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東大主席・ハーバード大卒が紹介! 子どもを伸ばす「勉強法」とは?

東大主席・ハーバード大卒が紹介! 子どもを伸ばす「勉強法」とは?

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。8月7日(火)のオンエアでは、「夏の勉強法」に注目。勉強法に関する著書を数多く出版している、ニューヨーク州弁護士・山口真由さんをお迎えし、お話を伺いました。

山口さんは、筑波大学附属高校から東京大学に入学。大学3年のときに司法試験に合格し東大を主席で卒業。財務省に入省し、その後ハーバード大学に留学、ニューヨーク州の弁護士資格を取得したという経歴の持ち主です。

山口さんは先日『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55: 家庭でできる最難関突破の地頭づくり』を上梓しました。この本では、家庭でできるさまざまな勉強法が紹介されています。まずはすべての基本となる「やる気」について訊きました。


■「しなさい」ではなく「してみたら」

別所:親からの言葉がけは「しなさい」ではなく「してみたら」がいいと?
山口:「やりなさい」というふうに押し付けるよりも、「してみたら?」と選択の余地を残すとか、問題集を「ここまでしかやってないの?」というよりも「ここまでできたんだ、すごいね!」と、何でもポジティブな方向に目を向けてあげるのが大事です。
別所:これ大事ですね。僕も9歳の娘がいるんですけど、やりたがらないときは「パパがやる」と取り上げて僕がやりだすと「パパ返して」というんです。
山口:(笑)。それはすごくいい方法ですね。親が面白そうにやっていると「なになに?」と興味をもつ。素晴らしいですね。
別所:まずはポジティブにということですね。そして「地頭がいい」とよくいいますが、地頭をよくする全ての勉強の基本が「国語力」なんですか?
山口:私の場合、国語力が全ての基本にあって、数学とか物理とかは得意ではなかったんです。国語力だけで東大もハーバードも行ってしまったところがあるので、やはり誰でも「ここだけは絶対強い」というところがあると思うんです。数学でも表現力でも、その強いところを一生懸命に伸ばすというのが大事なのかなと思います。
別所:得意なところを一点突破主義でやってみるということでしょうか。
山口:そうですね、全部を平均しないということですね。
別所:どうしても日本の勉強だと全部7割がた平均点主義になってしまうんですよね。
山口:苦手なところを「頑張って」というじゃないですか。私は、国語力だけで数学も全てカバーするという方法をとったので。
別所:すごいですね! 極めて言えば「読解力」とか理解する力ということでしょうね。


■1冊の教科書を7回読む

理解を深めるための勉強法として山口さんが推奨しているのが「7回読み勉強法」です。

山口:私はあまり何でもすぐにできるほうじゃないので、教科書を1冊に絞って、それを何回も何回も最低7回読むんです。7回読むと自分の頭のなかに教科書の絵が写し取られてくるようになると思って。「ああこういうことなのか」とわかる。1回で理解しようとしないということです。
別所:年齢にもよるかもしれませんが、まずは何度も何度も読む癖というのが大事かもしれませんね。
山口:お子さんの好きなものを読ませてあげて、「よく読めたね」と読んだことを褒めてあげる。読むことが楽しいという経験をつけることはすごく大事だなと思います。


■得意と苦手を組み合わせる

また、日々の勉強において得意と苦手を組み合わせることも大事だといいます。

山口:子どもは集中できる時間が短いので、私は一番苦手なものと、一番得意なものを必ず組み合わせて、30分経ったらスイッチという感じで勧めています。数学の問題を解くのと、国語の読むのをスイッチすると、「書く」という動作と目を使う「読む」という動作をスイッチすることにもなるし、集中力を持続させることもできるのかなと思います。
別所:さらに、勉強は準備からしまうまでの流れをセットで考える。これはどういうことですか?
山口:勉強でもなんでも、自分で管理するというのは子どもにとって大事で、そのためには時間と空間を管理すること。だから、空間をあまり散らかしっぱなしにしないように、「最後にしまうまでを1セットにしておきなさい」と。そうすると親が必要以上に「片付けたの?」「やったの?」「散らかってるじゃない」と言わずにすむので、自己管理を小さいうちからつけてあげるのが大事かなと思います。


■AIと人間の違い

別所:さまざまなものがAIにとって代わられる時代に私たちは生きているわけですが。
山口:「読むこと」は人間にしかできないらしいので、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』という本が流行りましたが、「AIは東大には受からない、なぜなら数学の問題の意味がわからないから」だそうです。読んで意味をとれるのは人間だけの能力なので、人間ができることとAIができることの違い、これから私たちがやることは、自分で読んで意味をとってAIにそれを「こういうことをやりなさい」とAIがわかる言葉に言い換えて指示してあげることだと思います。だからこそ、これから「読む」ことがますます重要になってくるのではないかと思います。

山口さんの著書『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55: 家庭でできる最難関突破の地頭づくり』では、山口さんの母の教育法や、親子でどう勉強に取り組むかなどについても書かれています。興味のある方はぜひ手にとってみてください!

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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