観光立国としてインバウンド需要が増える日本ですが、その対象も都市から地方へと移行しつつあります。今回はそんな地方からの新たな情報発信のカタチとして「公務員YouTuber」に注目しました。
【3月19日(火)『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)の「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」】
■体当たりの地元レポートが人気に
公務員YouTuberとして昨年『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2018』を受賞した福井県広報課の岩田早希代さんは、福井県庁広報課の職員として動画投稿サイトで福井県をPRする「おいでよ!ふくい」の企画・撮影・編集全てをひとりで手がけています。「おいでよ!ふくい」は福井県の魅力が満載の動画コンテンツです。
岩田:毎月1本動画を制作して、これまでに47本、現在48本目を製作中です。「幸福度日本一の福井県の魅力を伝える」がコンセプトなので、伝統産業を含むものづくりやお祭り密着など、食と観光だけではないんです。
別所:編集技術は勉強されたのですか?
岩田:もともと福井県内のNHKと民放の番組制作会社で働いていました。福井県庁がはじめて「YouTube動画やSNSを使って福井県の魅力を全国に発信しよう!」と、動画制作ができる職員を募集していて、「絶対これがしたい!」と応募して採用されたんです。
■制作費ゼロ、県庁の機材だけで動画制作
3分から長いものだと20分を超える動画も制作するそうですが、なんと制作費はゼロ!
岩田:限られた県庁にある機材と人員だけで作る、ということが最初の課題でした。人員は、つまり私のことです。できること、できないことは限られてしまいますが、ゲストの方にカメラを渡して撮影を手伝ってもらったり、通りすがりの人に「すいません、ちょっと撮影を手伝ってください!」と言って手伝ってもらって、みなさんを巻き込んでようやくできている感じです(笑)。
別所:すごいですね!
■地方の魅力を伝えるため情報発信のコツ
現在は「自分の生まれ育った大好きな福井を全国のみなさんに知ってほしい、自慢したい」という思いで取材・配信を続けている岩田さん。なかなか住んでいる人からは逆に見えにくいのが地元の魅力ですが、どう発信すればいいのでしょうか。
岩田:みなさん個人的にもSNSされていますよね。あえて地元ネタの投稿を意識的にしてみたらいいんじゃないかと思います。普段暮らしている場所、食べているもの、観ている景色は日常の生活で流れていってしまいますよね。だけど敢えてそれにカメラを向けてみる、自慢する文章を書いてみる、投稿してみる、その反応を受けてみる。「きれいな景色だね」「おいしそう!」とか言われたら、「自分の住んでいるところは素敵」と思うようになると思うんです。
さらに自らの経験から、あえて故郷を離れることで得た視点も重要だといいます。
岩田:違う文化圏に身を置いてみるというのもありだと思います。私、アフリカにいたときに、アフリカの生活も充実していて大好きでしたけど、夢にまでソースカツ丼という福井のご当地グルメがでてきたんです。朝起きたときに「ソースカツ丼が食べたい。福井が恋しい」と思ったんです(笑)。自分のアイデンティティに染み込んだ郷土愛そのものだなと気づいて、外から故郷をみて故郷の良さを再発見してみるというのはいいのかなと思います。
地方のPRについては、まだ岩田さんのように県庁職員が動画を制作するよりは、大手広告代理店が入って立派なPR動画を作るのが主流だそうです。最後に岩田さんは「SNSを誰もが使って個人でも情報発信ができる時代。故郷の魅力に注目して、自分たちで発信していきましょうと強く言っています。私ひとりで発信するよりも、みんなで発信すればもっとパワーアップします」と、各地方の個人個人が地元の魅力を発信することを薦めていました。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
【3月19日(火)『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)の「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」】
■体当たりの地元レポートが人気に
公務員YouTuberとして昨年『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2018』を受賞した福井県広報課の岩田早希代さんは、福井県庁広報課の職員として動画投稿サイトで福井県をPRする「おいでよ!ふくい」の企画・撮影・編集全てをひとりで手がけています。「おいでよ!ふくい」は福井県の魅力が満載の動画コンテンツです。
岩田:毎月1本動画を制作して、これまでに47本、現在48本目を製作中です。「幸福度日本一の福井県の魅力を伝える」がコンセプトなので、伝統産業を含むものづくりやお祭り密着など、食と観光だけではないんです。
別所:編集技術は勉強されたのですか?
岩田:もともと福井県内のNHKと民放の番組制作会社で働いていました。福井県庁がはじめて「YouTube動画やSNSを使って福井県の魅力を全国に発信しよう!」と、動画制作ができる職員を募集していて、「絶対これがしたい!」と応募して採用されたんです。
■制作費ゼロ、県庁の機材だけで動画制作
3分から長いものだと20分を超える動画も制作するそうですが、なんと制作費はゼロ!
岩田:限られた県庁にある機材と人員だけで作る、ということが最初の課題でした。人員は、つまり私のことです。できること、できないことは限られてしまいますが、ゲストの方にカメラを渡して撮影を手伝ってもらったり、通りすがりの人に「すいません、ちょっと撮影を手伝ってください!」と言って手伝ってもらって、みなさんを巻き込んでようやくできている感じです(笑)。
別所:すごいですね!
■地方の魅力を伝えるため情報発信のコツ
現在は「自分の生まれ育った大好きな福井を全国のみなさんに知ってほしい、自慢したい」という思いで取材・配信を続けている岩田さん。なかなか住んでいる人からは逆に見えにくいのが地元の魅力ですが、どう発信すればいいのでしょうか。
岩田:みなさん個人的にもSNSされていますよね。あえて地元ネタの投稿を意識的にしてみたらいいんじゃないかと思います。普段暮らしている場所、食べているもの、観ている景色は日常の生活で流れていってしまいますよね。だけど敢えてそれにカメラを向けてみる、自慢する文章を書いてみる、投稿してみる、その反応を受けてみる。「きれいな景色だね」「おいしそう!」とか言われたら、「自分の住んでいるところは素敵」と思うようになると思うんです。
さらに自らの経験から、あえて故郷を離れることで得た視点も重要だといいます。
岩田:違う文化圏に身を置いてみるというのもありだと思います。私、アフリカにいたときに、アフリカの生活も充実していて大好きでしたけど、夢にまでソースカツ丼という福井のご当地グルメがでてきたんです。朝起きたときに「ソースカツ丼が食べたい。福井が恋しい」と思ったんです(笑)。自分のアイデンティティに染み込んだ郷土愛そのものだなと気づいて、外から故郷をみて故郷の良さを再発見してみるというのはいいのかなと思います。
地方のPRについては、まだ岩田さんのように県庁職員が動画を制作するよりは、大手広告代理店が入って立派なPR動画を作るのが主流だそうです。最後に岩田さんは「SNSを誰もが使って個人でも情報発信ができる時代。故郷の魅力に注目して、自分たちで発信していきましょうと強く言っています。私ひとりで発信するよりも、みんなで発信すればもっとパワーアップします」と、各地方の個人個人が地元の魅力を発信することを薦めていました。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
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