最近の「手持ち花火」がスゴい! カレーの香りが…!?

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。8月1日(水)のオンエアでは、日本の夏の風物詩「花火」をテーマに、花火コーディネーターとしても活動されている、東京・浅草橋にある花火問屋「長谷川商店」の長谷川公章さんをゲストにお迎えしました。


■手持ち花火のできる場所が減り…花火業界に危機感

近年は手持ち花火ができるところも減ってきています。そういった時代の変化について、長谷川さんは……。

長谷川:いろんなところから人が集まってきて街が形成されているベッドタウンのような地域は、やっぱり周りの方の目だったり、音、煙、そういうものがすごく気になるんだと思うんですよね。
別所:手持ち花火ができるようなコミュニティ作りみたいなものが、もうちょっとうまくできたらいいなって思いもありますよね。

安全性の確保という意味で、公園などではルールを守る必要があるものの、もっといろんなことが楽しめる環境作りがあるといい、と別所。では花火業界は、こういった変化をどう受け止めているのでしょうか?

長谷川:お店でお客さんたちと接していると、10年以上前から「音が小さいのがいい」とか「煙が……」という声はあったんです。それを仕入先の大きい問屋とかメーカーに話をするんですけど、10年前はまだみんな全然、関心がなかったですね。で、ここにきてみんなお尻に火が着いた状態になっています。


■「音の大きさ」がわかるように…

そんな中、長谷川商店ではオリジナルの花火を作っている他、花火の販売表示にも工夫を凝らしています。

たとえば、音の大きさを大・中・小で表示、飛ぶ距離・高さ・範囲も表示されています。さらにQRコードも付いていて、こちらをスマホなどで読み込むと、どんな花火なのか動画が見られるようになっています。

長谷川:これなら庭でできるとか、海に行くから派手なものがいいとか、その場所に応じてお客様が選べる仕組みづくりは必要なんじゃないかなと思います。

ちなみに長谷川商店から出した新作の噴出花火は、小さなお子さんでも楽しめるように高さや広がる距離を抑え、その代わりに噴出時間が長くなっています。

別所:聞いたところによると、桃やメロンの香りがついた花火もあるそうですね。
長谷川:これは小さいお子さんたちにはウケています。花火じゃなくて、袋の中に桃とかメロン、チョコ、カレーなどの香料が仕込んであるんです。

ちなみに手持ち花火を楽しむ文化は日本独特のものだそう。「小さな線香花火の直径1ミリくらいの玉を見て、煙の匂いを嗅いでいい匂いとか、夏を感じるのは多分日本人だけですよね」と長谷川さん。都心ではなかなか楽しめる場所を探すのが大変ですが、残していきたい文化ですね。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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