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木村カエラ「のびのび育ってほしい」新曲『ちいさな英雄』に込めた思い

木村カエラ「のびのび育ってほしい」新曲『ちいさな英雄』に込めた思い

J-WAVEの番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)。8月14日(月)のオンエアは、夏休み中だったピストン西沢に代わって、堀 潤とアシスタントの五戸美樹で番組をお届けしました。この日は、木村カエラさんをゲストにお迎えし、8月リリースの配信シングル『ちいさな英雄』についてのお話を伺いました。


■幅広い人にいろんなことを伝えたい

木村さんは8月22日(水)に配信シングル『ちいさな英雄』をリリースします。この曲は8月24日(金)から公開する、スタジオポノック制作の劇場アニメ『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』のエンディングテーマです。

映画はスタジオジブリ出身の3人の監督が手掛ける短編3作品で、カニの兄弟の大冒険ファンタジー「カニーニとカニーノ」、実話をもとに描いた母と少年のドラマ「サムライエッグ」、人から見えない男の孤独な戦いを描いた「透明人間」を上映します。

木村:スタジオジブリ作品は大好きで、スタジオポノックはジブリの次に作られた会社ということで、今回お話をいただいた時に「えっ、すごいうれしい!」と驚きましたし、「頑張らないと」と思ったり、いろんな気持ちになりました。
:木村さんは4月に絵本『ねむとココロ』を出されました。伝える側に子どもたちがいることを、アーティストとしてどのように思いますか?
木村:もう、最高ですね。絵本を出したばっかりで、幅広い方にいろんなことを伝えたいと思っていた時期でした。そのこともあって、この映画のエンディングテーマを依頼された時、制作する方たちに「たくさんの子どもや親子にこの映画を観てほしいんだよね」と言われて、今の私のモードにぴったりだと思いました。


■気持ちを発言できず、閉じこめてしまったらもったいない

今の子どもたちについて木村さんは、「本当の言葉とか本当の気持ちとか、いろんなことをはき出せているのかな」と、気になると話します。

:どうしてそう思うんですか?
木村:今はいろんな情報があふれているじゃないですか。いろんな情報を得ているので、私が子どもの時より、はるかに大人になるスピードが速いんじゃないかなって思っていて。大人になるってことは我慢を覚えることで、我慢をするってことは言葉を飲み込むことだから、子どもにとってはよくない流れがもしかしたらあるんじゃないかなと思います。
:今の問題の根底にあるのは、自分が好きな事を言ったら「炎上してしまう」「バカにされる」と感じ、表現することがリスクにもなってきている。だから思わず黙ってしまうのかなと。
木村:今までは学校でおとなしいとイジられる社会があったのに、最近は目立つことをすると友達に「おい、お前」って言われたりするらしいんです。大人になって才能を発揮できる子だったらいいけど、発言できず閉じこめてしまったらもったいないなって思いがあります。そういうことを、作品を作る時によく考えますね。


■曲のコンセプトは「誰もが英雄になれる」

『ちいさな英雄』は「のびのび育って!」「大きく育って!」という気持ちを込めて作詞したと木村さん。

:曲作りの前から「ちいさな英雄」というコンセプトがあったと思いますが、そこからどんなことを連想しながら作詞をしていったんですか?
木村:この言葉から、「子どもでも大人でもみんな日々頑張っていて、誰もが英雄になれる」っていうイメージがわきました。あと、映画のプロデューサーの西村義明さんから「映画を観終わったあとに、子どもたちが『楽しかったね』って口ずさんで帰って行くような曲がいいんだよね」ってリクエストがあって、それもイメージして作りました。


■「自由にしないと壊れる人間だ」

:木村さんはどんな幼少時代を過ごされてきたんですか?
木村:よく父親と一緒に絵を描いたりしていました。「好きなように太陽の絵を描きなさい」とか、段ボールをたくさん集めて、食卓の上で大きい恐竜を作ったりとか、もの作りをすごくしていました。洋服とか髪型も、やりたくないもの、着たくないものは、最初から「やりたくない、着たくない」って言ってたみたいです。親は私が小さい頃から「自由にしないと壊れる人間だ」って認識していました。元々行く予定だった中学校がすごく厳しい学校だったので、「そこで自由を娘に与えなかったら、娘は壊れてしまう」と、違う中学校に行かされました。親がちゃんと私の性格を分かって判断して道を作ってくれることが、たくさんあったのかなと思います。

新曲『ちいさな英雄』や木村さんの描き下ろし絵本『ねむとココロ』、ぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分-19時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/

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