J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。11月3日(土)のオンエアでは、「レコードの日」にちなんで、伝説のレコードショップ「パイドパイパーハウス」店主・長門芳郎さんに、70年代から今につながるレコードカルチャーについて伺いました。
■伝説のレコードショップの魅力
1975年~1989年までの14年間、青山の骨董通りで営業していた「パイドパイパーハウス」。その頃、渡辺は1枚のレコードを目当てに訪れましたが、店員と話しているうちに全く知らないレコードを2~3枚ほど購入したそうで、「あのお店の雰囲気の中で聴くと、いいねって思えるんですよ。いい空間なんです」と振り返りました。
長門:ヒットしたレコードは、どこの店にも並ぶんです。でも「パイドパイパー」では、そういうものを把握しながらも、あまり他の人が注目していないようなもの、その中にもいいものがたくさんあるので、日本、アメリカ、ヨーロッパなどから見つけ出して、みなさまに紹介しています。それが「パイドパイパー」の特色でもあります。
■名だたる音楽家が来店!
長門さんは70年代初期に、シュガー・ベイブやティン・パン・アレーなどのマネージメントを担当。その後、「パイドパイパーハウス」開店時にアルバイトとして入り、1977年に正式スタッフになりました。70年代には、どんなお客さんが店に訪れていたのでしょうか。
長門:青山学院大学の学生さんや会社帰りの方、青山、六本木、渋谷近辺の飲食関係者、ファッション関係者ですね。「店内で流す音楽で、いいものはありますか?」と尋ねられたりします。僕がティン・パンとかシュガーのマネージャーをしていたので、山下達郎くん、大貫妙子さん、細野晴臣さん、鈴木 茂さん、坂本龍一さん、矢野顕子ちゃん、ムーンライダーズとか、そういうすでに人気があった人たちも来店されていました。ピチカート・ファイヴをつくった小西康陽くん、高浪慶太郎くん、鴨宮 諒くんは、青学の音楽サークル・BETTER DAYSのメンバーだったので、よく来ていました。小西くんは北海道出身でしょ? 大学受験で上京したときに「パイドパイパー」を初めて訪れたらしいんです。合格発表の日にも来てくれて、「パイドパイパー」にあったピンク電話かな? 店の電話から実家に「受かったよ!」って電話したんですよ(笑)。
微笑ましいエピソードに渡辺も山田もほっこり。渡辺は、「コーヒーも出してくれて、飲みながら気になるレコードを聴かせてくれる」と、「パイドパイパーハウス」の、心のこもったおもてなしを紹介しました。
■現在のレコードカルチャー
2015年に神奈川・横浜赤レンガ倉庫にて、70年代の音楽とアートワークを楽しむイベント「70'sバイブレーション!YOKOHAMA」が開催された際に、一角に「パイドパイパーハウス」が一時的に復活。そこから、2016年「タワーレコード渋谷店」5階にて、期間限定でのオープンが予定されていましたが、延長され、現在も長門さんセレクトのレコードを楽しむことができます。レコードが再注目されつつある現在、どんな方が来店されるのでしょうか。
長門:基本的に、青山時代のお客さんとそんなに変わらないです。でも土地柄、海外のお客さんが多いですね。「イタリアから来た」とか「スウェーデンから来た」とかね。お店に黄色いかごがあるんですけど、そこにドッサリ入れて買ってくれる顔がニコニコしていて、嬉々として「ここは天国だ!」って言ってくれます(笑)。あとは、日本の若手ミュージシャンもたくさん来てくれます。いわゆるインディー系の方たち。ときどき「聴いてください」ってCDをくれたりしますね。「パイドパイパー」に「ネクスト・ジェネレーション」ってコーナーがあるので、インディー系のこれから成長していくだろう若手バンドのCDを置いています。そこから新しい日本の音楽が生まれていくのかなと思います。
長門さんがセレクトした若手バンドによるカバー集「大瀧詠一 Cover Book -ネクスト・ジェネレーション編-『GO! GO! ARAGAIN』」が発売されたばかりです。気になる方は、この機会にぜひチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/
■伝説のレコードショップの魅力
1975年~1989年までの14年間、青山の骨董通りで営業していた「パイドパイパーハウス」。その頃、渡辺は1枚のレコードを目当てに訪れましたが、店員と話しているうちに全く知らないレコードを2~3枚ほど購入したそうで、「あのお店の雰囲気の中で聴くと、いいねって思えるんですよ。いい空間なんです」と振り返りました。
長門:ヒットしたレコードは、どこの店にも並ぶんです。でも「パイドパイパー」では、そういうものを把握しながらも、あまり他の人が注目していないようなもの、その中にもいいものがたくさんあるので、日本、アメリカ、ヨーロッパなどから見つけ出して、みなさまに紹介しています。それが「パイドパイパー」の特色でもあります。
■名だたる音楽家が来店!
長門さんは70年代初期に、シュガー・ベイブやティン・パン・アレーなどのマネージメントを担当。その後、「パイドパイパーハウス」開店時にアルバイトとして入り、1977年に正式スタッフになりました。70年代には、どんなお客さんが店に訪れていたのでしょうか。
長門:青山学院大学の学生さんや会社帰りの方、青山、六本木、渋谷近辺の飲食関係者、ファッション関係者ですね。「店内で流す音楽で、いいものはありますか?」と尋ねられたりします。僕がティン・パンとかシュガーのマネージャーをしていたので、山下達郎くん、大貫妙子さん、細野晴臣さん、鈴木 茂さん、坂本龍一さん、矢野顕子ちゃん、ムーンライダーズとか、そういうすでに人気があった人たちも来店されていました。ピチカート・ファイヴをつくった小西康陽くん、高浪慶太郎くん、鴨宮 諒くんは、青学の音楽サークル・BETTER DAYSのメンバーだったので、よく来ていました。小西くんは北海道出身でしょ? 大学受験で上京したときに「パイドパイパー」を初めて訪れたらしいんです。合格発表の日にも来てくれて、「パイドパイパー」にあったピンク電話かな? 店の電話から実家に「受かったよ!」って電話したんですよ(笑)。
微笑ましいエピソードに渡辺も山田もほっこり。渡辺は、「コーヒーも出してくれて、飲みながら気になるレコードを聴かせてくれる」と、「パイドパイパーハウス」の、心のこもったおもてなしを紹介しました。
■現在のレコードカルチャー
2015年に神奈川・横浜赤レンガ倉庫にて、70年代の音楽とアートワークを楽しむイベント「70'sバイブレーション!YOKOHAMA」が開催された際に、一角に「パイドパイパーハウス」が一時的に復活。そこから、2016年「タワーレコード渋谷店」5階にて、期間限定でのオープンが予定されていましたが、延長され、現在も長門さんセレクトのレコードを楽しむことができます。レコードが再注目されつつある現在、どんな方が来店されるのでしょうか。
長門:基本的に、青山時代のお客さんとそんなに変わらないです。でも土地柄、海外のお客さんが多いですね。「イタリアから来た」とか「スウェーデンから来た」とかね。お店に黄色いかごがあるんですけど、そこにドッサリ入れて買ってくれる顔がニコニコしていて、嬉々として「ここは天国だ!」って言ってくれます(笑)。あとは、日本の若手ミュージシャンもたくさん来てくれます。いわゆるインディー系の方たち。ときどき「聴いてください」ってCDをくれたりしますね。「パイドパイパー」に「ネクスト・ジェネレーション」ってコーナーがあるので、インディー系のこれから成長していくだろう若手バンドのCDを置いています。そこから新しい日本の音楽が生まれていくのかなと思います。
長門さんがセレクトした若手バンドによるカバー集「大瀧詠一 Cover Book -ネクスト・ジェネレーション編-『GO! GO! ARAGAIN』」が発売されたばかりです。気になる方は、この機会にぜひチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/
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