「インスタ映え」はもう古い!? 若者の間で増えている「デイリージェニック」な投稿って?

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。1月7日(月)のオンエアでは、東洋経済オンラインの記事『「インスタ映え」にイラつく若者たちの新展開』に注目。凝った「インスタ映え」写真の減少と、それに代わるものについて、サイバーエージェント次世代生活研究所所長・原田曜平さんに訊きました。


■「インスタ映え」はセンスが問われる時代へ

2017年の流行語になった「インスタ映え」ですが、若者の間では、そうした画像の投稿が減少傾向にあります。

原田:数年前は一部の間で盛り上がっていた「インスタ映え」が広がり過ぎてしまい、言葉を悪くいうと“イモくさい子”までやるようになってしまったんです。今までのような、オシャレなカフェでパンケーキといった写真では、普通の子と一緒になってしまう。そこで差別化が必要になってきたということがあると思います。加工アプリもたくさんあるので、中途半端なものだと映えなくなってきています。みんなもそうした写真ばかり見ているので、嫌になってきているというところもありますね。
サッシャ:では、若い人たちの主流はなんでしょうか?
原田:今回、僕らの間で「デイリージェニック」という言葉を作りました。これには2パターンあります。ひとつは、日常のものを非日常に変えるというパターンで、ちょっといいコスメを買って自慢するのではなく、100均など誰でも買えるものをオシャレに並べて、世界観を統一する。これも結局は自慢ですが、今までの“もの自慢”から“センス自慢”になっています。もうひとつは、非日常的なところで日常的なポーズをするというものです。たとえば、ディズニーランドで変なコスプレで普通に写真を撮るとかですね。

“あえてはずす”ことで面白さや親近感を狙うと原田さん。ここ数年の流れとして、日本で直接的な自慢をすると叩かれやすいため、いかに批判を避けるかがポイントとなっているようです。


■世界的に裏アカウントが拡大!

Instagram以外にもTikTokの傾向として、可愛い顔で可愛いポーズをするより、あえて変顔をするなど「工夫が求められてくるのではないか」と原田さんは言います。また、アメリカでは「Finstagram(フィンスタグラム)」というものが出てきているそうで……。

原田:“Fake Instagram”という裏アカウントがあって、表の「インスタ映え」に対して、裏で毒々しい写真を投稿したり、人の悪口を書いたりしています。表ではきれいな自分を見せなければいけないからです。日本の場合、きれいな自分を見せすぎると批判されるため、少しずらさなければならず、さらに複雑な状況になっています。いずれにしても、人間はもっと毒々しい部分もあるわけですから、それを出したい欲求もあるんです。その両方のバランスが問われる時代になっています。

最後に2019年のSNS傾向を訊くと、原田さんは「コリアンジェニック」を挙げました。これまで女子高生や女子大生中心だった韓流が男性にも広がり、K-POPスターのようなメイクをした投稿などが流行ると予想。男性でもメイクをする人が増えており、韓流の影響が大きいと語りました。

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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