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中村一義が天才だと思う人物は? 機材に対する考えも語る

中村一義が天才だと思う人物は? 機材に対する考えも語る

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「ROAD TO INNOVATION」。2月21日(金)のオンエアでは、ミュージシャン・中村一義がゲストに登場。2月5日にリリースしたアルバム『十』について語った。


■「機材と仲良くなる」中村が愛したデジタルMTR

中村は1997年にアルバム『金字塔』をリリースし、音楽シーンを騒がせた。同作は、ひとり部屋にこもり、宅録で作り出されたもの。川田が「当時と今で使用する機材はどのように変化したのか」を問うと……。

中村:僕が『金字塔』を作っていたときは過渡期ですね。その数年前にカセットMTRといって、カセットで4トラック、多くて8トラックぐらいをアマチュアでも録音できるものがあったんです。それがデジタルMTRというものになったんです。デジタルなんですけど、今までのカセットMTR的な使用の仕方が可能みたいなのがあって、それでやっていました。
川田:当時はZIPディスクとかありましたっけ。MO(光磁気ディスク)とか。
中村:ありました。でも僕はデジタルMTRが一番使いやすかった。楽器でもなんでも「機材と仲良くなる」みたいな感覚があって。相性がいいとずっと使い続けちゃったりするんでしょうね。
川田:最初から音が無限に使えるような状態からスタートしましたか?
中村:してません、してません!
川田:じゃあ音は限られたなかで?
中村:だから、とりあえず(トラック数が)4だったら4で、なんとか形にするように作るというか、骨組みを作ることを第一に考えて「装飾はそのあと」という感覚でした。
川田:今は増やそうと思えば、一応デジタルのトラックは無限に作れるじゃないですか。そうなったときに、ご自身の作り方は変わりますか?
中村:『十』じゃないですけど、音楽は横線と縦線の世界なんですよね。コードという縦の線があって、リズムという横の線があるんですよね。だから、そこの骨組みが、いくらトラック数が少なくてもしっかりしていないと、僕はいい曲とは言えないというか、なんか物足りなく感じちゃうんですよね。
川田:僕が『十』を聴いて思ったのは、曲が一筆書きのようになったというか、より太い線で書いているような感覚の聴きざわりで、好きなんです。音が無限に重ねられるなかで「中村一義は絞ってきたな」という感じがしました。
中村:そうなんですよ。だから音数も僕プラス5人ぐらいの音。そのぐらいのシンプルな編成で、やっていることが異常というか(笑)。ポップなんだけど異常ということを突き詰めてやりました。今回は、声もわざとピッチを落とす感じで、ベースの最低音で弾けるような太さというか。だから「弾き語り」ならぬ「バンド語り」みたいなものを1人でやっている感じがありますね。


■中学生までは画家になりたかった

中村に「天才だと思う人物は誰か」と問いかけると、返ってきたのはミュージシャンではなく画家の名前だった。

中村:作品というものが、主観的だということと客観的だということをちゃんと理解している人だと思います。パブロ・ピカソとか。
川田:画家なんですね。
中村:1回作ってぶっ壊す。ぶっ壊したもので形を作るというキュビズムとか、ああいうのはすごく……。
川田:絵画の引き出しがあるんですね。
中村:そうなんですよ。中学ぐらいまで絵描きになりたかったので。でも才能がないので音楽のほうで絵を描くみたいな感じになったんです(笑)。


■原動力は純粋な音楽への愛

中村に、活動の原動力を尋ねると、純粋な音楽への愛情だと回答。その想いを語った。

川田:中村一義さんは最初から“金字塔”を打ち立てていますよね。僕から見ると若くして世に出て大成功されて、キャリアを重ねて音楽を続けていらっしゃいます。音楽に情熱を持ち続けられる原動力はなんでしょうか?
中村:「音楽が好きだから」というだけですね(笑)。音楽に嘘をつきたくないというか。(音楽は)自分自身みたいな部分もあるし、自分の子のような部分もあるし。嘘をついたら逆に音楽に嘘をつかれるかな、みたいな感じです。
川田:「音楽に嘘をつかれる」って完全に天才の発言ですね。格好いいですね。

中村は『十』のリリースを記念して、ライブツアー「中村一義 ”十” acoustic Live tour 2020」「中村一義 ”十” Band Live Tour 2020」を行う。詳しくは公式サイトにて。

各界のイノベーターやクリエイターを迎えて仕事へのこだわりや、描く未来について語り合う「ROAD TO INNOVATION」は毎週金曜日の20時25分ごろからオンエア。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月28日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 20時-22時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

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