J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)。5月13日(水)のオンエアでは、5月20日(水)にニューアルバム『存在理由~Raison d'être~』をリリースするさだまさしがリモート出演してトークを繰り広げた。
■来年になったら、きれいな花がいっぱい咲く
現在、新型コロナウイルスの感染防止のため、音楽業界は自粛による大きな打撃を受けている。1973年から半世紀近く音楽活動を続けてきたさだに、現在のピンチをどのように乗り越えるべきかを問いかけた。
さだ:これはもうしょうがないですよ、耐えるしかない。要するにこれが終わるまでは生き延びてやろうと思うしかないですよね。
西沢:さださんは人とおしゃべりをするのがお好きなようにお見受けするんですが。
さだ:嫌いじゃないですね。
西沢:こんなおしゃべりな方が家でじっとしているのは、なかなか大変なんじゃないのかな? と思いまして。
さだ:いや、そんなに自分からワイワイしゃべるというか、つつかれるととめどなくしゃべるタイプなので。つつかれないと、おとなしくしています。
西沢:スイッチを入れないとじっとしているんですか?
さだ:そうそう。スイッチを入れないとじっと本を読んでいますよ。
西沢:あら、始末がいい!
さだ:いいでしょ?
西沢:飼いやすい。
さだ:いいしつけでしょ?
『存在理由~Raison d'etre~』には、小田和正とのコラボレーション楽曲『たとえば』も収録。西沢が「フォークの時代からつながる『2大きれいな声の人』が歌っている」と称賛すると、さだは照れ隠しなのか、ジョークで応戦した。
さだ:とんでもない、僕は2大には入らないですけどね、荷台(にだい)に乗っかっているほうです(笑)。
西沢:(笑)。うまいなあ、相変わらず。
さだ:いやいや、なにを言っているんですか。
西沢:もったいないな、こういう人のトークをライブで聴けないのは。
さだ:だけど、秋にライブが解禁になるとするじゃないですか。みんな一斉に歌いだすでしょ? お客さんついてきてくれるのかしら……?
西沢:みんなリリースも止めているし、映画の封切りも止まっている。
さだ:そう。なにもかも止まっているんですよ。
西沢:堰(せき)を切ったようにワーッと世の中に出てきますね。それはそれで楽しみなんですけれども。
さだ:来年になったら、きれいな花がいっぱい咲くでしょうね。今みんなは曲作りをしていますから。
■泉谷しげるの「偽善をやりに行こう」という言葉に救われた
自宅にいる時間が長い現在、さだは「風に立つライオン基金」の活動に従事しているという。「風に立つライオン基金」では、医療従事者の人たちに医療用のガウンやマスクなど不足する医療物資を届けたり、介護崩壊を防ぐために介護施設に医師や看護師を派遣してコロナ対策をレクチャーするという活動を始めているそう。海外の発展途上国で頑張る医師や教育者への支援も行っているという。
・「風に立つライオン基金」公式サイト
https://lion.or.jp/
西沢:アーティストの方々でこういったことを前向きにやられている方は多いですね。世の中に恩返しをしたいというか、今まで音楽というものを使って交流をして、大きな成果を上げてきたような人たちが「なにか恩返しをしたいな」という部分はあるんでしょうか。
さだ:みんなあると思いますよ。やると格好悪かったりするからやらないんですよ。なんか「いいことやってる」みたいに言われちゃうからね。だから僕は泉谷しげるさんの「偽善をやりに行こう」という言葉に救われましたね。
西沢:なるほどね。
さだ:偽善でいいじゃないかっていう。なにもしてくれない善人より、なにかしてくれる悪人のほうが現場じゃ役に立つので。
西沢:結果につながればいいんですからね。
さだ:僕はそう思うんです。やれる人だけがやればいいと思っているし、「やらなきゃいけない」とも思ってないですけれどね。
西沢:西沢:僕はこういう言い方はしないんですけれども、「音楽に救われる」という言葉がよく聞かれますよね。それって、日常のなかでは“弱い人”なんじゃないかと思っているんです。だけど、さすがにこうなってくると、さだまさしの声はありがたい。
さだ:本当ですか?
西沢:優しくて大きくてね。
さだ:音楽なんてなんの役にも立たないと、僕は今でも思ってますよ。
西沢:自分でも心がくじけそうなときに、こういう大きなスケールのものというのは、ありがたいですね。
さだ:そのように言ってもらえると、自分の存在理由を認めてもらえるような、勇気が湧いてきます。
西沢:(存在理由が)ありますよ。多くの人がさだまさしのライブに行き、CDを買うという事実がなによりも物語っていますから。
今後のリリース情報などは、さだまさしのオフィシャルサイトをチェック。
『GROOVE LINE』ではピストンが楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の16時30分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月20日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分-19時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/
■来年になったら、きれいな花がいっぱい咲く
現在、新型コロナウイルスの感染防止のため、音楽業界は自粛による大きな打撃を受けている。1973年から半世紀近く音楽活動を続けてきたさだに、現在のピンチをどのように乗り越えるべきかを問いかけた。
さだ:これはもうしょうがないですよ、耐えるしかない。要するにこれが終わるまでは生き延びてやろうと思うしかないですよね。
西沢:さださんは人とおしゃべりをするのがお好きなようにお見受けするんですが。
さだ:嫌いじゃないですね。
西沢:こんなおしゃべりな方が家でじっとしているのは、なかなか大変なんじゃないのかな? と思いまして。
さだ:いや、そんなに自分からワイワイしゃべるというか、つつかれるととめどなくしゃべるタイプなので。つつかれないと、おとなしくしています。
西沢:スイッチを入れないとじっとしているんですか?
さだ:そうそう。スイッチを入れないとじっと本を読んでいますよ。
西沢:あら、始末がいい!
さだ:いいでしょ?
西沢:飼いやすい。
さだ:いいしつけでしょ?
『存在理由~Raison d'etre~』には、小田和正とのコラボレーション楽曲『たとえば』も収録。西沢が「フォークの時代からつながる『2大きれいな声の人』が歌っている」と称賛すると、さだは照れ隠しなのか、ジョークで応戦した。
さだ:とんでもない、僕は2大には入らないですけどね、荷台(にだい)に乗っかっているほうです(笑)。
西沢:(笑)。うまいなあ、相変わらず。
さだ:いやいや、なにを言っているんですか。
西沢:もったいないな、こういう人のトークをライブで聴けないのは。
さだ:だけど、秋にライブが解禁になるとするじゃないですか。みんな一斉に歌いだすでしょ? お客さんついてきてくれるのかしら……?
西沢:みんなリリースも止めているし、映画の封切りも止まっている。
さだ:そう。なにもかも止まっているんですよ。
西沢:堰(せき)を切ったようにワーッと世の中に出てきますね。それはそれで楽しみなんですけれども。
さだ:来年になったら、きれいな花がいっぱい咲くでしょうね。今みんなは曲作りをしていますから。
■泉谷しげるの「偽善をやりに行こう」という言葉に救われた
自宅にいる時間が長い現在、さだは「風に立つライオン基金」の活動に従事しているという。「風に立つライオン基金」では、医療従事者の人たちに医療用のガウンやマスクなど不足する医療物資を届けたり、介護崩壊を防ぐために介護施設に医師や看護師を派遣してコロナ対策をレクチャーするという活動を始めているそう。海外の発展途上国で頑張る医師や教育者への支援も行っているという。
・「風に立つライオン基金」公式サイト
https://lion.or.jp/
西沢:アーティストの方々でこういったことを前向きにやられている方は多いですね。世の中に恩返しをしたいというか、今まで音楽というものを使って交流をして、大きな成果を上げてきたような人たちが「なにか恩返しをしたいな」という部分はあるんでしょうか。
さだ:みんなあると思いますよ。やると格好悪かったりするからやらないんですよ。なんか「いいことやってる」みたいに言われちゃうからね。だから僕は泉谷しげるさんの「偽善をやりに行こう」という言葉に救われましたね。
西沢:なるほどね。
さだ:偽善でいいじゃないかっていう。なにもしてくれない善人より、なにかしてくれる悪人のほうが現場じゃ役に立つので。
西沢:結果につながればいいんですからね。
さだ:僕はそう思うんです。やれる人だけがやればいいと思っているし、「やらなきゃいけない」とも思ってないですけれどね。
西沢:西沢:僕はこういう言い方はしないんですけれども、「音楽に救われる」という言葉がよく聞かれますよね。それって、日常のなかでは“弱い人”なんじゃないかと思っているんです。だけど、さすがにこうなってくると、さだまさしの声はありがたい。
さだ:本当ですか?
西沢:優しくて大きくてね。
さだ:音楽なんてなんの役にも立たないと、僕は今でも思ってますよ。
西沢:自分でも心がくじけそうなときに、こういう大きなスケールのものというのは、ありがたいですね。
さだ:そのように言ってもらえると、自分の存在理由を認めてもらえるような、勇気が湧いてきます。
西沢:(存在理由が)ありますよ。多くの人がさだまさしのライブに行き、CDを買うという事実がなによりも物語っていますから。
今後のリリース情報などは、さだまさしのオフィシャルサイトをチェック。
『GROOVE LINE』ではピストンが楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の16時30分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月20日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分-19時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/
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