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使う音を「森で」サンプリング! フランスのシンガーソングライター・MOTTRON

使う音を「森で」サンプリング! フランスのシンガーソングライター・MOTTRON

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。11月6日(水)はフランス在住のAYANOにおすすめのアーティストを紹介してもらった。


■フランスの音楽シーン

東京やロンドンで10年以上のキャリアを積み、フランス語に奮闘しながらフリーのデザイナー、アートディレクターとして活動中のAYANOさん。フランスの音楽シーンを訊くと、「フランスではかなり幅広いジャンルの音楽が常に混在している」と話してくれた。

AYANO:日本の洋楽チャートに入るような、イギリスやアメリカで人気なアーティストと、フランスやオランダのフランス語で歌うアーティスト、人気は半々です。

「愛の国」と言われるフランスでは愛をテーマにした曲は山ほどあるが、その裏でポリティカル問題、フェミニズム、移民問題がテーマな曲も若い世代に支持を受けている。

AYANO:そこは日本の音楽シーンと違うところかなと思います。
あっこゴリラ:日本も徐々にそういう動きになってきてるかなと思いつつもまだまだポリティカルな発言はびっくりされちゃうっていう現状からまだ抜けれてないですよね。
AYANO:ラジオでは、クラシック音楽の次にフレンチエレクトロなどのメローな曲が流れたりします。クラシックに近いポップス、クラシックに近いエレクトロなど、フランス人は本当に、フィロソフィーがある「美しいもの」が好きなんだなぁと感じます。
あっこゴリラ:素晴らしいです! 「美しい」のベクトルってそれぞれ角度がありますし、それをナチュラルに同じものとして並べられるって素晴らしいなと思います。


■不思議な組み合わせやバランスがクセになる音楽

今回、AYANOが紹介してくれたアーティストは、MOTTRON。最近フランス人アーティストにも増えてきた英語で歌うシンガーソングライター/コンポーザーだ。

AYANO:彼の曲は一曲一曲の世界観が確立されていて完成度が高く、曲によって生のピアノや自ら森でサンプリングした音など、オーガニックな音も用いて造られています。そのため電子音すぎず、不思議な組み合わせやバランスがクセになる音楽です。
あっこゴリラ:いいですね。それはすごい楽しみ。
AYANO:自らをPop Impressionistと位置付けていますが、これは以前日本のジャーナリストに「印象派電子音楽家」と紹介されたことがきっかけで使うようになったらしいです。
あっこゴリラ:印象派電子音楽家! 硬すぎて全然わかんない(笑)! 

シンガーソングライターとしてだけでなく、作曲家としてのキャリアも積んでいるMOTTRON。映画音楽や、プラハの大聖堂で行われたプロジェクションマッピングの音楽なども手がけている。

AYANO:ファーストアルバムは来年の初めにリリースを予定していて、現在リリースされているシングルは3曲。そのうち2曲はNetflixが配信する、スペイン発の学園ドラマ『エリート』のシーズン2で挿入歌として起用され注目を集めています。



あっこゴリラ:かっこいいですね。いろんな景色が浮かんでくる。
AYANO:たぶん、そこが印象派っていうところなんじゃないかなって私は思います。

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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