吉澤嘉代子「女性は一面では語れない」最新アルバムのタイトルを『女優姉妹』にしたワケ

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「MUSIC +1」。11月22日(木)は、シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんが登場。4thアルバム『女優姉妹』について伺いました。


■ジャケットに4人の女優を起用

11月にリリースされた『女優姉妹』。同アルバムの先行試聴会の司会をしたというサッシャは、「物語性溢れるいい1枚」と感想を述べます。このアルバムについて、ご本人に伺いました。

吉澤:今回は女性をテーマに作ったんですけど、(アルバムを聴いた)女性は「その物語の主人公になれる」と言ってくれたり、男性も「女性になった気持ちになった」という感想をいただいたりして、すごく嬉しい感想をたくさんもらっています。試聴会のときは初めて聴いてもらった感想だったので、怖くて一番うしろからお客さんの背中を見ていたんですけど、お客さんが微動だにしないので「どうなんだろう、どうなんだろう」「全然よくないと思っていたらどうしよう」と。

今回のアルバム『女優姉妹』というタイトルどおり、ジャケット写真には、安達祐実さん、モトーラ世理奈さん、佐藤玲さん、小川紗良さんが登場します。

吉澤:シングルを3枚出してアルバムに入っているんですけど、そこでミュージックビデオだったり、主題歌になったドラマに出演されていた方とか、ご縁のある方に出ていただいて。小川紗良ちゃんは最近私が可愛いなと思ったので(笑)。最強の4人姉妹がここに誕生しました。
サッシャ:色々物語を着想するなかで、なぜ女性だったのですか?
吉澤:これまで少女というものをモチーフにやってきていて、それは変わらないですが、ここで一回りした、少女が女性になるように、成熟したものが書けたらなと思い挑戦してみました。
サッシャ:最後の『最終回』という曲がタイムスリップ感があっていいですね。
吉澤:ど歌謡という感じで。(その前の)『残ってる』で美しく終わらせようかなと思ったんですけど、最後にどんでん返しというか、ひっくり返して滑稽さとかしたたかさを込めて終わりたいと思い、『最終回』を最後にいれました。


■私じゃない何者かになる

寺岡:タイトルはなぜ女優で姉妹だったのですか?
吉澤:女性を描こうと思ったときに、一面では語れないじゃないですか? 大きな枠だと思って。個性を出すにはどうしようと思ったときに『若草物語』とか映画『ヴァージン・スーサイズ』みたいな姉妹が浮かんで。そういうヴィジュアルから姉妹の連想があったんですけど、タイトルもそこに引っ張られて付けたところがありますね。
サッシャ:物語を歌ったり表現するときがあるけど、自分の中で女優性はあるの?
吉澤:女優というと恥ずかしいですけど、自分がやりたいことは自分を切り売りするのではなく、物語の主人公を設けて、その世界に聴いている方がひとときの間トリップする。逃避するシェルターになるような箱を作りたいと思うので、そこに自分が演じている自覚はあるし、そういえばそうですね。ちょっと恥ずかしいですけど、女優と言われると。
サッシャ:ステージに立つと違う自分になっているということですか?
吉澤:そうですね。私は私じゃない何者かになるぞ、と思ってやっています。

吉澤さんの新作から『女優』をオンエア中に、リスナーに「"姉妹"と聞いてピンと来るのは?」というアンケートを実施。吉澤さんが最も投票が多いものを予想して当てたら、「アルバムからもう1曲オンエアする」という特典をつけました。

選択肢は以下のとおりです。

1. 叶姉妹
2. 阿佐ヶ谷姉妹
3. 広瀬姉妹
4. 道端3姉妹

吉澤さんの予想は1番の叶姉妹。「偽りの姉妹ってところがまたいいですよね。そそります」というコメントも付けてくれました。リスナーアンケートの結果は、79%で「叶姉妹」でした。

追加でオンエアした曲は『洋梨』。「セリフがいっぱい入っている真骨頂といえる曲です。これはひとりの男性を取り合う歌なんですけど、デュエットになっていまして。イラストレーターのたなかみさきさんがすごくいい歌を歌うので。イラストが最高なんですけど、歌もスナックで鍛えられた深い歌声が大好き」と解説してくれました。

吉澤嘉代子さんの最新アルバム『女優姉妹』、ぜひ手にとってみてください!

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

関連記事