J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。6月6日(水)のオンエアでは、冒険家弁護士の福永活也さんをお迎えし、エベレストの登頂報告をしていただきました。
■実際にエベレストに登頂してみて…
今年5月、『STEP ONE』番組内で衛星電話をつなぎ、エベレストの6,500メートル地点から福永さんに生出演いただきました。その後、無事に登頂を果たし、先日帰国した福永さん。
衛星電話をつないだとき、福永さんは「2カ月で一生の思い出ができるなら、エベレスト登頂はなんてコスパがいいんだ」と名言を残していましたが……。
サッシャ:実際にエベレストを登頂してみてコスパはよかったんですか?
福永:実際にはそんなによくないかもしれないですね。
サッシャ:えっ!(笑)
福永:なぜかというと、エベレスト登頂は「一生の思い出」と言えるほどのものじゃないかもしれないです。
サッシャ:そんなことはないでしょう! なんでですか?
福永:エベレストに登頂したのは日本人で180人、弁護士で2人目だったらしいですけど、弁護士って4万人か5万人くらいいるらしいんです。全弁護士が目指していることを僕だけが達成したならすごいかもしれないですけど、弁護士は別に誰も挑戦してないんで(笑)。
サッシャ・寺岡:(笑)。
福永:でも2カ月か……、2カ月だったら1回は行ってもいいかな。
■印象に残っている景色
エベレスト登頂を終えて、福永さんは頂上の景色がいちばん印象に残っていると話します。
福永:世界最高峰の山なので(頂上の景色が)よかったですよ。
寺岡:それはそうですよね(笑)。
サッシャ:どんな景色なんですか? これまで福永さんは他にもいろいろな大陸の高い山を登っていますよね。
福永:大陸の最高峰の山だと、自分が常にいちばん高くてまわりの景色は全部下で、雲海の上にいるような状態。そういう意味では、自分が今いる位置よりも高いものが周りに何もないということでは他の山と一緒なんですけど、エベレストは高さが8,800メートルあるので、8,000メートル峰クラスの山でも自分より下にあるじゃないですか。8,000メートル峰クラスのかなり険しい山とかを真下に見るって経験したことがなかったので「おおー!」と思いましたよ。
■あまりつらいと思わない
続いて、リスナーから福永さんに、「山に登ることは大変だと思いますが、つらいと思ったときに何を考えて登山をされますか」との質問を紹介しました。
福永:まず、あまりつらいと思わないってことがそもそもあるんですけど、つらいって主観的な言葉じゃないですか。じゃあ、どのような客観的な状況があればつらいと思うかってその人の想定次第で、僕は2カ月でエベレストに行くし、そこは人がバンバン死ぬ山だって分かっているので、あらかじめ相当つらいと覚悟しているんですよ。その覚悟が強ければ強いほど、それを超えない限りつらいとは思わないんです。事前のメンタル的な準備ですよね。
サッシャ:なるほど。心持ちですね。
福永:それでもなお物理的に1日に十何時間も平気で歩くので、そこでつらいと思った時は、僕は、そもそも山を登る面白さのひとつなんですけど、山って一切の情けが通用しないんですよ。要は普段仕事で体調が悪かったら1時間早く帰れるかもしれないし、誕生日だったら「早く仕事を切り上げていいよ」と言ってくれたり、人は許してくれるかもしれないけど、自然は絶対に許してくれません。登山はどれだけ体調が悪くても1度も温度は上がらないし、1メートルも距離は短くならないんですよ。だから、全ての条件を受け入れて乗り越えるしかない、つまり覚悟ですよね。
福永さんは続けて、「登山はつらいからと言っても絶対に許してもらえないので、自分の足で必ず全てやり遂げないといけない」と話し、それを乗り越えるメンタルが必要だと教えてくれました。ちなみに福永さんは今後の目標として、2019年に以前登頂を断念した北アメリカのデナリに挑戦したいと話していました。
さて、次週6月11日(月)〜14日(木)の『STEP ONE』は、各界トップクリエイターの夏旅プランを紹介するなど、様々な切り口で「夏の旅」の楽しみ方を提案します! どうぞお聴き逃しなく!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
■実際にエベレストに登頂してみて…
今年5月、『STEP ONE』番組内で衛星電話をつなぎ、エベレストの6,500メートル地点から福永さんに生出演いただきました。その後、無事に登頂を果たし、先日帰国した福永さん。
衛星電話をつないだとき、福永さんは「2カ月で一生の思い出ができるなら、エベレスト登頂はなんてコスパがいいんだ」と名言を残していましたが……。
サッシャ:実際にエベレストを登頂してみてコスパはよかったんですか?
福永:実際にはそんなによくないかもしれないですね。
サッシャ:えっ!(笑)
福永:なぜかというと、エベレスト登頂は「一生の思い出」と言えるほどのものじゃないかもしれないです。
サッシャ:そんなことはないでしょう! なんでですか?
福永:エベレストに登頂したのは日本人で180人、弁護士で2人目だったらしいですけど、弁護士って4万人か5万人くらいいるらしいんです。全弁護士が目指していることを僕だけが達成したならすごいかもしれないですけど、弁護士は別に誰も挑戦してないんで(笑)。
サッシャ・寺岡:(笑)。
福永:でも2カ月か……、2カ月だったら1回は行ってもいいかな。
■印象に残っている景色
エベレスト登頂を終えて、福永さんは頂上の景色がいちばん印象に残っていると話します。
福永:世界最高峰の山なので(頂上の景色が)よかったですよ。
寺岡:それはそうですよね(笑)。
サッシャ:どんな景色なんですか? これまで福永さんは他にもいろいろな大陸の高い山を登っていますよね。
福永:大陸の最高峰の山だと、自分が常にいちばん高くてまわりの景色は全部下で、雲海の上にいるような状態。そういう意味では、自分が今いる位置よりも高いものが周りに何もないということでは他の山と一緒なんですけど、エベレストは高さが8,800メートルあるので、8,000メートル峰クラスの山でも自分より下にあるじゃないですか。8,000メートル峰クラスのかなり険しい山とかを真下に見るって経験したことがなかったので「おおー!」と思いましたよ。
■あまりつらいと思わない
続いて、リスナーから福永さんに、「山に登ることは大変だと思いますが、つらいと思ったときに何を考えて登山をされますか」との質問を紹介しました。
福永:まず、あまりつらいと思わないってことがそもそもあるんですけど、つらいって主観的な言葉じゃないですか。じゃあ、どのような客観的な状況があればつらいと思うかってその人の想定次第で、僕は2カ月でエベレストに行くし、そこは人がバンバン死ぬ山だって分かっているので、あらかじめ相当つらいと覚悟しているんですよ。その覚悟が強ければ強いほど、それを超えない限りつらいとは思わないんです。事前のメンタル的な準備ですよね。
サッシャ:なるほど。心持ちですね。
福永:それでもなお物理的に1日に十何時間も平気で歩くので、そこでつらいと思った時は、僕は、そもそも山を登る面白さのひとつなんですけど、山って一切の情けが通用しないんですよ。要は普段仕事で体調が悪かったら1時間早く帰れるかもしれないし、誕生日だったら「早く仕事を切り上げていいよ」と言ってくれたり、人は許してくれるかもしれないけど、自然は絶対に許してくれません。登山はどれだけ体調が悪くても1度も温度は上がらないし、1メートルも距離は短くならないんですよ。だから、全ての条件を受け入れて乗り越えるしかない、つまり覚悟ですよね。
福永さんは続けて、「登山はつらいからと言っても絶対に許してもらえないので、自分の足で必ず全てやり遂げないといけない」と話し、それを乗り越えるメンタルが必要だと教えてくれました。ちなみに福永さんは今後の目標として、2019年に以前登頂を断念した北アメリカのデナリに挑戦したいと話していました。
さて、次週6月11日(月)〜14日(木)の『STEP ONE』は、各界トップクリエイターの夏旅プランを紹介するなど、様々な切り口で「夏の旅」の楽しみ方を提案します! どうぞお聴き逃しなく!
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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