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のん、憧れの存在は? 「自由でパワーいっぱいな忌野清志郎さんみたいになりたい」

(左)クリス・ペプラー、(右)のん

のん、憧れの存在は? 「自由でパワーいっぱいな忌野清志郎さんみたいになりたい」

J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。2月22日(土)のオンエアでは、女優で創作あーちすとの、のんがゲストに登場。のんの人生を変えた1曲や憧れのアーティストなど、音楽談義で盛り上がった。


■人生を変えた曲はGO!GO!7188の『ジェットにんぢん』

のんは、1993年兵庫県生まれ。小さい頃はわんぱくでおてんばな元気いっぱいだったと振り返る。中学生になると友だちとバンドを組み、ギターを担当した。

クリス:初めて弾いた曲は?
のん:小泉今日子さんの『学園天国』です。「エレキギターがカッコいい!」ってなってカバーしていました。
クリス:ギターはどうしたの?
のん:地元でギターとかベースとかドラムとか、いろんな楽器を集めて子どもたちに無料で貸し出しているマサヤンっていう優しいおじさんがいて、その人からギターを借りていました。
クリス:マサヤンはすごい人ですね。
のん:そうなんです。今も子どもたち向けてそういう場を作っていて。そんなに頻繁ではないけど、地元に帰ると会ったりしています。

のんは中学時代に3つのバンドを経験。最初のバンドは仲のいい友だちと組み、制服をアレンジした衣装を着てライブをしたこともあったという。

クリス:どんな音楽をやってたの?
のん:映画『NANA』で中島美嘉さんが“NANA starring MIKA NAKASHIMA”として歌う楽曲など、いろいろやっていましたね。
クリス:のんさんの人生を変えた曲がGO!GO!7188の『ジェットにんぢん』だと伺いました。
のん:そうなんです。中学時代の最後のバンドで『ジェットにんぢん』をやったときに、自分たちでやっている感じがすごくしっくりきて、「バンドってこんなに楽しいんだ!」って自分の中で揺るぎなく思いが膨らんだ1曲ですね。


■最近は音楽で自分の主体性がすごく出てきた

女優や音楽活動など幅広いシーンで活躍を続けるのん。「女優と音楽活動では挑む気持ちが全然違う」と明かし、「役があるのと役がなくてステージに立つことがこんなに違うんだと衝撃を受けた」と話す。

クリス:自分の中で女優と音楽活動をすみ分けているの?
のん:音楽はライブでお客さんを目の前にしたり、音楽制作をしたりすることが、直接ひとつの糸で聴いてくれる人につながる感じです。女優は画面を通して、役を通してと何枚もフィルターがある感じなので、積み重ねていく感じですね。
クリス:音楽は舞台ともまた違うのかな?
のん:舞台はステージ上でみんなが作った空気に観客を入れる感覚があるんですけど、音楽のライブは同じ空気をみんなで共有して、気持ちが上がって一緒にいるような感覚ですね。
クリス:音楽をやるエネルギーがお芝居に向いたりすることもありますか。
のん:最近はそれぞれがつながっているなって思いますね。音楽で自分の主体性がすごく出てきて、自分から作っていかなきゃいけないっていう意識がすごくあるので、演技をする時に向き合い方が全然違いますね。

のんは声優としても、2016年公開のアニメ映画『この世界の片隅に』で、主人公・すずを演じている。

クリス:声優は女優と感覚が違いますか?
のん:大本は変わらないと思うけど、その中でも声優はよりテクニカルな仕事だと思いました。アニメーションで人が動いているんだけど、実写で自分が動くよりも声自体に情報量を入れないと棒読みになってしまうので。実写は感情が優先されているような感じですけど、声優は単純に声の強弱だったり高低差だったり、そういう自分の演出を細かくしていかなくちゃいけないんだなと感じました。
クリス:声優は自分で演出しているわけですね。
のん:そうですね。一応、現場に自分の演出を持って行くんですけど、監督とやりとりを重ねながら演出が変わっていくので、すごく勉強になりましたね。素敵な作品に巡り会えたら、また声優のお仕事をやってみたいですね。すごく自分の表現が進化した感じがあったので、いい経験になりました。


■パワーいっぱい! 憧れは忌野清志郎

のんは1月に大阪で開催された「忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー Oh RADIO ~五十年ゴム消し~」に出演。のんにとって、忌野清志郎は「こうなりたい」と思う憧れの存在だ。

のん:ステージ上であんなに自由でいられて、パワーいっぱいな清志郎さんみたいになりたいと思います。たぶん、今私のライブに来てくれている人たちは私が清志郎さんになりたいとはわからないかも(笑)。裏テーマかも。派手な衣装とか見た目からも楽しませてくれるとことは意識して、「こういう衣装を見せたい」って考えていて、そこでリンクするかなと思います。

また、矢野顕子も好きなアーティストだと語る。

のん:矢野さんのライブはまさに自由って感じで、わが道を突き抜けていて。
クリス:矢野さんってどこかパンクな部分がありますよね。心がパンクだなって。
のん:誰の言うことも聞かない、みたいな。そういう姿を見ると、気持ちいいというかすがすがしいというか。私は矢野さんの研究をすごくしているときがあって、その中で清志郎さんと矢野さんが一緒に歌う『ひとつだけ』の動画を見つけて、そこからだんだん清志郎さんの研究になっていきました。
クリス:好きになると研究したくなるんですね。

また、のんは3月6日(金)から全国公開の映画『星屑の町』に、7月から日生劇場ファミリーフェスティヴァル他にて上演されるNHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』にそれぞれ出演。6月には2020年東京五輪・パラリンピックの聖火ランナーを務めるなど、今後ますます活躍が期待される。

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。お聴き逃しなく。

【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/

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