J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。7月28日(土)のオンエアでは、日本を代表するシンガー、森山良子さんをゲストにお迎えしました。
■「B面」が好き
森山さんが子どもの頃によく聴いていたレコードは、お兄さんが持っていたドリス・デイ『ケ・セラ・セラ』。森山さんはB面の曲を気に入り、それをきっかけに「B面趣向」になりました。
森山:だから、最初に自分でほしいなあと思って、親に買ってもらったのがコニー・フランシスの『Lipstick On Your Collar』だったんですけれども、それはちょっと聴いたら飽きちゃって、B面の『Frankie』っていう曲のほうがぜんぜん好きになって(笑)。
B面の魅力について、森山さんは「私が思うに、ヒット性はあまりないけれど、歌っている本人がすごく大好き」という印象があるそう。A面はアーティスト本人はもちろん、マネージメントやプロデューサーの意向もあってヒットしそうな曲が選ばれますが、B面は自由なところがあります。
しかし、「B面の話は周りにあまり伝わらない」と森山さん。例えば、小学生の頃によく聴いていたという、オーストラリアの曲『ワルチング・マチルダ』のB面。
森山:タイトルがわからないの。言葉がすごくかわいいんですよね。子どもの時だから耳で覚えていて、どんな英語のスペルだったかも、何を言ってるのかもさっぱりわからない(笑)。
よく歌っていたのは小学生の頃だったそうなのですが、今でもメロディと歌詞をはっきり覚えているというのはすごいですね。
■歌手は「なりたい」ではなく「なろう」
そんな森山さんが歌手になろうと思ったのは小学生の頃。「夢」ではなく「なろう!」と決心したのだとか。森山さんのお父さんは日系のジャズミュージシャンだったため、森山さんが英語の歌を歌っていると、発音に指摘が入りました。
森山:ワンフレーズできると、「はい、行っていいよ」ってお尻を叩かれて、またコニー・フランシスを聴きにいって、次のフレーズを歌うと「良子ちゃん、カム ヒアー」って呼ばれて、ワンフレーズ1時間ずつチェックが入るんです。
根気よく優しく教えてくれるお父さんが大好きだったと振り返りました。そんな幼少時代を過ごし、中学生の頃に黒澤久雄さんに誘われてフォークを始めましたが、高校卒業後はジャズシンガーになる、という思いがありました。
森山:だから、部活のようにフォークソングを歌っていました。当時の若者たちはみんなフォークソングで横のつながりもあって、ものすごく大きな波だったので、その中にいたことはすごくラッキーだったと思うんですけどね。
当時の森山さんは、フォークソングはとても素敵な音楽だけれど、ジャズに比べると少し物足りない……と感じていたそう。そんなお話をしていると、スタジオにある曲が流れました。先ほど、森山さんがタイトルがわからないと言っていた『ワルチング・マチルダ』のB面です。アーティスト名はジミー・ロジャースで曲名は『Gotta' Lotta' Tunes In My Guitar』ということが判明!
これに「すごい! えらい!」と、わずかなヒントで見つけ出したスタッフを拍手で讃えた森山さん。この曲を聴くのは小学生以来なので、60年ぶりくらいだと言います。これまで人に説明しても伝わらなかったため、長年の謎がここで解明されたと、感動していました。
さて、森山さんは2013年に『Ryoko Classics』というアルバムを出し、今年の9月にその第2弾『Ryoko Classics II』がリリースされます。そして9月20日(木)に「森山良子 with 東京フィルハーモニー交響楽団 ~Ryoko Classics コンサート IV~」がサントリーホールで開催されます。
クリス:どうですか? シンフォニー・オーケストラと一緒にやるっていうのは。
森山:めちゃくちゃ楽しいです! いろんな音が聞こえてくるんですよね。いろんな音が重なり合いながらひとつの音を奏でていく、全部聴きながら歌が歌えるっていうのがすごくおもしろい!
ピアノだけで歌うのとはまた違ったおもしろさがあるそうです。詳しくは森山さんの公式サイトでチェック!
次週、8月4日のオンエアでは、L’Arc〜en〜Cielのベーシスト、TETSUYAさんがゲストに登場!初めて買ったレコード、人生を変えたと思う1曲、大好きなベーシストなど、TETSUYAさんの音楽ヒストリーをひも解きます。 お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:「SAPPORO BEER OTOAJITO」
放送日時:土曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
■「B面」が好き
森山さんが子どもの頃によく聴いていたレコードは、お兄さんが持っていたドリス・デイ『ケ・セラ・セラ』。森山さんはB面の曲を気に入り、それをきっかけに「B面趣向」になりました。
森山:だから、最初に自分でほしいなあと思って、親に買ってもらったのがコニー・フランシスの『Lipstick On Your Collar』だったんですけれども、それはちょっと聴いたら飽きちゃって、B面の『Frankie』っていう曲のほうがぜんぜん好きになって(笑)。
B面の魅力について、森山さんは「私が思うに、ヒット性はあまりないけれど、歌っている本人がすごく大好き」という印象があるそう。A面はアーティスト本人はもちろん、マネージメントやプロデューサーの意向もあってヒットしそうな曲が選ばれますが、B面は自由なところがあります。
しかし、「B面の話は周りにあまり伝わらない」と森山さん。例えば、小学生の頃によく聴いていたという、オーストラリアの曲『ワルチング・マチルダ』のB面。
森山:タイトルがわからないの。言葉がすごくかわいいんですよね。子どもの時だから耳で覚えていて、どんな英語のスペルだったかも、何を言ってるのかもさっぱりわからない(笑)。
よく歌っていたのは小学生の頃だったそうなのですが、今でもメロディと歌詞をはっきり覚えているというのはすごいですね。
■歌手は「なりたい」ではなく「なろう」
そんな森山さんが歌手になろうと思ったのは小学生の頃。「夢」ではなく「なろう!」と決心したのだとか。森山さんのお父さんは日系のジャズミュージシャンだったため、森山さんが英語の歌を歌っていると、発音に指摘が入りました。
森山:ワンフレーズできると、「はい、行っていいよ」ってお尻を叩かれて、またコニー・フランシスを聴きにいって、次のフレーズを歌うと「良子ちゃん、カム ヒアー」って呼ばれて、ワンフレーズ1時間ずつチェックが入るんです。
根気よく優しく教えてくれるお父さんが大好きだったと振り返りました。そんな幼少時代を過ごし、中学生の頃に黒澤久雄さんに誘われてフォークを始めましたが、高校卒業後はジャズシンガーになる、という思いがありました。
森山:だから、部活のようにフォークソングを歌っていました。当時の若者たちはみんなフォークソングで横のつながりもあって、ものすごく大きな波だったので、その中にいたことはすごくラッキーだったと思うんですけどね。
当時の森山さんは、フォークソングはとても素敵な音楽だけれど、ジャズに比べると少し物足りない……と感じていたそう。そんなお話をしていると、スタジオにある曲が流れました。先ほど、森山さんがタイトルがわからないと言っていた『ワルチング・マチルダ』のB面です。アーティスト名はジミー・ロジャースで曲名は『Gotta' Lotta' Tunes In My Guitar』ということが判明!
これに「すごい! えらい!」と、わずかなヒントで見つけ出したスタッフを拍手で讃えた森山さん。この曲を聴くのは小学生以来なので、60年ぶりくらいだと言います。これまで人に説明しても伝わらなかったため、長年の謎がここで解明されたと、感動していました。
さて、森山さんは2013年に『Ryoko Classics』というアルバムを出し、今年の9月にその第2弾『Ryoko Classics II』がリリースされます。そして9月20日(木)に「森山良子 with 東京フィルハーモニー交響楽団 ~Ryoko Classics コンサート IV~」がサントリーホールで開催されます。
クリス:どうですか? シンフォニー・オーケストラと一緒にやるっていうのは。
森山:めちゃくちゃ楽しいです! いろんな音が聞こえてくるんですよね。いろんな音が重なり合いながらひとつの音を奏でていく、全部聴きながら歌が歌えるっていうのがすごくおもしろい!
ピアノだけで歌うのとはまた違ったおもしろさがあるそうです。詳しくは森山さんの公式サイトでチェック!
次週、8月4日のオンエアでは、L’Arc〜en〜Cielのベーシスト、TETSUYAさんがゲストに登場!初めて買ったレコード、人生を変えたと思う1曲、大好きなベーシストなど、TETSUYAさんの音楽ヒストリーをひも解きます。 お楽しみに!
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番組名:「SAPPORO BEER OTOAJITO」
放送日時:土曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
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