Suicaで電車に乗ったり買い物したりすると、JR東日本の共通ポイント「JRE POINT」が貯まるという、鉄道版マイレージともいうべきサービスが10月1日(火)からスタートする。同サービスについて、スマホ/ケータイジャーナリスト・石川 温さんに話を訊いた。
【9月18日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】(2019年9月25日28時59分まで)
■JRE POINTを貯めるなら断然「モバイルSuica」
2018年よりJRE POINTを貯められるようになったが、今年の10月からは新しいサービスが追加される。
石川:今までは電車に乗ってもまったく貯まらなかったんですけれども、10月からは電車に乗ると貯まるという仕組みが追加されます。通常のSuicaのカードだと200円で1ポイントですが、スマートフォンなどを使うモバイルSuicaの場合は50円で1ポイント貯まります。
サッシャ:ということは、2パーセントということですよね。これはポイント還元率としては高いですね。
石川:今は電車に毎日乗る人も多いので、意識せずに貯まっていくという点はかなり魅力的だと思います。
増田:定期券でもいいんですか?
石川:そうですね。定期を購入するときに貯まります。
サッシャ:交通費が会社から支給されて、そのお金で定期を買ったらポイントが貯まりますか?
石川:モバイルSuicaのモバイル定期ですが、それによって貯まります。
サッシャ:それはちょっとおいしいですね(笑)。
JRE POINTのサービスは、どのような人におすすめだろうか。
石川:毎日通勤・通学している人におすすめです。これを機に、SuicaのカードからApple PayやモバイルSuicaに変えるといいのではないでしょうか。
■さらにオトクになる方法を紹介!
このサービスを利用するには、JRE POINTのWebサイトから事前登録が必要となる。使い方次第で非常にオトクになるということで、上手に活用する方法を石川さんが紹介した。
石川:モバイルSuicaは、基本的にはクレジットカードでチャージします。そのときにJRの提携カードでチャージしたほうがよいです。クレジットカードにも様々な種類がありますが、一般的なカードでチャージするとクレジットカードのポイントがつきません。一方でJR東日本の提携カードであれば、クレジットカードのポイントも付いてダブルでオトクなので、モバイルSuicaでチャージするときには提携カードをおすすめしています。
サッシャ:モバイルSuicaの50円で1ポイントというのはどっちみち何で使っても付く。それにプラスして、クレジットカードのポイント。「ビューカード」(JR東日本グループのSuica一体型クレジットカード)がおすすめですか?
石川:ビューカードの中でも特におすすめなのが、ビックカメラSuicaカードです。ビックカメラのポイントももらえて、Suicaチャージで1.5パーセントもらえます。Suicaでチャージしてポイントをもらいつつ、ビックカメラでカードを使って支払うと、さらに10パーセント。合計11.5パーセントになります。普通カードだと8パーセントほどです。
■今後、キャッシュレス決済市場はどう変わる?
なぜJR東日本は10月からこのようなサービスを始めるのか。そこには消費税増税やキャッシュレス決済市場の競争激化などの背景がある。
石川:消費税増税によってキャッシュレス還元が10月以降始まることもあり、それによって最近、QRコード決済も盛り上がっています。ずっとキャッシュレスをやっていたSuicaとしても本気になってきたのかなというところがあると思います。
サッシャ:ここ最近、キャッシュレスのPayPayなどが出てくるまでは、わりとSuicaのひとり勝ちだったんですよね?
石川:そうですね。Suica独壇場といいますか、ずっとキャッシュレスで使われてきた歴史もありますし、だいぶ余裕で構えていた節もあります。ですが、駅の中では強いけれど、駅の外では他のQRコード決済が強くなってきたので、これは自分たちの強いところでまた力を入れていこうかみたいな感じになっているのではないでしょうか。
とはいえ、石川さんは以前から"Suica最強説"を唱えている。
石川:QRコード決済もいろいろ使ってきて、20パーセント還元などもたくさん使っていましたが、よくよく考えるとSuicaが便利だというところに行きつきました。QRコード決済というのは、アプリを起動してバーコードを表示してレジの人に見せてスキャンしてもらうというところがどうしてもあります。慣れればいいんですけど、けっこう面倒くさいんです。Suicaならかざすだけで払えるので、便利で簡単。また、QRコード決済は不正利用などの問題があったりもしましたが、Suicaはかなり安全に作られているので、そういった心配もない。Suicaはこれからさらに最強になっていくのかなと思います。
SuicaがJRE POINTのサービスを強化していくことで、今後スマホ決済やキャッシュレス市場はどうなっていくのだろうか?
石川:キャッシュレスで使うときに必ずチャージというのが発生しますが、入金するが面倒くさかったりしますよね。Suicaの場合はオートチャージという仕組みもあるので、勝手にチャージされます。そうしたチャージする手間がないポイントサービスが、これからのキャッシュレス時代では強くなってくるかと思います。それで言うと、d払いやau PAYなど、携帯電話会社のポイントサービスは、今ポイントをもらって、それがお店で支払える。そのように勝手にポイントが貯まって、そのポイントをお店で払えるという決済サービスが、これから生き残っていく可能性は十分あると思います。
サッシャ:Suicaは、電車に乗るためにはある意味必須ですよね。
石川:Suicaは本当に毎日使うものなので、それによってポイントが貯まっていって、それを使えるというところで言うと、必ず生き残っていくのではないかと思います。
現在、キャンペーンをおこなっているサービスも多い。「とりあえずその中からいろいろと試してみて、自分に合ったものを選んでいくのがよい」と石川さんはアドバイスした。JR東日本ユーザーであれば、JRE POINTサービスを申し込んで損はなさそうだ。
『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースの裏側から光を当てる。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。お聴き逃しなく!
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
【9月18日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】(2019年9月25日28時59分まで)
■JRE POINTを貯めるなら断然「モバイルSuica」
2018年よりJRE POINTを貯められるようになったが、今年の10月からは新しいサービスが追加される。
石川:今までは電車に乗ってもまったく貯まらなかったんですけれども、10月からは電車に乗ると貯まるという仕組みが追加されます。通常のSuicaのカードだと200円で1ポイントですが、スマートフォンなどを使うモバイルSuicaの場合は50円で1ポイント貯まります。
サッシャ:ということは、2パーセントということですよね。これはポイント還元率としては高いですね。
石川:今は電車に毎日乗る人も多いので、意識せずに貯まっていくという点はかなり魅力的だと思います。
増田:定期券でもいいんですか?
石川:そうですね。定期を購入するときに貯まります。
サッシャ:交通費が会社から支給されて、そのお金で定期を買ったらポイントが貯まりますか?
石川:モバイルSuicaのモバイル定期ですが、それによって貯まります。
サッシャ:それはちょっとおいしいですね(笑)。
JRE POINTのサービスは、どのような人におすすめだろうか。
石川:毎日通勤・通学している人におすすめです。これを機に、SuicaのカードからApple PayやモバイルSuicaに変えるといいのではないでしょうか。
■さらにオトクになる方法を紹介!
このサービスを利用するには、JRE POINTのWebサイトから事前登録が必要となる。使い方次第で非常にオトクになるということで、上手に活用する方法を石川さんが紹介した。
石川:モバイルSuicaは、基本的にはクレジットカードでチャージします。そのときにJRの提携カードでチャージしたほうがよいです。クレジットカードにも様々な種類がありますが、一般的なカードでチャージするとクレジットカードのポイントがつきません。一方でJR東日本の提携カードであれば、クレジットカードのポイントも付いてダブルでオトクなので、モバイルSuicaでチャージするときには提携カードをおすすめしています。
サッシャ:モバイルSuicaの50円で1ポイントというのはどっちみち何で使っても付く。それにプラスして、クレジットカードのポイント。「ビューカード」(JR東日本グループのSuica一体型クレジットカード)がおすすめですか?
石川:ビューカードの中でも特におすすめなのが、ビックカメラSuicaカードです。ビックカメラのポイントももらえて、Suicaチャージで1.5パーセントもらえます。Suicaでチャージしてポイントをもらいつつ、ビックカメラでカードを使って支払うと、さらに10パーセント。合計11.5パーセントになります。普通カードだと8パーセントほどです。
■今後、キャッシュレス決済市場はどう変わる?
なぜJR東日本は10月からこのようなサービスを始めるのか。そこには消費税増税やキャッシュレス決済市場の競争激化などの背景がある。
石川:消費税増税によってキャッシュレス還元が10月以降始まることもあり、それによって最近、QRコード決済も盛り上がっています。ずっとキャッシュレスをやっていたSuicaとしても本気になってきたのかなというところがあると思います。
サッシャ:ここ最近、キャッシュレスのPayPayなどが出てくるまでは、わりとSuicaのひとり勝ちだったんですよね?
石川:そうですね。Suica独壇場といいますか、ずっとキャッシュレスで使われてきた歴史もありますし、だいぶ余裕で構えていた節もあります。ですが、駅の中では強いけれど、駅の外では他のQRコード決済が強くなってきたので、これは自分たちの強いところでまた力を入れていこうかみたいな感じになっているのではないでしょうか。
とはいえ、石川さんは以前から"Suica最強説"を唱えている。
石川:QRコード決済もいろいろ使ってきて、20パーセント還元などもたくさん使っていましたが、よくよく考えるとSuicaが便利だというところに行きつきました。QRコード決済というのは、アプリを起動してバーコードを表示してレジの人に見せてスキャンしてもらうというところがどうしてもあります。慣れればいいんですけど、けっこう面倒くさいんです。Suicaならかざすだけで払えるので、便利で簡単。また、QRコード決済は不正利用などの問題があったりもしましたが、Suicaはかなり安全に作られているので、そういった心配もない。Suicaはこれからさらに最強になっていくのかなと思います。
SuicaがJRE POINTのサービスを強化していくことで、今後スマホ決済やキャッシュレス市場はどうなっていくのだろうか?
石川:キャッシュレスで使うときに必ずチャージというのが発生しますが、入金するが面倒くさかったりしますよね。Suicaの場合はオートチャージという仕組みもあるので、勝手にチャージされます。そうしたチャージする手間がないポイントサービスが、これからのキャッシュレス時代では強くなってくるかと思います。それで言うと、d払いやau PAYなど、携帯電話会社のポイントサービスは、今ポイントをもらって、それがお店で支払える。そのように勝手にポイントが貯まって、そのポイントをお店で払えるという決済サービスが、これから生き残っていく可能性は十分あると思います。
サッシャ:Suicaは、電車に乗るためにはある意味必須ですよね。
石川:Suicaは本当に毎日使うものなので、それによってポイントが貯まっていって、それを使えるというところで言うと、必ず生き残っていくのではないかと思います。
現在、キャンペーンをおこなっているサービスも多い。「とりあえずその中からいろいろと試してみて、自分に合ったものを選んでいくのがよい」と石川さんはアドバイスした。JR東日本ユーザーであれば、JRE POINTサービスを申し込んで損はなさそうだ。
『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースの裏側から光を当てる。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。お聴き逃しなく!
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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