J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語る。
1月7日(火)のオンエアでは、火曜担当のDYGLが登場。下中洋介(Gt)が「オルタナティブ」をテーマに楽曲を紹介した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年1月14日28時59分まで)
■バンドでやることの意味
下中は2019年を振り返り、「去年は音楽シーン的にいろいろと考えることがあった」と語り出した。
下中:DYGLはバンドとしてやっているけど、そんな音楽シーンは昔ほど元気がなくて、ポップスのチャートはヒップホップとかラップトップで作る音楽があっせんしている世の中かと思います。その中で「バンドでやるってどうなの?」って質問をこの前の中国ツアーのインタビューで訊かれたことがあったり、自問自答したり、それについてすごく考えた1年でした。
そんな下中は今回「オルタナティブ」をテーマに3曲を選んだ。「今年1発目のテーマは自分に一番ゆかりのある曲を始めたかった」という理由で、このテーマにしたそうだ。過去にも同じテーマで選曲をしたことがある
【関連記事】DYGL・下中洋介が考える“オルタナティブ・ロック”な5曲
・Neil Young & Crazy Horse『Hey Hey, My My (Into The Black)』
下中:さっきの話につながるけど「バンドがやる音楽の立ち位置って何だろう」と、自問自答したことに対するシンプルな回答みたいな曲です。すごくまっすぐなロックの曲なので、拳を突き上げる系のリフですけど。この曲はリリックでKurt Cobainが自殺したことをモチーフに「フェードアウトするくらいなら燃え尽きた方がいい」みたいな歌詞とか、「ロックンロールとはどういうものなかの」というすごくまっすぐな歌詞が入っているんです。「そういうのって今の時代には合わないのかな?」とか思いつつ、「やっぱりロックってそういうところだよな」って、去年の暮れに勝手にこの曲に励まされました。個人的にオルタナティブ・ロックの元祖はNeil Youngだと思っています。
・Nap Eyes『Every Time the Feeling』
下中:最近の一番お気に入りの曲です。Nap Eyesはカナダのバンドで、この曲を収録するアルバム『I'm Bad Now』がすごくよくて。The Velvetsとかの声で思い出す人もいるかと思うけど、すごく僕が好きな音楽ですね。この曲のミュージックビデオもかわいくて面白いし、アートワークとかも今までのバンドっぽくなく、いいイメージを打ち出しているバンドなので、ぜひ調べてみてほしいですね。
・Bonny Doon『I See You』
下中:音だけ聴いていると西海岸っぽいなと思うけど、Bonny Doonはデトロイトのバンドです。デトロイトは不景気が続いていると言われていて、こういう雰囲気のバンドが出てくる街のイメージがなかったので、すごく面白いなと思います。この曲のイントロのコード進行がすごく印象的だし、僕が好きなやつで、最初に聴いたときはYuckの『Suicide Policeman』とか、Smith Westernsの『Weekend』とか、Girls の『Lust For Life』でよく使われるメジャーコードからメジャーセブンスにうつるコードが一時期多用されていたんですけど、それが久しぶりに聴けて僕はすごくうれしかったですね。
以前、下中はnever young beachの阿南智史と曲の話をしていたときに、阿南が「メジャーセブンスはよく使われているけど、このコードを使うとそれっぽい曲になるから使いたくない」と話したというエピソードを紹介した。
下中:この会話は何年も前の話だから今はどう考えているかわからないけど、そういう考えが出るくらい2010年代初期はインディアンバンドがこのコード進行をよく使っていたイメージがあります。でも、久しぶりにそのコード進行を使っているいい曲であり、印象的な曲でした。Bonny Doonはこれまでに2枚のアルバムをリリースしていて、どちらもすごくいい作品なのでぜひ聴いてみてください。
下中は「もしこの3曲を聴いて、いいなと思ってくれる人がいたらうれしい」と語った。ぜひチェックしてみてほしい。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
1月7日(火)のオンエアでは、火曜担当のDYGLが登場。下中洋介(Gt)が「オルタナティブ」をテーマに楽曲を紹介した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年1月14日28時59分まで)
■バンドでやることの意味
下中は2019年を振り返り、「去年は音楽シーン的にいろいろと考えることがあった」と語り出した。
下中:DYGLはバンドとしてやっているけど、そんな音楽シーンは昔ほど元気がなくて、ポップスのチャートはヒップホップとかラップトップで作る音楽があっせんしている世の中かと思います。その中で「バンドでやるってどうなの?」って質問をこの前の中国ツアーのインタビューで訊かれたことがあったり、自問自答したり、それについてすごく考えた1年でした。
そんな下中は今回「オルタナティブ」をテーマに3曲を選んだ。「今年1発目のテーマは自分に一番ゆかりのある曲を始めたかった」という理由で、このテーマにしたそうだ。過去にも同じテーマで選曲をしたことがある
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・Neil Young & Crazy Horse『Hey Hey, My My (Into The Black)』
下中:さっきの話につながるけど「バンドがやる音楽の立ち位置って何だろう」と、自問自答したことに対するシンプルな回答みたいな曲です。すごくまっすぐなロックの曲なので、拳を突き上げる系のリフですけど。この曲はリリックでKurt Cobainが自殺したことをモチーフに「フェードアウトするくらいなら燃え尽きた方がいい」みたいな歌詞とか、「ロックンロールとはどういうものなかの」というすごくまっすぐな歌詞が入っているんです。「そういうのって今の時代には合わないのかな?」とか思いつつ、「やっぱりロックってそういうところだよな」って、去年の暮れに勝手にこの曲に励まされました。個人的にオルタナティブ・ロックの元祖はNeil Youngだと思っています。
・Nap Eyes『Every Time the Feeling』
下中:最近の一番お気に入りの曲です。Nap Eyesはカナダのバンドで、この曲を収録するアルバム『I'm Bad Now』がすごくよくて。The Velvetsとかの声で思い出す人もいるかと思うけど、すごく僕が好きな音楽ですね。この曲のミュージックビデオもかわいくて面白いし、アートワークとかも今までのバンドっぽくなく、いいイメージを打ち出しているバンドなので、ぜひ調べてみてほしいですね。
・Bonny Doon『I See You』
下中:音だけ聴いていると西海岸っぽいなと思うけど、Bonny Doonはデトロイトのバンドです。デトロイトは不景気が続いていると言われていて、こういう雰囲気のバンドが出てくる街のイメージがなかったので、すごく面白いなと思います。この曲のイントロのコード進行がすごく印象的だし、僕が好きなやつで、最初に聴いたときはYuckの『Suicide Policeman』とか、Smith Westernsの『Weekend』とか、Girls の『Lust For Life』でよく使われるメジャーコードからメジャーセブンスにうつるコードが一時期多用されていたんですけど、それが久しぶりに聴けて僕はすごくうれしかったですね。
以前、下中はnever young beachの阿南智史と曲の話をしていたときに、阿南が「メジャーセブンスはよく使われているけど、このコードを使うとそれっぽい曲になるから使いたくない」と話したというエピソードを紹介した。
下中:この会話は何年も前の話だから今はどう考えているかわからないけど、そういう考えが出るくらい2010年代初期はインディアンバンドがこのコード進行をよく使っていたイメージがあります。でも、久しぶりにそのコード進行を使っているいい曲であり、印象的な曲でした。Bonny Doonはこれまでに2枚のアルバムをリリースしていて、どちらもすごくいい作品なのでぜひ聴いてみてください。
下中は「もしこの3曲を聴いて、いいなと思ってくれる人がいたらうれしい」と語った。ぜひチェックしてみてほしい。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分から。お楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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