J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。10月30日(水)はインドのムンバイ在住で、ダンサー、シンガー、CMモデルとして活動するHiroko Sarahにインドの音楽事情を紹介してもらった。
■インドの音楽シーン
インドではこれまで、ボリウッドと呼ばれるヒンディー語映画の音楽や、古典音楽が主流だったが、最近ヒップホップやロック、レゲエなどのジャンルも聴かれるようになってきたという。
Hiroko:ヒップホップは、『ガリーボーイ』という、ムンバイのスラム出身の実在するラッパーがモデルとなったボリウッド映画が公開されてから、インド全土で広く知られるようになりました。
あっこゴリラ:この映画が本当に素晴らしいんですよね。インド版の『8 Mile』というかヒップホップのサクセスストーリーなんですけども、誰が観ても拳を振り上げたくなるようなアツい映画ですよね。あれがインドでヒットしたんですね!
実はムンバイでは、10年以上前からアンダーグラウンド・ヒップホップシーンでラッパー達が活動をしていたが、一般の人にはヒップホップ自体知られていなかったり、親世代やソサエティに反対する者が多かった。
Hiroko:そんな中、ラッパーをモデルにした映画『ガリーボーイ』のヒットで、アンダーグランド・ヒップホップが注目を浴びるようになったんです。彼らにしてみれば「ようやく自分たちの時代が来た!」という感じです。
あっこゴリラ:素晴らしいですよ本当に。
インドでは、インターネットで海外のヒップホップを知りエミネムやショーン・ポールに影響を受けてラップを始めたラッパーが多い。その理由としてあげられるのがインドの格差社会だ。
Hiroko:貧富の差が激しく、抑圧された環境のなかで暮らしている人も多いので、アメリカのヒップホップシーンと自分達の置かれている状況に共通点があり、共感できるものがあったんじゃないかと思います。
あっこゴリラ:だからヒップホップは根付くべくして根付いたんだと私は思いますね。
Hiroko:インドのラップの言語は、連邦公用語であるヒンディー語が多いですが、インドは多言語国家でエリアごとに異なる言語を話すので、他にもマラーティー語、パンジャービー語、ウルドゥー語、タミル語、そしてもちろん英語でラップするラッパーもいます。それぞれフロウやライムに個性があって面白いです!
■インド人で初めて日本語ラップをしたIbex
今回、Hiroko Sarahが紹介したのはムンバイのラッパー・Ibexの『Tere Liye』。Ibexは、ヒンディー語、マラーティー語、英語などでラップをするマルチ・リンガルラッパーで、なんと、インド人で初めて日本語でもラップをしているという。
Hiroko:『Tere Liye』とはヒンディー語で「君のため、For you」という意味。リリックでは「俺は一生君のそばから離れない。君とともに生きるし、君のために死ねる。君はいつも俺に勇気をくれ、サポートしてくれた」という硬派なラブソングなのですが、曲の最後で「君(彼女)」とは誰なのかが判明します。
あっこゴリラ:なるほど。私これ聞いた瞬間何かわかりました。
Hiroko:さすが!
あっこゴリラ:このサウンドはインドの民族楽器ですか?
Hiroko:そうですね。シタールという楽器が入っています。
あっこゴリラ:ちゃんと土足的なサウンドを入れてるっていうところも本当に良いですね。私が思った「君」って誰なのか言っていいですか?
Hiroko:どうぞ!
あっこゴリラ:絶対これヒップホップですよね?
Hiroko:まさにそうです。「人生の中でつらい出来事や困難にぶつかって、誰も味方がいなくても、いつもヒップホップと音楽がそばにいて、勇気づけてくれた。そんなヒップホップと音楽から一生離れない」っていう意味のリリックです。
あっこゴリラ:もう気持ちが本当にわかります! 『ガリーボーイ』も観たばかりだったのでより一層アツい気持ちを頂きました。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
■インドの音楽シーン
インドではこれまで、ボリウッドと呼ばれるヒンディー語映画の音楽や、古典音楽が主流だったが、最近ヒップホップやロック、レゲエなどのジャンルも聴かれるようになってきたという。
Hiroko:ヒップホップは、『ガリーボーイ』という、ムンバイのスラム出身の実在するラッパーがモデルとなったボリウッド映画が公開されてから、インド全土で広く知られるようになりました。
あっこゴリラ:この映画が本当に素晴らしいんですよね。インド版の『8 Mile』というかヒップホップのサクセスストーリーなんですけども、誰が観ても拳を振り上げたくなるようなアツい映画ですよね。あれがインドでヒットしたんですね!
実はムンバイでは、10年以上前からアンダーグラウンド・ヒップホップシーンでラッパー達が活動をしていたが、一般の人にはヒップホップ自体知られていなかったり、親世代やソサエティに反対する者が多かった。
Hiroko:そんな中、ラッパーをモデルにした映画『ガリーボーイ』のヒットで、アンダーグランド・ヒップホップが注目を浴びるようになったんです。彼らにしてみれば「ようやく自分たちの時代が来た!」という感じです。
あっこゴリラ:素晴らしいですよ本当に。
インドでは、インターネットで海外のヒップホップを知りエミネムやショーン・ポールに影響を受けてラップを始めたラッパーが多い。その理由としてあげられるのがインドの格差社会だ。
Hiroko:貧富の差が激しく、抑圧された環境のなかで暮らしている人も多いので、アメリカのヒップホップシーンと自分達の置かれている状況に共通点があり、共感できるものがあったんじゃないかと思います。
あっこゴリラ:だからヒップホップは根付くべくして根付いたんだと私は思いますね。
Hiroko:インドのラップの言語は、連邦公用語であるヒンディー語が多いですが、インドは多言語国家でエリアごとに異なる言語を話すので、他にもマラーティー語、パンジャービー語、ウルドゥー語、タミル語、そしてもちろん英語でラップするラッパーもいます。それぞれフロウやライムに個性があって面白いです!
■インド人で初めて日本語ラップをしたIbex
今回、Hiroko Sarahが紹介したのはムンバイのラッパー・Ibexの『Tere Liye』。Ibexは、ヒンディー語、マラーティー語、英語などでラップをするマルチ・リンガルラッパーで、なんと、インド人で初めて日本語でもラップをしているという。
Hiroko:『Tere Liye』とはヒンディー語で「君のため、For you」という意味。リリックでは「俺は一生君のそばから離れない。君とともに生きるし、君のために死ねる。君はいつも俺に勇気をくれ、サポートしてくれた」という硬派なラブソングなのですが、曲の最後で「君(彼女)」とは誰なのかが判明します。
あっこゴリラ:なるほど。私これ聞いた瞬間何かわかりました。
Hiroko:さすが!
あっこゴリラ:このサウンドはインドの民族楽器ですか?
Hiroko:そうですね。シタールという楽器が入っています。
あっこゴリラ:ちゃんと土足的なサウンドを入れてるっていうところも本当に良いですね。私が思った「君」って誰なのか言っていいですか?
Hiroko:どうぞ!
あっこゴリラ:絶対これヒップホップですよね?
Hiroko:まさにそうです。「人生の中でつらい出来事や困難にぶつかって、誰も味方がいなくても、いつもヒップホップと音楽がそばにいて、勇気づけてくれた。そんなヒップホップと音楽から一生離れない」っていう意味のリリックです。
あっこゴリラ:もう気持ちが本当にわかります! 『ガリーボーイ』も観たばかりだったのでより一層アツい気持ちを頂きました。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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