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DEAN FUJIOKAが「今まで聴いたことがない」と衝撃を受けた、SILENT POETSの音楽

DEAN FUJIOKAが「今まで聴いたことがない」と衝撃を受けた、SILENT POETSの音楽

さまざまなクリエイターに“情熱”について聞く、J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。6月27日(土)のオンエアでは、世界中にファンを持つエレクトロニックユニット・SILENT POETSの下田法晴が登場。DEANとの意外な出会いや情熱の源について語った。


■DEANのバイト先で知り合ったふたり

SILENT POETSは、DJ・プロデューサーである下田のソロユニット。1992年のデビュー以来、メランコリックでエモーショナルなダブサウンドが高く評価され、アメリカのアトランティック・レコードなど海外の名門レーベルからもリリースを果たす。2016年、NTTドコモのCMソング『東京 ~ NTTドコモ Style'20 (feat. 5lack)』が大きな話題となり、iTunesのヒップホップ・シングルチャートでは14日間連続1位を記録。2018年には12年ぶりとなるオリジナルアルバム『dawn』をリリースした。

DEANと下田の出会いは今から約20年前に遡る。

DEAN:僕が18歳から始めたバイト先に、下田さんがよく来てくれていて。
下田:そのお店は友だちがやっていたから、よく行って話をしたよね?
DEAN:SILENT POETSの音楽を聴かせてもらって、めちゃくちゃカッコよかったから、子どもみたいな勢いで「先輩、カッコいいですね!」みたいなことを伝えて(笑)。
三原:そんなに昔からの付き合いなんですね!
DEAN:もう20年経つんですよね。
下田:当時、僕は30歳くらいかな。
三原:今日、下田さんがスタジオに入ってこられたときに、ボス(DEAN)は笑みがこぼれていましたよね。下田さんが思わず肩を叩く瞬間を目撃しましたけど。
DEAN:こんなかたちで再会できるなんて。
下田:その後、(DEANが)テレビで見る人になっちゃって(笑)。

DEANは初めてSILENT POETSを聴いたときの様子をこう振り返る。

DEAN:バイト先のお店で(共通の知り合いに)「これ、聴いてみな」って渡されて、聴いてみたら今まで聴いたことがない音楽で「何じゃこりゃ?」ってなって。「これを作った人が店に来るよ」って言われて、お客さんとして下田さんが来られて、それが初めての出会いでしたよね。
下田:それで、(DEANを)紹介されて、「聴きました」と言われたことを覚えていますよ。
DEAN:その後、自分はアメリカに行って、そこから香港とか台湾とかに住んで仕事をするようになった時に、地元のレコードショップに行くと、必ずSILENT POETSのCDが売っていたりして、ひとつの共通言語としてSILENT POETSという音楽がいろんな国にこういうかたちで広まっていることを間近に見て。「俺、この人知ってるよ」って自慢して(笑)。
下田:今は逆に僕が言っています(笑)。
DEAN:ありがとうございます(笑)。


■「まわりに何を言われてもいいから、作りたいものを作ろう」

アメリカはもちろん、フランスやドイツなど海外レーベルからもリリースしたSILENT POETS。海外ではどんな活動をしていたのだろうか?

下田:海外でリリースしていたのはだいぶ前の話なんですよ。そのときはプロモーションに行ったり、DJをしに行ったり、リリースパーティーを開いてもらったり、ラジオに出たりしていました。
DEAN:当時と今で、下田さんの音楽はどう変化しましたか?
下田:最初は初期衝動というか、どうしても作りたくて作っちゃったみたいな。それを一部の方が気に入ってくれて、だんだんそういうふうになってきて、みなさんの期待とか、いろんなものを考えるようになってしまって、そういうものに惑わされてしまって(笑)。
DEAN:惑わされて(笑)。
下田:その影響で作るもののペースが鈍ってしまったりとか、それだけが理由じゃないけど、自分は何をしたいんだろうと、けっこう考えるときも多かったですね。それがここ5、6年くらいで、まわりに何を言われてもいいから作りたいものを作ろうみたいなことにもう一度戻ってきて。そこらから自主制作で作るようになって、また作る楽しみが出てきたかなと思います。

SILENT POETSは、2005年にアルバム『SUN』のリリース後、12年ほど活動休止状態にあった。しかし2016年、NTTドコモのCMソング『東京 ~ NTTドコモ Style'20 (feat. 5lack)』がその後の活動の転機になったという。

下田:CMのために、ラップを入れて2020年の東京オリンピックを応援する曲を作ってほしいと依頼されました。「ラッパーはこの人でどうでしょう?」と言われたアーティストが5lackでした。僕も好きだったので「いいですね」ってことで、そこからすぐ曲を作り始めました。
三原:この曲の反響は大きかったですよね。
下田:そうですね。その当時12年くらい活動をしていなかったので、それがいきなり全国に流れるCMで使われたってことで相当、反響はありましたね。
DEAN:僕はこの曲がむしろ懐かしくて。新しい曲だとは知っているけど、どれだけ時が経っても変わらない魂の指紋みたいなものをすごく感じたことが印象的でしたね。

このCMソングがきっかけとなり、SILENT POETSは12年ぶりのアルバム『dawn』をリリースした。



下田:ちょうど活動25周年のタイミングでもあり、20周年は何もやっていないし、そこで何かしないと、と思って、このCM曲の評判がよかったこともあって、ある意味で自分も自信を取り戻して、もう一回いい区切りでやるべきかなと思いました。それで思い切ってアルバムを作ろうとなりました。
DEAN:タイトルの“dawn”は“夜明け”ですね。
下田:そういう意味でも付けましたね。
三原:12年の歳月を経て、アルバム制作はどうでしたか?
下田:やってよかったなと思いました(笑)。ちょっと諦めかけていたところもあったので、もう一回やってみて反響もあったし、自分なりにもいいものができたので、やっぱり諦めないでやるってことが大事だなと思いました。

この番組では毎回ゲストに、自分が思う「情熱」とはなにかを訊く。下田は「リスクを恐れずに、飛び込むこと」と語った。

下田:情熱を持ってやるものって、後先を考えず、やりたいからやるじゃないですか。熱を持って向かうものはリスクなんて関係ない。そこから始めないとできないのかなと、今まで自分でもそう思ってやってきたので。そうじゃなかったら、つまらないものになっていたんじゃないかなと思います。

現在、2019年に公開されたSILENT POETSのライブムービー『SAVE THE DAY -SILENT POETS SPECIAL DUB BAND LIVE SHOW the MOVIE-』がYouTubeで期間限定公開されている。この機会にぜひチェックしてほしい。



『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱”が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月4日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『ROPPONGI PASSION PIT』
放送日時:毎週土曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/passionpit/

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