ボイスメディア「Voicy」の利用者が急増中だ。新聞社や証券会社などのオフィシャルチャンネルから、著名な起業家やインフルエンサーといった個人のチャンネルまで幅広く開設され、"声のブログ"とも言われる。インターネットを用いた音声メディアには、今後どんな可能性があるのか。株式会社Voicyの代表取締役CEO・緒方憲太郎が語った。
【9月10日(火)J-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」】
書い ■音声の楽しみ方
動画や文字は、映画やYouTubeなどさまざまなフォーマットに形を変えてきた。しかし音声のフォーマットは、ずっとラジオが基本。そこでVoicyでは、"インターネットの世界でどんな音声コンテンツが成り立つのか"に挑戦している。会社の設立は2016年。「情報交換は"手で作って目で入れる"か"口で作って耳で入れる"しか方法がないのに、"口で作って耳で入れる"ものがラジオ波に乗るところしか大きなものがない」と疑問を抱いたことが出発点だったという。
緒方:個人の魅力を出せるようなメディアにしたくて、簡単に発信できるアプリを使って、編集などもできないようにしてあります。違ったフォーマットの音声の楽しみ方ができればいいなと思っています。
現在は200チャンネルほど。ビジネスや健康から自己啓発まで、内容はバラエティに富んでいる。
■楽に発信できる場の提供
「『Voicy』とラジオが異なる部分はなにか」と別所が訊くと、緒方さんは「"ながら"で聴けるという部分ではラジオと似ていると思うんですが、発信者が楽になるアプリを作ろうとしているんです」と答えた。
別所:発信者が楽に発信できる場の提供ということですね?
緒方:そうです。僕がもともと話を聞きたかった人とかは、だいたいみなさん忙しくされていて、そういう人たちが簡単に発信できるようなものにすれば、みんなしゃべってくれるだろうと思いました。僕がいろいろなメディアを見ていると、発信のプロか暇な人しか発信していなかったので(笑)。
あえて編集をできないようにしている理由は「臨場感もそうですが、発信者を裸にしているような感じが出ます。それがリスナーにそのまま届くと距離も近づくと思います」と語った。
■音声メディアの可能性
緒方さんは、IoTが普及によって、身の回りのモノすべてから情報が発信される世界になると予想している。
緒方:数年後には「昔は情報を得るためにわざわざモニターの前にいないといけなかったんだよ」という時代がくると思うんです。そうなったときに、人の生活を邪魔しないように、その主戦場は音声になると思いました。動画だと各フォーマットに合わせて作らないといけませんが、音声はどの端末でも一発で出せるので、1個作ればどこからでも出せるんです。なので、めちゃくちゃコストをかけたコンテンツを作ることができるようになるかもしれません。
「そのときのためのビジネスモデルを、あの手この手でチャレンジしている」と語り、最後に緒方さんが描く人々の新たなライフスタイルについて明かした。
緒方:アメリカなんかでは、耳にAirPodsを着けた状態で生活するのが当たり前になってきています。日本もそういう世界になると思っています。僕は関西出身で、関西ではかっこいい人より面白い人がモテる傾向があります。そんな時代が(関西以外にも)本当に来るんじゃないかなと思っていて、話が面白い人や声がいい人がもっと活躍する世界になるんじゃないでしょうか。
現在「Voicy」は誰でもチャンネルを開設できるわけではなく、緒方さんを含めた会社のメンバーが、申し込みの中から面白そうな人を選んでいるとのこと。気になる方は公式ホームページをチェックしてみてほしい。
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質に迫る。放送時間は8時35分から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
【9月10日(火)J-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」】
書い ■音声の楽しみ方
動画や文字は、映画やYouTubeなどさまざまなフォーマットに形を変えてきた。しかし音声のフォーマットは、ずっとラジオが基本。そこでVoicyでは、"インターネットの世界でどんな音声コンテンツが成り立つのか"に挑戦している。会社の設立は2016年。「情報交換は"手で作って目で入れる"か"口で作って耳で入れる"しか方法がないのに、"口で作って耳で入れる"ものがラジオ波に乗るところしか大きなものがない」と疑問を抱いたことが出発点だったという。
緒方:個人の魅力を出せるようなメディアにしたくて、簡単に発信できるアプリを使って、編集などもできないようにしてあります。違ったフォーマットの音声の楽しみ方ができればいいなと思っています。
現在は200チャンネルほど。ビジネスや健康から自己啓発まで、内容はバラエティに富んでいる。
■楽に発信できる場の提供
「『Voicy』とラジオが異なる部分はなにか」と別所が訊くと、緒方さんは「"ながら"で聴けるという部分ではラジオと似ていると思うんですが、発信者が楽になるアプリを作ろうとしているんです」と答えた。
別所:発信者が楽に発信できる場の提供ということですね?
緒方:そうです。僕がもともと話を聞きたかった人とかは、だいたいみなさん忙しくされていて、そういう人たちが簡単に発信できるようなものにすれば、みんなしゃべってくれるだろうと思いました。僕がいろいろなメディアを見ていると、発信のプロか暇な人しか発信していなかったので(笑)。
あえて編集をできないようにしている理由は「臨場感もそうですが、発信者を裸にしているような感じが出ます。それがリスナーにそのまま届くと距離も近づくと思います」と語った。
■音声メディアの可能性
緒方さんは、IoTが普及によって、身の回りのモノすべてから情報が発信される世界になると予想している。
緒方:数年後には「昔は情報を得るためにわざわざモニターの前にいないといけなかったんだよ」という時代がくると思うんです。そうなったときに、人の生活を邪魔しないように、その主戦場は音声になると思いました。動画だと各フォーマットに合わせて作らないといけませんが、音声はどの端末でも一発で出せるので、1個作ればどこからでも出せるんです。なので、めちゃくちゃコストをかけたコンテンツを作ることができるようになるかもしれません。
「そのときのためのビジネスモデルを、あの手この手でチャレンジしている」と語り、最後に緒方さんが描く人々の新たなライフスタイルについて明かした。
緒方:アメリカなんかでは、耳にAirPodsを着けた状態で生活するのが当たり前になってきています。日本もそういう世界になると思っています。僕は関西出身で、関西ではかっこいい人より面白い人がモテる傾向があります。そんな時代が(関西以外にも)本当に来るんじゃないかなと思っていて、話が面白い人や声がいい人がもっと活躍する世界になるんじゃないでしょうか。
現在「Voicy」は誰でもチャンネルを開設できるわけではなく、緒方さんを含めた会社のメンバーが、申し込みの中から面白そうな人を選んでいるとのこと。気になる方は公式ホームページをチェックしてみてほしい。
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質に迫る。放送時間は8時35分から。お楽しみに!
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