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夫役の草なぎ剛と「ほぼ目を合わせなかった」 須藤理彩が映画『まく子』を語る

夫役の草なぎ剛と「ほぼ目を合わせなかった」 須藤理彩が映画『まく子』を語る

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。3月14日(木)のオンエアでは、女優の須藤理彩さんが登場。15日(金)から上演している映画『まく子』について訊きました。


■夫役の草なぎ剛はダメダメ親父を演じる

昨年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』への出演や、ハンドメイドブランド「ichico」の展開など、幅広く活躍中の須藤さん。『まく子』は、西 加奈子さんの小説が原作で、須藤さんは温泉宿の女将で主人公の母親・明美役を演じています。

須藤:小さい温泉街に不思議な少女・コズエ(新音さん)が転入してきて、主人公のサトシ(山﨑 光さん)がその娘と出会うことで、思春期の悩みや人を愛することとか優しさを感じつつ成長していく話です。

クリスは「温泉地という舞台と不思議少女の雰囲気がミックスする感じが面白い」と感想を述べました。

須藤:コズエは、大きな湖の中にポツンと1滴の水が加わったことで周りに広がる影響力、というイメージの登場の仕方なんです。それが彼女の持っている魅力・透明感のようなもので。小学校5年生のサトシの悩める感じがピュアで、思春期で一生懸命もがいている感じと親としてのもどかしさが上手く表現できていて、本当に子どもたちが頑張って作り上げてくれた映画だなという感じです。

須藤さんの夫役を草なぎ剛さんが演じていますが、須藤さんいわく、これまでの草なぎさんのイメージとはまた違う役柄なのだとか。

須藤:本当に魅力的なダメダメ親父で、今までそんな駄目な草なぎさんってイメージできないじゃないですか。今回は浮気して夫婦間も冷え切った役なんです。6年くらい前に舞台で共演させていただいて、そのときも敵対する役で、最後、草なぎさんに刺されて死ぬ役でした(笑)。今回も撮影で草なぎさんと目を合わせるのが1、2回しかないんです。息子の成長によって周りの大人が変化させられて、家族もまたひとつにまとまっていく感じです。


■娘と息子の違いを、母親の視点から実感

プライベートでは、中学校に入学する娘さんがいる須藤さん。今回、同年代の息子を持つ母を演じましたが、男女の違いを感じたそうです。

須藤:サトシとちょうど同じくらいの年なんですけど「女の子と男の子ってこんなにも違うんだ」と思いました。女の子って逆にこういう歳のときに一番相談できる、してもらえる、体つきや心の悩み、友だちのこととか、一番頼りにされている感じがして向き合えるんです。男の子だと体の悩みにしても、お母さんとは距離を取りたくなるという真反対だったので。違うところを見つけながらの役作りでした。
クリス:監督の鶴岡慧子さんからは、須藤さんにどんな役作りのお話があったのですか?
須藤:一番最初に「みんなのお母さんでいてください」と言われたんです。旦那さんの浮気に対してどれくらいピリピリすればいいかと訊くと「そんなことにいちいち心を動かさなくていいです。ドンとしていてください」って言われていたので、そのひと言で根本的なものが最初にできあがりました。
クリス:確かに、無理にちゃきちゃきしている感じはなかったです。仲居さんたちとご飯食べたりとか。
須藤:仲居さんとのシーンも監督から、セリフがあるようでないようで「わちゃわちゃした感じでいてください。そこを勝手に撮るんで」と言われて(笑)。「日常っていうのを『わちゃわちゃ』で表現してください」と言われて、それをテストを重ねながらみなさんで空気を作っていく面白い撮り方でした。

須藤さんは、「監督の鶴岡さんの優しい雰囲気に、子どもたちも大人の私たちも身を委ねて、その空気感が作品に反映された」と話しますが、撮影の期間中は毎日温泉三昧で癒やされる撮影だったとか。

須藤:楽しんじゃって本当にすみません(笑)。朝いちでお風呂に入りに行って、撮影に行って帰って、肌もツヤツヤのままできたんじゃないかなと思います。贅沢な時間でした。「コンビニが近くにありません」というのが売りの人里離れた四万温泉で、静かでゆっくり時間が流れる中で、癒されながらの撮影でした。

映画『まく子』は全国ロードショー中です。ぜひ足を運んでみてください。

【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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