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miletが選ぶ、フルートが印象的な4曲「湖で小さな船を漕いでいるようなイメージ」

miletが選ぶ、フルートが印象的な4曲「湖で小さな船を漕いでいるようなイメージ」

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」。毎週木曜日はmiletが影響を受けたカルチャーや音楽について語る。9月12日(木)は「フルートが印象的な曲」をテーマに選曲した。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月19日28時59分まで)


■異ジャンルとのコラボも

フルートは、milet が音楽を始めたきっかけだ。今回はmilet自身にとって懐かしい曲を中心にピックアップした。

ガブリエル・フォーレ『シシリエンヌ』

milet:もともとフォーレがチェロとピアノのために書いた作品ですが、現在はフルートとピアノなどで演奏される機会が多いです。フルート奏者に人気の曲。私も大好きで、発表会でも演奏しました。この曲は、吹いていてとにかく気持ちがいいところが好き。高音もあまりないし、楽譜を見てもそんなに難しいところはありません。向こう(ヨーロッパ)の音楽は、緩やかだけど情熱的なんですよね。少しミステリアスなところもあって、ドビュッシーやモーリス・ラヴェルのような繊細さもありながら、大きな景色が浮かぶような曲がフォーレらしいです。

『シシリエンヌ』はイタリア・シチリアの舞曲。ゆったりとした8分の6拍子、もしくは8分の12拍子のリズムが特徴的だ。

milet:ゆったりと左右にゆられるよう。この曲の練習をしているときに、先生から「船に乗って漕ぐようなリズムで」と言われました。いま聴いても、すぐに思い浮かぶのは大きな景色。湖で小さな船を漕いでいるようなイメージがあります。

モーツァルト『フルート協奏曲第1番ト長調 K313 第1楽章 アレグロ・マエストーソ』

milet:1778年にモーツァルトがフルート愛好家の注文で作曲したフルート作品の1曲です。私は、この曲にすごく思い入れがあります。フルートを吹き始めた頃、こんなに難しい曲にトライしようとしていました。フルートとの出会いは、小学校の学園祭みたいな場で「いろいろな楽器に触れてみよう」というコーナーがあって、そこで一目惚れしたこと。フルートの音を出すのは難しいらしいけど、吹いたら音が出たんです。「私、才能あるな」って思って(笑)、そこからフルートを習い始めました。当時は、難易度という概念がなかったので、フルートの先生に「この曲をやりたい」って言ったら、先生は「バカじゃない?」とは言わず、次の週から楽譜を持ってきてくれました。毎週少しずつ習って、1年かけて吹けるようになりました。初めてトリル(指を早く動かして細かく音を出す奏法)をやって「私、楽器やってるわ~」と実感していましたね(笑)。

オンエアで流した同曲の演奏者は、人気のソロフルーティストであるエマニュエル・パユ。miletは「彼の演奏を聴いてほしくて選曲しました」と明かす。また、「彼は王子様のようでパユ様とも呼ばれています。49歳の今も素敵です」とも。

ニコロ・パガニーニ『カンタービレ ニ長調 Op. 17/MS 109』

milet:初めてこの曲を聴いたときに"ひと聴き惚れ"して、先生に「絶対にこれをやりたい」とリクエストして習わせていただきました。4分もないような短い曲だけど難しくて、一番思い入れがあります。好きすぎて、朝から晩までこの曲を練習していました。今でも指が勝手に動きます。発表会の当日にフルートが壊れて、先生のフルートを借りることになったんです。先生はちょっと高いフルートを使っていて、キイに穴があいてるんです。私が吹いていたフルートには穴があいてなくて、キイに穴があいていると、指で的確な位置を押さえないと、少しでもずれると穴から空気が入って音が出なくなるんです。その練習を、発表会の会場の地下でやって、それを思い出したら今でも焦ります。重さも音も全然違うけど、気合いでなんとか乗り越えました。あのとき、先生に「miletちゃんなら大丈夫。今までもいろいろなこと経験してきたんだから、こんなことでくじけるmiletちゃんじゃないでしょ」という謎の喝を入れられたのを思い出します。私も感化されて「確かに!」と思いました。あのときはメンタルが強かったし、フルートで鍛えられました(笑)。

ビースティ・ボーイズ『シュア・ショット』

milet:ループされているテーマがフルートです。実はこのフルートは、ジャズ・フルーティストの天才、ジェレミー・スタイグの『Howlin' For Judy』のサンプリングなんです。ジェレミー・スタイグは、ビル・エヴァンスとも共演していて、最高にかっこいいフルート奏者。ジャズのサンプリングを、こんなに違うジャンルで入れるっていうのは"音楽の化学"ですよね。フルートは柔らかい音の印象があるから、こういうエッジのある曲に合わせるのはどうなんだろうとか、難しそうと思ったりするけど、ジャズフルートは演奏法がクラシックと少し違っていて、ヒップホップやロックにもすごく合うんです。「こんな使い方もあるんだ」ということを初めて知りました。ブレイクダンスを踊るバレリーナとか、ロックを歌う演歌歌手みたいに、まったく違うフィールドのものが合わさるときって、どれも本当にかっこいいんだよね。とりあえず混ぜてみる勢いは、意外と大事。それは音楽以外にもいえるかもしれません。

miletが紹介した4曲を、radikoでぜひチェックしてみてほしい。

J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語っている。放送は月曜~木曜の22時30分頃から。お楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時ー24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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