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森山直太朗、ニューアルバム『822』の制作で…いろんな人と友だちになった!

森山直太朗、ニューアルバム『822』の制作で…いろんな人と友だちになった!

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。9月6日(木)のオンエアでは、約2年ぶりのニューアルバム『822』を、8月22日にリリースしたばかりの森山直太朗さんが登場。多彩なミュージシャンたちが参加した同アルバムについて、お話を伺いました。


■『822』と書いて「パニーニ」

まずはその個性的なタイトルを含め、約2年ぶりのリリースとなるアルバム全体のことについて伺いました。

クリス:『822』と書いて「パニーニ」。「そう読むんだ?」と驚きました(笑)。「パニーニ」って1個のとき「パニーノ」っていうの知ってます?
森山:あ、僕、知ってる(笑)。複数形らしいですね。それだけでもね、やっぱ今回このタイトルにして良かったなと思って。「あ、複数形だったんだ」って知ってもらえる。
クリス:「パニーニ」って、サンドイッチの名前だと思ってましたよね?
森山:それが違うんですよね。1つの場合は「パニーノ」。複数になると…。
クリス:「パニーニ」(笑)。
森山:それが伝えたくて、このアルバムを出したようなものですからね(笑)。
クリス:名曲がたくさんあるから、「パニーニ」ですもんね。
森山:なるほど(笑)。お上手です。ありがとうございます。
クリス:いやいや(笑)、苦しいところで。森山さんのタイトルは詩的なものもあったりするけど、ここはスッキリとした、ちょっと新しい雰囲気ですね。
森山:アルバムのタイトルはフランクにつけましたけども、内容は丹精込めて、充実したものになってます。


■「曲をかいして、いろんな人と友だちになった」

同作は、ハマオカモトさん、mabanuaさん、友部正人さん、森山良子さんなど、ジャンルや世代を超えた多彩なミュージシャンたちが参加したことでも話題に。その収録曲である『出世しちゃったみたいだね』は、同アルバムを象徴するような一曲だそうです。

クリス:いろんな声が出てきますね。mabanuaさん、ハマオカモトさん、友部正人さん。コーラスで。
森山:今回、初めて一緒にやる人もたくさんいました。曲をかいして、いろんな人と友だちになったっていうね。やっぱ面と向かって「友だちになろう」ってなかなか言えですから(笑)。この年齢ってくると。
クリス:ハマさんとか、世代もちょっと違うかな?
森山:そうですね、僕よりも少し下の世代で。友部さんはもっと上の世代で。世代を超えてね、ハートウォーミングな曲になりました。面と向かってお茶するより、やっぱ音楽っていう同じ題材があるから、その方向見ながら、「ああだね」「こうだね」なんていう話をして。 クリス:プロデューサーは河野圭さんですね。
森山:『出世しちゃったみたいだね』の真壁(陽平)くんも初めてなんですけど、もともと曲としてはけっこう古い曲で。でも、河野さんが、このストックに対して、すごく鮮度を高めてくれたというか。いろんな僕も新しい人たちとやることで、「だったら、ちょっと友部さんとやらせてもらってもいいっすかね!」みたいな。いろんな、思い切ってアイディアを出して、断られても「こういう曲だし」みたいな。ある意味で、開き直って、みんなと手を繋げたかなと。


■「こだわり」を捨てることで生まれるモノがある

アルバムのほとんどはプライベートスタジオで収録。リラックスできる場所で、アットホームな雰囲気の中でレコーディングしたことも、作品の雰囲気に影響を与えているそうです。作品が仕上がるまでのことを、さらに詳しく伺いました。

クリス:『822』のアルバム、ライブとかツアーもやりながら、自然にできたアルバムっていう話もありましたけど。
森山:そうですね。「アルバムを作ろうって」いうふうに、ゼロからっていうよりも、いろんなドラマ主題歌とか、ツアーでできた『絶対、大丈夫』っていう曲とか、その季節季節を彩った曲たちがラインナップされてて、「さあ、アルバムそろそろ…あれ? もうほぼできてるな」みたいな、そういう状態だったんで、あとはそこにお互いを活かしあるような曲を、そのときの感情に従ってというか。わりと前向きにその後の曲を作っていったわけなんですけど。
クリス:そうだよね。ちょっとファニーなのもあるけど、それこそ『糧』は舞台からでしたっけ?
森山:そうですね。劇場公演とツアーの後にやった、少しシアトリカルな音楽と一緒になった舞台っていう……うまく説明できないんだけど。
クリス:いろいろやってますよね。
森山:ねー(笑)。本当に大好きなんですよ。たぶん、きっといろいろとやるのがね。
クリス「これだ!」っていうのは、絶対あるんでしょうけど……「何が来ても大丈夫」っていう感じもある?
森山:質問に対する正確な答えじゃないかもしれないけど、自分が「これだ!」と思えているものには、あまり最終的に興味がないというか。ある程度の方向づけはあるけども、その後は、それこそいろんな人との出会いもそうだし、どこまで自分の感性とか、曲そのものが、こだわりを捨てていくことで、枝葉を生やしていくかなみたいな。そういうことを、ただ眺めてるような作業でしたね。その都度、その都度、葛藤みたいなものは、多かれ少なかれあったりはするんですけどね。
クリス:新しく出会った人もいれば、お母様の森山良子さんも……。
森山:一番付き合いが長いですからね(笑)。
クリス:でしょうね(笑)。『時代は変わる』という曲でご一緒されてますね。『人間の森』では世武裕子さんがピアノで参加されていますね。レコーディングはプライベートスタジオで、全部ですか?
森山:ほぼ、7、8割そこで録りましたね。おっきなストリングスの編成とかのときは、ちょっと場所変えたりとかしましたけど。スタジオでは今まで、デモテープに毛が生えた程度のことしかやってなかったので、ここまで本格的にレコーディングしたのは初めてです。過ごしやすい場所なので、安直な言葉だけど、リラックスしながら、おしゃべりの延長線上のようにレコーディングしていったんで、面白かったですね。
クリス:リラックスした感じのまま録るって、いいですね。
森山:音にも反映されたと思います。問題は、ミュージシャンがなかなか帰らないっていうね。ずーっといるんだ(笑)。でもそれはそれでね、中学生の頃に、誰かの家に入り浸って、晩飯食って、その後、お母さんが「泊まってく?」なんて言って、結局お風呂入って泊まっちゃうみたいな(笑)。ああいう自由度がありましたね。

森山さんは10月から、全国ツアー「森山直太朗 コンサートツアー2018~19『人間の森』」をスタートします。『822』とあわせてチェックしてみてください。

【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月曜-木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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