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画家としても活躍する大宮エリー、「未亡人」をテーマにした理由

画家としても活躍する大宮エリー、「未亡人」をテーマにした理由

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。1月17日(木)のオンエアでは、大宮エリーさんが登場。 現在開催中の個展「Beautiful Days ~ 美しき日々」について訊きました。

■「未亡人ブーム」が到来

最近、アート活動が増えている大宮さん。今回の個展「Beautiful Days ~ 美しき日々」では、「とある未亡人の館」という展示をしています。

大宮:大好きな旦那さんが亡くなってしまった未亡人の人が「何気ない日々に宝物があったな」と気づくというコンセプトです。コーヒーカップとかワインボトル、ソファーや旦那さんがよく座った椅子など。レコードがあったら「音楽好きだったんだな」とか、暮らしが見えるようにいっぱい描きました。

フランスのシャンパンのブランド「ヴーヴ・クリコ」のパーティーに行った際に、「ヴーヴ」とは「未亡人」という意味で、ブランド名が「クリコ未亡人」からきているということを知り「未亡人ブームが到来した」ことが、このテーマに決めたきっかけだそう。「何気ない時間が宝物だと失う前に気づきたい。そんな気持ちが根底にあって、何気ない日常を描いた」と話します。クリスも「もともと『ラブ』とか大きなものをポップに描いてきたけど、描き方がストレートじゃなくて他のものに委ねるようになりましたね」と感想を語りました。

大宮:これまでは一個一個描いていたところを、全体を描くようになったというか、ひとつひとつの集合体のような感じになりました。また、今まではエネルギーを転写するだけだったのが、具体的なものを描くようになりました。今までランプとか描いたことなかったし、化粧台とかもどんな思い入れで描けばいいんだ、みたいなのもありますけど(笑)。ストーリーを描きながら描くというか、化粧台にしてもネックレスや香水があって「こういう人物像」と。「言葉とか音が聞こえるような絵になったらいいな」というのは意識して描きました。

今回の個展では、アメリカの聖地シャスタの写真も展示しており、絵のインスピレーションにもなったと言います。

大宮:なかなか遠くて行けないので写真を撮ったんです。撮ったのを整理するだけでイライラしていたのが穏やかになったりして、波動みたいなものがあるのかなと思って。あの景色が元ネタになって絵を描いていたんです。だから写真を展示するのは「これを見て描きました」みたいで嫌だったんです。
クリス:どうしてシャスタに行ったんですか?
大宮:森山直太朗くんが「シャスタに行く」って言って「何そこ?」って言ったら「パワースポット。知らないの?」と言われて。そのあとヘアメイクさんにもシャスタの話をされて、極めつけは羽田空港に降りたら山の写真があって「クリスタルガイザーの採れる山、シャスタ」と書いていて、「呼ばれてる!」と思って行きました(笑)。


■殺到するオファーに不安も

大宮さん自身も「画家」という肩書きに少し戸惑っているようですが、「絵の道でも頑張っていこうと思ってます。オファーがある限り逃げずにやる」と話します。

クリス:コンスタントにオファーも入ってて、そのへんのペースはやっていてどうですか?
大宮:正直いっぱいいっぱいで、不安でしょうがないです。今度も香港とかミラノでやるのが決まっているけど、自分で何をやるか考えないといけないから。みんな「同じものじゃないほうがいい、新作で」と言うわけ。それがキツいんだよなと。普通(ミュージシャンは)新曲を1個作ったらそれでツアーまわるでしょ? 何で毎回、各地で新曲を作るんだ、となっているんですよ。

大宮エリーさんの個展「Beautiful Days ~ 美しき日々」は、代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラムで1月27日(日)まで開催中です。ぜひ足を運んでみてください!



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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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