壁建設問題や先日の米朝首脳会談など、連日のようにアメリカの動向が報道されています。21年にわたりニューヨークで取材を行うニューヨーク在住のライター・佐久間裕美子さんを迎え、トランプ政権下のアメリカの今に迫りました。
【2月28日（木）『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』（ナビゲーター：別所哲也）のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」】
http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20190228083301
■次期大統領選挙で盛り上がるアメリカ
佐久間さんは、現在のアメリカについて「大ニュースがありすぎて、どれを見ていいのか迷う」とコメント。そのひとつとして、トランプ大統領の元弁護士・マイケル・コーエンさんがロシア疑惑について証言した内容を挙げました。
別所：この証言はアメリカ市民からすると、トランプ大統領がリーダーにふさわしいのかという根源にあたる問題ですよね？
佐久間：そうですね。選挙に他国が介入していたかもしれないという疑惑はショッキングです。
別所：ロシア疑惑がずっとくすぶっていて、大統領選挙そのものの正当性があったのか、ということですよね？
佐久間：トランプさんが大統領になってしまったけれど、ロシアやウィキリークスが選挙に介入していたのではないか、そしてトランプ大統領がそれを知っていたのか、という点が今はキーになっています。
別所：どこまで立証できそうですか？ 司法取引も背後にあるようですし。
佐久間：それをどこまで民主党が追及するのか。こういった問題をやり過ぎると民意が離れてしまいます。政治は疑惑の追及も大切ですが、日常の市民の生活も大切なので、世論を見ながらどこまでこの疑惑を追及するかが難しい問題です。
またアメリカでは、2020年に行われる次期大統領選挙の話題で盛り上がっています。
佐久間：大統領選挙に出馬する立候補者が出て、混迷を極めています。
別所：サンダース上院議員の出馬をはじめ、民主党が乱立していますよね？
佐久間：ちょっと乱立気味ですが、これから精査されて減っていくのではないでしょうか。ただ、立候補者が多いと議論が促進されるので悪いことではないと思っています。また、女性候補も多いのでワクワクしています。
■エシカルがキーワード
佐久間さんは、トランプ大統領時代のアメリカの生活を綴った著書『My Little New York Times』を昨年、出版しました。
佐久間：トランプ大統領が就任したことで、毎日たくさんのニュースが流れ、感じることも多かったので、これを日記にしていきました。その365日の日記をまとめた1冊です。
別所：今、この日記を振り返って見えてくることはありますか？
佐久間：政治が混迷を極め、それによってニューヨークでは抵抗運動が激しく行われているなか、1人の市民としてどうやって生きていくのか。それを衣食住を含めて考えた1年だと感じました。「今の時代のエシカルとはどういうものなのか」とか。
別所：最近では、エシカルというキーワードをよく耳にするようになりました。
佐久間：たとえば洋服の場合は、どこのどういう工場で作られ、どういう素材が使われ、どういった価格になっているかを考えながらモノを手に取る。ファッション業界は、環境破壊の規模が石油業界に次ぐ程だと言われているので、1人の消費者として何を考えるべきかをこの1年で考えました。
国連でサステナブルファッションのカンファレンスが行われるなど、ファッション業界の外からもこの問題に取り組むべきだと声が出てきていると佐久間さん。
別所：実際にニューヨークのファッションは変わりましたか？
佐久間：パッとは分からないですが、店員と話をすると「この商品はエシカルですか？」「どこで作られていますか」「素材は何を使っていますか」など訊かれるそうです。最終的に埋め立て地に行かないような素材を求める人たちが増えています。ポリエステルは再生繊維にできる技術が発達していたりしますが、とにかくニューヨークはゴミ問題が深刻です。天然素材だと土に還すことができますが、化学繊維をどう再生させるのかについて考えていった方がいい気がしています。
番組では佐久間さんが選曲した、Childish Gambino『This Is America』をオンエア。この曲のミュージックビデオは、アメリカが抱える社会問題を連想させるセンセーショナルな内容のもので、「こういう時代だからこそエンタテインメントの表現が充実するのでは」と紹介しました。
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【番組情報】
番組名：『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時：月・火・水・木曜 6時－9時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
【2月28日（木）『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』（ナビゲーター：別所哲也）のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」】
http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20190228083301
■次期大統領選挙で盛り上がるアメリカ
佐久間さんは、現在のアメリカについて「大ニュースがありすぎて、どれを見ていいのか迷う」とコメント。そのひとつとして、トランプ大統領の元弁護士・マイケル・コーエンさんがロシア疑惑について証言した内容を挙げました。
別所：この証言はアメリカ市民からすると、トランプ大統領がリーダーにふさわしいのかという根源にあたる問題ですよね？
佐久間：そうですね。選挙に他国が介入していたかもしれないという疑惑はショッキングです。
別所：ロシア疑惑がずっとくすぶっていて、大統領選挙そのものの正当性があったのか、ということですよね？
佐久間：トランプさんが大統領になってしまったけれど、ロシアやウィキリークスが選挙に介入していたのではないか、そしてトランプ大統領がそれを知っていたのか、という点が今はキーになっています。
別所：どこまで立証できそうですか？ 司法取引も背後にあるようですし。
佐久間：それをどこまで民主党が追及するのか。こういった問題をやり過ぎると民意が離れてしまいます。政治は疑惑の追及も大切ですが、日常の市民の生活も大切なので、世論を見ながらどこまでこの疑惑を追及するかが難しい問題です。
またアメリカでは、2020年に行われる次期大統領選挙の話題で盛り上がっています。
佐久間：大統領選挙に出馬する立候補者が出て、混迷を極めています。
別所：サンダース上院議員の出馬をはじめ、民主党が乱立していますよね？
佐久間：ちょっと乱立気味ですが、これから精査されて減っていくのではないでしょうか。ただ、立候補者が多いと議論が促進されるので悪いことではないと思っています。また、女性候補も多いのでワクワクしています。
■エシカルがキーワード
佐久間さんは、トランプ大統領時代のアメリカの生活を綴った著書『My Little New York Times』を昨年、出版しました。
佐久間：トランプ大統領が就任したことで、毎日たくさんのニュースが流れ、感じることも多かったので、これを日記にしていきました。その365日の日記をまとめた1冊です。
別所：今、この日記を振り返って見えてくることはありますか？
佐久間：政治が混迷を極め、それによってニューヨークでは抵抗運動が激しく行われているなか、1人の市民としてどうやって生きていくのか。それを衣食住を含めて考えた1年だと感じました。「今の時代のエシカルとはどういうものなのか」とか。
別所：最近では、エシカルというキーワードをよく耳にするようになりました。
佐久間：たとえば洋服の場合は、どこのどういう工場で作られ、どういう素材が使われ、どういった価格になっているかを考えながらモノを手に取る。ファッション業界は、環境破壊の規模が石油業界に次ぐ程だと言われているので、1人の消費者として何を考えるべきかをこの1年で考えました。
国連でサステナブルファッションのカンファレンスが行われるなど、ファッション業界の外からもこの問題に取り組むべきだと声が出てきていると佐久間さん。
別所：実際にニューヨークのファッションは変わりましたか？
佐久間：パッとは分からないですが、店員と話をすると「この商品はエシカルですか？」「どこで作られていますか」「素材は何を使っていますか」など訊かれるそうです。最終的に埋め立て地に行かないような素材を求める人たちが増えています。ポリエステルは再生繊維にできる技術が発達していたりしますが、とにかくニューヨークはゴミ問題が深刻です。天然素材だと土に還すことができますが、化学繊維をどう再生させるのかについて考えていった方がいい気がしています。
番組では佐久間さんが選曲した、Childish Gambino『This Is America』をオンエア。この曲のミュージックビデオは、アメリカが抱える社会問題を連想させるセンセーショナルな内容のもので、「こういう時代だからこそエンタテインメントの表現が充実するのでは」と紹介しました。
『MORNING INSIGHT』
— TOKYO MORNING RADIO (@jtmr813) 2019年2月28日
今朝はアメリカの日常にインサイト！
ニューヨーク在住のライター 佐久間裕美子さんをお迎えしました#ohayomorning #jwave #radiko pic.twitter.com/zuleSglVEn
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番組名：『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時：月・火・水・木曜 6時－9時
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