J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語る。12月5日（木）のオンエアでは、木曜担当のmiletが登場。「イヤフォンの聴き比べリファレンス」をテーマに語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】（2019年12月12日28時59分まで）
milet：みなさんは音楽を聴くとき、イヤフォン派ですか？ ヘッドフォン派ですか？ 私は両方だけど、基本はイヤフォン派。お店でイヤフォンを購入するときに「何を基準に買えばいいのかわからない」という方も多いのでは？ ということで、今夜は私がイヤフォンを選ぶときに基準にしている曲たちをご紹介します。
・björk『crystalline』
milet：基本的に好きな曲、大好きすぎるアーティストというのは、そんなに日常的には聴かないんですけど、こういうリファレンスで聴き比べるときには、なぜか堂々と登場してくる、それがbjörk（笑）。この曲は、最初は音数の少ないシーンとbjörkの歌だけで構成されているんですけど、けっこう最後のほうはドラムだったり打ち込みがボッコボコに入ってきます。たたみこむように最後にドラムが入ってくるんですけど、そこからこの曲のなかでテンションが変わったり、音全体的にも振り幅があるので、聴き比べにはすごくいいなと思います。
miletはリファレンスの際には「自分の好きなボーカルを、どう自分の好みの音で表してくれるかが大事」とも解説。低い声から高い声まで、芯が太くてのびのびして、ディテールまで声の演技があるボーカルが好みとのことで、その代表であるbjörkの曲で聴き比べをしているのだとか。
・チューリップ『青春の影』
milet：この曲は、本当に大事。生きる上でも大事だけど、聴き比べでも大事な曲です。「70年代に発表されたこの曲がどう聴こえるか」ですよね。昔の曲の「今のオーディオ機器との相性はどうなんだろう？」「どういう音で聴かせてくれる？」というところです。録音の方法やノイズが今とはだいぶ違うので、これが現代のオーディオ機器たちが、どのくらいディテールを乗せてくれるか。そのノイズ感とか空気感を排除をしちゃだめなんですよ。当時の空気感をうまいこと盛り込んでくれると嬉しいんですよね。
また、miletは「財津（和夫）さんのまろやかで、伸びがあって、ハーモニーも低音から高音まで組み込まれている、チューリップの曲というのは、すごく聴き比べに適しています」と解説。しかし注意点が1つあるのだという。
milet：この曲で聴き比べるときに注意をしないといけないのは、私のように視聴コーナーで号泣することがないように。本当にあのときびっくりした！ べつにストレスとか溜まってなかったのに、気付いたら右目からホロリと一粒の涙が流れてきて……気付いたら号泣して（笑）、その場から立ち去ることができなくて、あれは困った。チューリップは、私のなかで大事すぎるんです。私と妹が一番好きなチューリップの曲は『千鳥橋渋滞』です。
・milet『Fire Arrow』
milet：私の曲ですね（笑）。要はこの低音をどう聴かせてくれるかです。私自身もよく知っているということで、聴き比べにはすごく適しています。
miletは、この曲を一緒に製作したプロデューサーは「音オタクで低音キラー」と、低音へのこだわりが強い人物だったそう。曲の製作現場では音圧の影響か、食器棚が揺れたせいでコップが落ちて割れるアクシデントがあったことを振り返り「作っていたときのスリルのある低音と音圧と振動をどこまでイヤフォンという耳の中だけで作られる音で再現できるか、それが大事」と語った。
最後にmiletはRichard Wagnerの『トリスタンとイゾルデ』を紹介。オペラ曲を選んだ理由について「言葉の1粒1粒の発音や音が強調されている」と話し、ボーカルとオーケストラを同時に聴けて一石二鳥だからと解説をしていた。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】（2019年12月12日28時59分まで）
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」（有料）なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト： https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
【この記事の放送回をradikoで聴く】（2019年12月12日28時59分まで）
milet：みなさんは音楽を聴くとき、イヤフォン派ですか？ ヘッドフォン派ですか？ 私は両方だけど、基本はイヤフォン派。お店でイヤフォンを購入するときに「何を基準に買えばいいのかわからない」という方も多いのでは？ ということで、今夜は私がイヤフォンを選ぶときに基準にしている曲たちをご紹介します。
・björk『crystalline』
milet：基本的に好きな曲、大好きすぎるアーティストというのは、そんなに日常的には聴かないんですけど、こういうリファレンスで聴き比べるときには、なぜか堂々と登場してくる、それがbjörk（笑）。この曲は、最初は音数の少ないシーンとbjörkの歌だけで構成されているんですけど、けっこう最後のほうはドラムだったり打ち込みがボッコボコに入ってきます。たたみこむように最後にドラムが入ってくるんですけど、そこからこの曲のなかでテンションが変わったり、音全体的にも振り幅があるので、聴き比べにはすごくいいなと思います。
miletはリファレンスの際には「自分の好きなボーカルを、どう自分の好みの音で表してくれるかが大事」とも解説。低い声から高い声まで、芯が太くてのびのびして、ディテールまで声の演技があるボーカルが好みとのことで、その代表であるbjörkの曲で聴き比べをしているのだとか。
・チューリップ『青春の影』
milet：この曲は、本当に大事。生きる上でも大事だけど、聴き比べでも大事な曲です。「70年代に発表されたこの曲がどう聴こえるか」ですよね。昔の曲の「今のオーディオ機器との相性はどうなんだろう？」「どういう音で聴かせてくれる？」というところです。録音の方法やノイズが今とはだいぶ違うので、これが現代のオーディオ機器たちが、どのくらいディテールを乗せてくれるか。そのノイズ感とか空気感を排除をしちゃだめなんですよ。当時の空気感をうまいこと盛り込んでくれると嬉しいんですよね。
また、miletは「財津（和夫）さんのまろやかで、伸びがあって、ハーモニーも低音から高音まで組み込まれている、チューリップの曲というのは、すごく聴き比べに適しています」と解説。しかし注意点が1つあるのだという。
milet：この曲で聴き比べるときに注意をしないといけないのは、私のように視聴コーナーで号泣することがないように。本当にあのときびっくりした！ べつにストレスとか溜まってなかったのに、気付いたら右目からホロリと一粒の涙が流れてきて……気付いたら号泣して（笑）、その場から立ち去ることができなくて、あれは困った。チューリップは、私のなかで大事すぎるんです。私と妹が一番好きなチューリップの曲は『千鳥橋渋滞』です。
・milet『Fire Arrow』
milet：私の曲ですね（笑）。要はこの低音をどう聴かせてくれるかです。私自身もよく知っているということで、聴き比べにはすごく適しています。
miletは、この曲を一緒に製作したプロデューサーは「音オタクで低音キラー」と、低音へのこだわりが強い人物だったそう。曲の製作現場では音圧の影響か、食器棚が揺れたせいでコップが落ちて割れるアクシデントがあったことを振り返り「作っていたときのスリルのある低音と音圧と振動をどこまでイヤフォンという耳の中だけで作られる音で再現できるか、それが大事」と語った。
最後にmiletはRichard Wagnerの『トリスタンとイゾルデ』を紹介。オペラ曲を選んだ理由について「言葉の1粒1粒の発音や音が強調されている」と話し、ボーカルとオーケストラを同時に聴けて一石二鳥だからと解説をしていた。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分から。
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【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト： https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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