J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)8月18日(日)のオンエアでは、女優・ソニンが登場。現在の活動について話を訊いた。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年8月25日28時59分まで)
■ストイックな「喉の管理」
歌手として人気を博したのち、現在は舞台やミュージカルのフィールドで活躍するソニン。2012年にはNYでの演劇留学も経験。第41回 菊田一夫演劇賞演劇賞(2015年度)や、第26回読売演劇大賞(2018年度)優秀女優賞を受賞。ミュージカル界を支える女優のひとりだ。
多い年は年間5本の舞台をこなしたという。しかし、本番期間と別舞台の稽古期間が重なり大変だったため、「そこまで詰め込むのはやめた」のだそう。2018年の出演本数2本ではあったものの、ひとつの作品が半年ほどのロングランだった。
そんなソニンに、吉岡は体調管理について訊ねた。ミュージカルは体の管理に加え、高い声や美しい声をキープしなければならないため、喉のケアが重要になる。
ソニン:喉って消耗品なんですよ。野球選手が肩を壊したりするのも投げ方が悪いのではないように、(喉を痛めるのも)歌い方が悪いんじゃなくて、オーバーワークで疲れるんです。声帯はタコができたり炎症ができたり、ブヨブヨになるわけですよ。休まないと復活しないんです。でも毎日本番だから、うがいしたりスプレーしたり、飴を舐めたり保湿したり、いろいろあります。徹底してるのは、ハードな役のときは本番以外しゃべらない。
筆談ボードやスマホなどを使い、できるだけ話さないようにしているというソニンの努力を聞き、吉岡は「ストイックだなあ」「説得力がすごい」と感心した。
■オーディションで城田 優といきなりデュエット!
ミュージカルの世界に入るきっかけとなったのは舞台『スウィーニー・トッド』のオーディションで役を勝ち取ったことだ。「大竹しのぶさんと共演したい」という思いで挑んだという、そのオーディションに吉岡は興味津々だ。
オーディションは、演出・宮本亜門らの前で課題曲を歌ったのち、長机をスタンバイされ、「これがバルコニーだと思って自由に動いて歌ってみて」と、その場で注文されるという内容だったとソニンは振り返る。後日、改めて呼ばれたときには相手役の城田 優とともに「そこでデュエットを歌ってみて」といきなり言われたと明かした。
そして、ソニンが「ミュージカルを続けていきたい」と感じた作品は『ミス・サイゴン』。舞台が楽しくなったタイミングで出演したということや、ヒロイン役を演じたソニンを中心にストーリーが展開することなど、舞台上で「私がいるべき場所はここだ!」と感じたことが、きっかけだったそう。
さまざまなフィールドで活躍するソニンに、吉岡は「新しい世界でどういうふうに順応していくんですか?」と質問を投げかけた。
ソニン:"実力のなさ"みたいなものを、目の当たりにしました。とにかく「この人たちに恥じないような芝居と歌をやろう」って思って必死で、そればっかりいつも考えていました。「とにかくできるのは努力だけ」って思いながら、最初の頃はずっとそんな感じでしたね。
■悩む時期を経て「抜けられるときが絶対来る」
ソニンの努力家ぶりに心を打たれた吉岡。ふたりは、"30歳を控えた年齢特有の悩み"について熱く語った。
吉岡:ぜんぜん違う場所で強く行きていくのって、本当に大変なんだろうなと思うんですが、インタビューを拝見していると、NYで修行をしていろんなことを経て演劇賞を受賞されて、「道がしっかり開けたと感じた」とおっしゃっていましたよね。そう感じることが、すごく羨ましいですし、いいなあと思いました。
ソニン:その人によって、段階があると思うんです。(成長の)スピードも違う。NYに行って思ったのは、人と比べたらおしまいだということ。私たちは人と比べられる世界ですけど......それでも自分を信じて、自分のベストな道を行く。その思いをブレさせると、この世界で負けちゃう。今は気にしないというか、自分なりの個性があると信じています。吉岡さんは、まだお若いですよね?
吉岡:27歳になる年です。「強い思い」「強い意思」とかを考えている時期です。
ソニン:私もいちばん悩んだ時期でした。悩みますよね、解決法もぜんぜんみつからなくて。当時、ガラケーの時代でしたけど、バキ!って折ってしまったことがあります(笑)。それまで、そんなこと一度もしたことがなかったのに。
吉岡:感情が高ぶりすぎたんですね。
ソニン:その時期って、すごい熱がこもるというか......わかります?
吉岡:わかります! なんだか毎日、熱っぽいというか。 ソニン:それ、若さゆえですよ(笑)! エネルギーもあるし、やりたいこととか、自分のことについて考えはじめて、ぐるぐる体をめぐってくるんですよ。
吉岡:妙な知識もついてきちゃったり、いらない情報も入ってきたり......。
ソニン:大丈夫。そこを抜けられるときが絶対来るし、無駄じゃないです。
ソニンの力強いエールに、吉岡は励まされた様子だった。
オンエアでは、ソニンが思い出に残っている街の話も聞いた。学生時代に暮らしていたという神戸だ。詳しくはradikoで聞いてみてほしい。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年8月25日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:毎週日曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/
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■ストイックな「喉の管理」
歌手として人気を博したのち、現在は舞台やミュージカルのフィールドで活躍するソニン。2012年にはNYでの演劇留学も経験。第41回 菊田一夫演劇賞演劇賞(2015年度)や、第26回読売演劇大賞(2018年度)優秀女優賞を受賞。ミュージカル界を支える女優のひとりだ。
多い年は年間5本の舞台をこなしたという。しかし、本番期間と別舞台の稽古期間が重なり大変だったため、「そこまで詰め込むのはやめた」のだそう。2018年の出演本数2本ではあったものの、ひとつの作品が半年ほどのロングランだった。
そんなソニンに、吉岡は体調管理について訊ねた。ミュージカルは体の管理に加え、高い声や美しい声をキープしなければならないため、喉のケアが重要になる。
ソニン:喉って消耗品なんですよ。野球選手が肩を壊したりするのも投げ方が悪いのではないように、(喉を痛めるのも)歌い方が悪いんじゃなくて、オーバーワークで疲れるんです。声帯はタコができたり炎症ができたり、ブヨブヨになるわけですよ。休まないと復活しないんです。でも毎日本番だから、うがいしたりスプレーしたり、飴を舐めたり保湿したり、いろいろあります。徹底してるのは、ハードな役のときは本番以外しゃべらない。
筆談ボードやスマホなどを使い、できるだけ話さないようにしているというソニンの努力を聞き、吉岡は「ストイックだなあ」「説得力がすごい」と感心した。
■オーディションで城田 優といきなりデュエット!
ミュージカルの世界に入るきっかけとなったのは舞台『スウィーニー・トッド』のオーディションで役を勝ち取ったことだ。「大竹しのぶさんと共演したい」という思いで挑んだという、そのオーディションに吉岡は興味津々だ。
オーディションは、演出・宮本亜門らの前で課題曲を歌ったのち、長机をスタンバイされ、「これがバルコニーだと思って自由に動いて歌ってみて」と、その場で注文されるという内容だったとソニンは振り返る。後日、改めて呼ばれたときには相手役の城田 優とともに「そこでデュエットを歌ってみて」といきなり言われたと明かした。
そして、ソニンが「ミュージカルを続けていきたい」と感じた作品は『ミス・サイゴン』。舞台が楽しくなったタイミングで出演したということや、ヒロイン役を演じたソニンを中心にストーリーが展開することなど、舞台上で「私がいるべき場所はここだ!」と感じたことが、きっかけだったそう。
さまざまなフィールドで活躍するソニンに、吉岡は「新しい世界でどういうふうに順応していくんですか?」と質問を投げかけた。
ソニン:"実力のなさ"みたいなものを、目の当たりにしました。とにかく「この人たちに恥じないような芝居と歌をやろう」って思って必死で、そればっかりいつも考えていました。「とにかくできるのは努力だけ」って思いながら、最初の頃はずっとそんな感じでしたね。
■悩む時期を経て「抜けられるときが絶対来る」
ソニンの努力家ぶりに心を打たれた吉岡。ふたりは、"30歳を控えた年齢特有の悩み"について熱く語った。
吉岡:ぜんぜん違う場所で強く行きていくのって、本当に大変なんだろうなと思うんですが、インタビューを拝見していると、NYで修行をしていろんなことを経て演劇賞を受賞されて、「道がしっかり開けたと感じた」とおっしゃっていましたよね。そう感じることが、すごく羨ましいですし、いいなあと思いました。
ソニン:その人によって、段階があると思うんです。(成長の)スピードも違う。NYに行って思ったのは、人と比べたらおしまいだということ。私たちは人と比べられる世界ですけど......それでも自分を信じて、自分のベストな道を行く。その思いをブレさせると、この世界で負けちゃう。今は気にしないというか、自分なりの個性があると信じています。吉岡さんは、まだお若いですよね?
吉岡:27歳になる年です。「強い思い」「強い意思」とかを考えている時期です。
ソニン:私もいちばん悩んだ時期でした。悩みますよね、解決法もぜんぜんみつからなくて。当時、ガラケーの時代でしたけど、バキ!って折ってしまったことがあります(笑)。それまで、そんなこと一度もしたことがなかったのに。
吉岡:感情が高ぶりすぎたんですね。
ソニン:その時期って、すごい熱がこもるというか......わかります?
吉岡:わかります! なんだか毎日、熱っぽいというか。 ソニン:それ、若さゆえですよ(笑)! エネルギーもあるし、やりたいこととか、自分のことについて考えはじめて、ぐるぐる体をめぐってくるんですよ。
吉岡:妙な知識もついてきちゃったり、いらない情報も入ってきたり......。
ソニン:大丈夫。そこを抜けられるときが絶対来るし、無駄じゃないです。
ソニンの力強いエールに、吉岡は励まされた様子だった。
オンエアでは、ソニンが思い出に残っている街の話も聞いた。学生時代に暮らしていたという神戸だ。詳しくはradikoで聞いてみてほしい。
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【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:毎週日曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/
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