映画『ひとよ』の白石和彌監督、佐々木蔵之介の演技を見て…

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。11月7日(木)のオンエアでは、映画監督の白石和彌が登場。自身がメガホンをとった、映画『ひとよ』について語った。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月14日28時59分まで)


■実力のある俳優を集めて映画を撮ってみたかった

白石はこれまでに映画賞を総なめにした『凶悪』や『孤狼の血』など、インパクトのある作品を多数発表している。

クリス:白石さんの作品は裏社会を描くテーマが多いですよね。
白石:僕がアウトローの人たちを面白いと思えるし、そういった社会からはみ出た人のほうが滑稽に見えたり、逆説的に社会を描けたりするので、好んでそういった題材を選んでいますね。

そんな白石の最新作『ひとよ』は、ひとつの家族を通して社会が浮かび上がるヒューマンドラマ。「15年前のある晩、両親とその子どもたち3兄妹が暮らすタクシー会社で、母親が父親を殺してしまう。それにより家族のかたちは大きく変わってしまった。それから15年後、母親は3兄妹のもとに戻り、再開を果たす。一度崩壊した家族がたどり着く先は......」というあらすじだ。



この映画で3兄妹役を佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、母親役を田中裕子が演じた。白石は田中について「画面を支配する空気感で、物語全体の背骨になってくれた」と絶賛。また、3兄妹についてこう話す。

白石:兄妹が似ているかどうかを追求しても、実際は本当の兄妹ではないので、今作はその世代でとにかく(演技が)うまい俳優を使いたいという意図がありました。母親役を(田中)裕子さんが演じてくれるとなってからは、とにかく実力のある俳優を集めて映画を撮ってみたいと思いました。



■迫真の演技に笑ってしまう!?

『ひとよ』に登場する家族について、白石は「母親は加害者であると同時に、家族は被害者である」と境遇を説明し「その葛藤を乗り越えたいけどなかなかうまくいかないところや、いろいろな思いを抱えているところがいい」と語る。

クリス:白石さんは、いいシーンだと笑ってしまうそうですね。
白石:そうですね(笑)。当然、暴力のシーンって役者はそのフリをしますよね。だけど、それがあまりにも迫真に見えてくると、「役者ってすごいな」とかいろんなことを考えちゃって、すごく面白くなってしまうんですよね。たまに僕の笑い声でNGになったりして、すごく怒られたりするんです(笑)。

今作でも白石は、新人のタクシードライバーを演じた佐々木蔵之介の迫真の演技を見て「すごいなと思って、笑えてしょうがなかった」とエピソードを明かした。

クリス:白石さんの映画は暴力的なシーンもありながらも、気持ちのいい抑制力を与えてくれて、心がスカッとします。
白石:たとえば『孤狼の血』みたいな映画は暴力をエンタテインメントとしてみせているので、不謹慎かもしれないけど、それを観てスッキリするというか。今、世の中には生きるルールが本当にたくさんあるので、そういったリミットを外した感じの気持ちよさはあるかもしれないですね。

白石が描く映画『ひとよ』で、母親と子どもたち3兄妹の家族のあり方はどう変化するのか。ぜひ劇場へ足を運んでほしい。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月14日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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