J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。11月25日(日)のオンエアでは、株式会社R-pro代表取締役の岡本ナオトさんをお迎えし、自然災害に挑む防災テクノロジーについて伺いました。
■東日本大震災をきっかけに生まれた非常食の定期宅配サービス
まずは、株式会社R-proの活動について伺いました。
岡本:世の中にある社会課題を改善したり解決したいと思い、さまざまな事業に取り組んでいます。主な活動分野は「デザイン」「ボウサイ」「マチヅクリ」「スポーツ」です。ボウサイ事業のきっかけは、2011年の東日本大震災。その際に、非常食の課題が浮き彫りになったことから、非常食の定期宅配サービスを始め、この事業が始まりました。
非常食について「何を買っていいか分からない」「賞味期限の管理が難しい」などの課題を、定期宅配であれば解決できるかも知れない、という思いからこのサービスが始まりました。
岡本:非常食は、100人いたら100人が「必要」と答えるけど、「非常食の備蓄をしていますか?」と問うと、1割から多くて3割くらいの人しか備蓄をしていません。これが防災の課題だと考えています。私は防災を、「分かっているけど、やれていない」という、この間のコミュニケーションデザインをすることが、私たちのボウサイ事業「yamory」の仕事だと思っています。
■身近な防災テクノロジーを紹介する「SAIBO TECH」
R-proのウェブマガジン「SAIBO TECH」では、身近な防災テクノロジーを多く紹介しています。
岡本:私たちは、テクノロジーを「必ずしも科学技術を使う必要はなく、特定の分野における知識の実用化」と定義付け、それに基づいて情報の記事化をおこなっています。
SAIBO TECHでは、例えばこんな防災アイテムを紹介しています。
・MINIM+AID:円筒状で、中にランタン、手回しラジオなどが入っている、スタイリッシュな防災バック。
・備え梅:非常食として役立つ梅干しを、お守りのような巾着袋に入れて持ち運べるアイテム。
・エイターナス:袋から出して空気に触れると発電が始まる非常用発電池。非常に大きな発電ができ、スマートフォンを約54回も充電することが可能。
そのほかにも「SAIBO TECH」では、多くの防災テクノロジーを紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
■防災意識を高めるために
また岡本さんは、防災テクノロジーを賢く利用するために日頃から意識すべきことは、「自分がいる土地のリスクを知ること」だとコメント。
岡本:住む地域で必ずハザードマップが配られていると思います。行政はハザードマップを全戸配布、またはその情報を発信していると言っています。ただ、それを見てもよく分からないという人も多いです。
小川:ハザードマップを受け取った認識すらないですからね(笑)。
岡本:地盤調査をする会社が「自分たちの地盤調査の結果を防災に役立てよう」と、「What's 地盤」というサービスを無料で提供しています。「What's 地盤」のサイトに自分の住所を入力すると、その場所にどんな災害リスクがあるかをマップで教えてくれます。
小川:リスクを確認しても、そう簡単に引っ越せない人も多いと思いますが、リスクが高い地盤だと分かったときにどうすればいいのでしょうか?
岡本:それは非常に難しく、1人ひとりで対応も変わっていきます。そこからが個々人の防災意識に頼ってしまうところがあり、もしかしたらこれからテクノロジーが解決する課題かもしれません。検索結果により必要なことをリスト化して提案してくれるなどあれば、さらに防災行動は進むと考えています。ただ、そこまでやっているテクノロジーやサービスはまだ見たことがないですね。
では、どうやって防災意識を高めていけばいいのでしょうか。
岡本:防災意識が高まるポイントをいくつか発見しました。「自分のことでなければ、意外と防災意識が高まる」ということです。分かりやすい例として、小さい子どもがいる親は防災意識が高まります。子育てを中心に生活する親に「自分は助からなくても、子どもだけは助けたい」と話す人もいますが、「子どもが助かったあとに親も無事でないと、子どもは育っていけないですよ」と話すと、ようやく自分事になります。
いつ災害が起こるか分からないからこそ、日々の防災が大切になります。R-proの防災の取り組みをご覧ただき、防災を自分事として考えてみてください。
【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/
■東日本大震災をきっかけに生まれた非常食の定期宅配サービス
まずは、株式会社R-proの活動について伺いました。
岡本:世の中にある社会課題を改善したり解決したいと思い、さまざまな事業に取り組んでいます。主な活動分野は「デザイン」「ボウサイ」「マチヅクリ」「スポーツ」です。ボウサイ事業のきっかけは、2011年の東日本大震災。その際に、非常食の課題が浮き彫りになったことから、非常食の定期宅配サービスを始め、この事業が始まりました。
非常食について「何を買っていいか分からない」「賞味期限の管理が難しい」などの課題を、定期宅配であれば解決できるかも知れない、という思いからこのサービスが始まりました。
岡本:非常食は、100人いたら100人が「必要」と答えるけど、「非常食の備蓄をしていますか?」と問うと、1割から多くて3割くらいの人しか備蓄をしていません。これが防災の課題だと考えています。私は防災を、「分かっているけど、やれていない」という、この間のコミュニケーションデザインをすることが、私たちのボウサイ事業「yamory」の仕事だと思っています。
■身近な防災テクノロジーを紹介する「SAIBO TECH」
R-proのウェブマガジン「SAIBO TECH」では、身近な防災テクノロジーを多く紹介しています。
岡本:私たちは、テクノロジーを「必ずしも科学技術を使う必要はなく、特定の分野における知識の実用化」と定義付け、それに基づいて情報の記事化をおこなっています。
SAIBO TECHでは、例えばこんな防災アイテムを紹介しています。
・MINIM+AID:円筒状で、中にランタン、手回しラジオなどが入っている、スタイリッシュな防災バック。
・備え梅:非常食として役立つ梅干しを、お守りのような巾着袋に入れて持ち運べるアイテム。
・エイターナス:袋から出して空気に触れると発電が始まる非常用発電池。非常に大きな発電ができ、スマートフォンを約54回も充電することが可能。
そのほかにも「SAIBO TECH」では、多くの防災テクノロジーを紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
■防災意識を高めるために
また岡本さんは、防災テクノロジーを賢く利用するために日頃から意識すべきことは、「自分がいる土地のリスクを知ること」だとコメント。
岡本:住む地域で必ずハザードマップが配られていると思います。行政はハザードマップを全戸配布、またはその情報を発信していると言っています。ただ、それを見てもよく分からないという人も多いです。
小川:ハザードマップを受け取った認識すらないですからね(笑)。
岡本:地盤調査をする会社が「自分たちの地盤調査の結果を防災に役立てよう」と、「What's 地盤」というサービスを無料で提供しています。「What's 地盤」のサイトに自分の住所を入力すると、その場所にどんな災害リスクがあるかをマップで教えてくれます。
小川:リスクを確認しても、そう簡単に引っ越せない人も多いと思いますが、リスクが高い地盤だと分かったときにどうすればいいのでしょうか?
岡本:それは非常に難しく、1人ひとりで対応も変わっていきます。そこからが個々人の防災意識に頼ってしまうところがあり、もしかしたらこれからテクノロジーが解決する課題かもしれません。検索結果により必要なことをリスト化して提案してくれるなどあれば、さらに防災行動は進むと考えています。ただ、そこまでやっているテクノロジーやサービスはまだ見たことがないですね。
では、どうやって防災意識を高めていけばいいのでしょうか。
岡本:防災意識が高まるポイントをいくつか発見しました。「自分のことでなければ、意外と防災意識が高まる」ということです。分かりやすい例として、小さい子どもがいる親は防災意識が高まります。子育てを中心に生活する親に「自分は助からなくても、子どもだけは助けたい」と話す人もいますが、「子どもが助かったあとに親も無事でないと、子どもは育っていけないですよ」と話すと、ようやく自分事になります。
いつ災害が起こるか分からないからこそ、日々の防災が大切になります。R-proの防災の取り組みをご覧ただき、防災を自分事として考えてみてください。
【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/