた猫みたいなっちゃうんですよね。
クリス:ハハハハ!
藤原:ちゃんまつは笑顔でいっぱい喋ってほしいなと僕は思っていて。楽屋王と呼ばれているので、ちゃんまつのキャラクターが楽屋から出てきてほしいなと。
クリス:表舞台だと萎縮しちゃうんだ。
藤原:もったいないなと思っちゃいます。4人でしゃべっていても「相槌担当」みたいになってしまうので。ちゃんまつがもっともっと仕切って話を回していくようになっていったら、すごく楽しいんじゃないかなと僕は思っているんです。
クリス:もっと精力的にということですよね。
藤原:応援しています。
普段の同コーナーではランダムな質問のみが用意されているが、この日は番組ディレクターから「好きなヘビメタは?」という質問が飛び出した。
藤原:いっぱいあるんですけど、僕が入るきっかけになったのはスリップノットでした。
クリス:いまのヒゲダンと全然違いますね!
藤原:そうなんですよ。スリップノットの『IOWA』というアルバムが本当に最初でした。
クリス:でもスリップノットからどうして、こんな展開の曲が書けるようになったんですか?
藤原:スリップノットは僕がドラムをやっていたころにドハマリしたのがきっかけで、そこからどんどんいろいろな音楽、もちろん邦メタルのX JAPANとかもそうなんですけど、どんどん聴いていって。あとはメロデス(メロディックデスメタル)とか、いろいろなジャンルを聴いていったのもきっかけだったのかなと思います。メタル要素はヒゲダンには全然入ってないとは思うんですけれど(笑)。でもすごく好きですね。
クリス:ちょっとビックリです。藤原くんのハーモニー、コード感というのはすげえなというところはあるんだけど、そのルーツがスリップノットだったというね。
藤原:すごく特殊なルートかもしれませんが(笑)。
クリス:スピッツがもともと、アイアン・メイデンのカバーバンドだったというのに被るかもしれません。世代を超えてなにかあるかもしれないですね。
藤原:確かにそうですね。すばらしい音楽です。
最後に藤原は、2020年は「ライブでファンのみんなとつながっていくことが自分の人生の真ん中にあったのかというのを実感した」という1年だったと明かすと、状況次第と前置きをしながらも生のライブもファンに届けていきたいと目標を語った。
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『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。
ヒゲダンは新曲『Universe』を2月24日(水)にリリース。
ヒゲダン躍進の2年!「スピード感にけっこう戸惑いました」
藤原は『TOKIO HOT 100』に2019年5月以来、およそ2年ぶりの登場。クリスはまず、ヒゲダンの2年間の躍進ぶりに触れた。クリス:特にこの2019年、2020年は躍進の年だったと思います。初の武道館公演をおこない、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも2年連続出場しました。そして『TOKIO HOT 100』2019年の年間チャートで『Pretender』が1位ということで、デビューしたときにこんなにヒゲが伸びると思ってました?
藤原:いやあ(笑)。すごい伸びしろを持っていたバンドだとはちょっと知らなかったですね。すごいスピード感にけっこう戸惑いました。
クリス:やっぱり戸惑いはあったの?
藤原:びっくりというか、どんどん数字だけが増えていく感じというんですかね? 予想外というか、チームのみんなも「信じられない」という感じで日々をすごしていました。
クリスは藤原の曲作りについて「類をみないというか、久しぶりにひとつの新しいポップスの方向性を提示したような感じ」と絶賛して、ソングライティングのインスピレーションはどこから来るのかを問いかけた。
藤原:けっこういろいろで。日常生活から来ることもあれば、映画だったり。タイアップさせていただくときは、そのコラボレーションするドラマや映画だったりとか、そういうところからもらうこともありますし、さまざまですね。
クリス:サウンドもいろいろと聴いてきたような、藤原くんのソングライティングは一言で言えない、さまざまな要素が垣間見えます。
藤原:ありがとうございます。
“生々しい”マイクを購入! 実は紅白の舞台裏で…
クリスが「欲しかった機材がたくさん買えるようになったのでは?」と質問を投げかけると、藤原は「すごくたくさん機材を手に入れることができました!」と回答して、『紅白歌合戦』に初出場をした際の裏話を告白した。藤原:ちょうどアメリカのほうで欲しかったマイクが(あって)。1本だけ欲しかったんですけど「2本ペアで手に入りそうだ」というニュースが大みそかに僕の携帯に入ってきたんです。なので「そのマイクをちゃんと買えるか」と、舞台裏でハラハラしたのをすごく覚えています。アメリカと日本でやりとりをしているので、時差があるから、「(メールを)ちゃんと読んでもらえているかな?」とか、すごく緊張していました。
藤原が欲しかったのはビンテージのマイク。以前レコーディングで使用したときに気に入り、探していたのだという。
クリス:それはほかのマイクとどういう風に違うんですか?
藤原:とにかく、すごく“生々しい”んです。声の情報量がすごくいっぱい入ってくるマイクだなというのを思っていて。僕はあんまり声が太いほうじゃないんですけど、その倍音とかウィスパーの部分とかも、ものすごくきれいに拾ってくれるマイクだったので、「ちょっとこれは唯一無二だな」という感じです。
『龍が如く』にハマる
自粛期間中は自宅でゲームをするなどしてすごしていたという藤原。2019年ごろから多忙だったが、ステイホームをしたことで「家族ですごす時間みたいなものが、いままでこんなになかったんだな」ということに気付いたそう。遊んでいるゲームのタイトルについては『龍が如く』だと答えてクリスを驚かせた。巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描くゲームだ。クリス:藤原くんはどちらかというとかなり、バイオレントなゲームが好きなんですね。
藤原:わりとなんか、そうですね(笑)。
クリス:でもそうだよね、コロナ禍だとストレスもたまるし、発散にはいいかもしれませんね。
藤原:漫画とかにしても、けっこうそういうお話とか好きなんです。いい時間をすごせました。
「ドラマーとして生きていきたい」と思っていたけど…
番組の恒例企画として、藤原がランダムな質問に答えることに。最初の質問は「いまも昔も変わらない、自分にとってのアイドル、ヒーロー、ヒロインは誰ですか?」というもので、藤原はマイケル・ジャクソンの名前を挙げた。魅力は「存在」そのものだとして、自身の音楽のルーツにもつながるエピソードを明かした。藤原:マイケル・ジャクソンは、僕が高校3年生のときに亡くなって。『THIS IS IT』という映画があったんですけど、それを観に行ったことがきっかけで、僕はいまこっちの道に進んでいるというところがあるんです。
クリス:ウソ!? そうなんだ。
『THIS IS IT』はマイケルのドキュメンタリー。急死により幻となったロンドン公演のリハーサル映像を基に制作された。
藤原:そうなんです。僕はずっと「ドラマーとして生きていきたい」とそのころは思ってまして、ヘビメタとかすごくいっぱい聴いていたんです。マイケル・ジャクソンの映画を観にいったのが本当に衝撃で「こんなに格好いいの、すごい」と思って、「ダンスはちょっと真似できないけど、歌だったら自分もやれるじゃないかな?」みたいに、若干思い始めたのがちょうどそのころだったなと思っていて。
クリス:いわゆる音的には音質が全然違うけど、やっぱりマイケルのハーモニーとかそういうところも惹かれたんですかね?
藤原:はい。あとはダンスも体も歌もリズムがすごくて。マイケルってフェイクとか“しゃっくり”みたいな音を出しますけど、あれすらもリズムというか。
クリス:変な話、咀嚼音もリズムにしちゃうぐらいな感じですよね。生理音みたいな部分も全部やっちゃうみたいなね。
藤原:「体が楽器なんだ」という感じがすごく衝撃を受けました。
続いての質問は「ここだけの話、普段面と向かってなかなか言えない、メンバーの直してほしいところをひとつ教えてください」で、藤原はドラムの「ちゃんまつ」こと松浦匡希に対する、あるお願いを明かした。
藤原:楽屋でメチャクチャ面白いんです、すごくよくしゃべる。でも、たとえばこうやってラジオに出させていただいたりすると、本当に借りてきた猫みたいなっちゃうんですよね。
クリス:ハハハハ!
藤原:ちゃんまつは笑顔でいっぱい喋ってほしいなと僕は思っていて。楽屋王と呼ばれているので、ちゃんまつのキャラクターが楽屋から出てきてほしいなと。
クリス:表舞台だと萎縮しちゃうんだ。
藤原:もったいないなと思っちゃいます。4人でしゃべっていても「相槌担当」みたいになってしまうので。ちゃんまつがもっともっと仕切って話を回していくようになっていったら、すごく楽しいんじゃないかなと僕は思っているんです。
クリス:もっと精力的にということですよね。
藤原:応援しています。
普段の同コーナーではランダムな質問のみが用意されているが、この日は番組ディレクターから「好きなヘビメタは?」という質問が飛び出した。
藤原:いっぱいあるんですけど、僕が入るきっかけになったのはスリップノットでした。
クリス:いまのヒゲダンと全然違いますね!
藤原:そうなんですよ。スリップノットの『IOWA』というアルバムが本当に最初でした。
クリス:でもスリップノットからどうして、こんな展開の曲が書けるようになったんですか?
藤原:スリップノットは僕がドラムをやっていたころにドハマリしたのがきっかけで、そこからどんどんいろいろな音楽、もちろん邦メタルのX JAPANとかもそうなんですけど、どんどん聴いていって。あとはメロデス(メロディックデスメタル)とか、いろいろなジャンルを聴いていったのもきっかけだったのかなと思います。メタル要素はヒゲダンには全然入ってないとは思うんですけれど(笑)。でもすごく好きですね。
クリス:ちょっとビックリです。藤原くんのハーモニー、コード感というのはすげえなというところはあるんだけど、そのルーツがスリップノットだったというね。
藤原:すごく特殊なルートかもしれませんが(笑)。
クリス:スピッツがもともと、アイアン・メイデンのカバーバンドだったというのに被るかもしれません。世代を超えてなにかあるかもしれないですね。
藤原:確かにそうですね。すばらしい音楽です。
最後に藤原は、2020年は「ライブでファンのみんなとつながっていくことが自分の人生の真ん中にあったのかというのを実感した」という1年だったと明かすと、状況次第と前置きをしながらも生のライブもファンに届けていきたいと目標を語った。
Official髭男dismの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。
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2021年2月28日28時59分まで
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番組情報
- SAISON CARD TOKIO HOT 100
-
毎週日曜13:00-16:54
-
クリス・ペプラー