J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「DIANA Shoes NEW LOOK」。6月24日(日)のオンエアでは、きゃりーぱみゅぱみゅのアートディレクションでおなじみの増田セバスチャンさんをお迎えして、「Kawaii」カルチャーの世界への広がりについてお訊きしました。
■この世にはいろんな色があっていい!
増田さんがスタジオに登場してビックリ。偶然、ストライプ柄が一致して玄理とペアルックのようになりました。増田さんは蛍光ピンクのストライプで、玄理はモノクロのストライプでした。増田さんは自分でデザインした洋服だそうです。
増田:実はスニーカーの素材を使って作ったんです。世の中、大量生産、大量消費でいろいろな物が溢れている中で、敢えて工業製品のようなものを使うことで個性を表そうとデザインしたんです。
そんな増田さんは現在、京都造形大学とニューヨーク大学で客員研究員も務めています。昨年は、文化庁 文化交流使に就任しました。そしてこの度、7年ぶりとなる著書『世界にひとつだけの「カワイイ」の見つけ方』を発売しました。
増田:「世界にひとつだけの『カワイイ』」と書いてありますが、言葉を置き換えれば「世界にひとつだけの自分の見つけ方」と言ってもいいかなと思っています。こんな大変な世の中で、どうやってサバイバルするか、という生き方が書いてあります。多様性をカラフルに例えて、「いろいろな色が世の中に溢れていて、どんな色があってもいい。そのことによってこの世界は成り立っている」というようなことを見つけられたらいいなと思って書きました。
玄理:なるほど。
増田:それともう一つは「Kawaii」という言葉がどんどん世界に広がっていく中で、どうやって広げていったかということも同時に書いてあります。
■「Kawaii」の変化
玄理:7年前と今では「Kawaii」という言葉の意味や、支持する人たちに変化は現れていますか?
増田:僕の活動は20年も前からやってるんですけども、その頃は世界中にぽつんぽつんとあったムーブメントみたいな感じでしたが、それが当たり前のように世界の現象となって広がりました。今は「ちょっとニュアンスが違っているかな」とは思います。最初の頃は一部の人のものという雰囲気があったんですが、今はみんなが普通に「Kawaii」と使えるような存在になったと思ってます。
玄理:本の中で「カワイイファッション」をする最近の若者たちを”第三世代”と呼んでるんですが、第1世代、第2世代、第3世代の成り立ちの変移は?
増田:第1世代は、新しいカルチャーを自分に取り込む世代。原宿にあったものをそのままダイレクトに取り込んで、自分たちの文化と自分たちの国のカルチャーとをミックスしていた、という状態が多かったです。第2世代はそれを引き継ぐという感じでした。
玄理:なるほど。
増田:第3世代は自分たちの持っている、もともと違うアイデンティティや、「Kawaii」になかった様子とかをミックスしていくんです。第2世代だと第1世代を継承するのに一生懸命だったんですけど、そういうのを全部外して、もっともっと自由になったのが第3世代の「Kawaii」カルチャーです。
■coolの代わりに
後半は、「Kawaii」ファッションの世界的な広がりについて伺いました。
玄理:例えば英語圏では「cool」をよく使いますが、その表現の代わり「Kawaii」が使われるようになっているそうですね。
増田:単純に「Kawaii」という言葉は、日本語で言う”かわいい”だけじゃなくて、もっと広い意味があります。若い世代の中ではcoolではなくて”awesome”とか、もっと上の感嘆詞として「Kawaii」を使うことが多くなってきています。
玄理:日常会話に「Kawaii」という言葉がどんどん出てくる感じなんですかね?
増田:自分は日本人なので、日本文化に対してリスペクトする意味も含めて「Kawaii」とよく使ってくれますね。
■増田の注目する「Kawaii」はアフリカ!
この日は、リスナーの皆さんが世界で見つけた「Kawaii」と思うものの写真を送ってもらいました。増田さんはアフリカの衣装に「Kawaii」を感じるそうです。
増田:モロッコでアクセサリーを売っている人の写真があるんですけど、衣装の色がすごく明るい色なんです。
玄理:空色というか、突き抜けるような青ですね。
増田:アフリカは暑い国だから、みんながカラフルで色を楽しんでることを感じたので、今、僕はアフリカのファッションにすごく興味があります。アフリカのテキスタイルは綺麗なものが多いので、そういうものともコラボして、また新しいカワイイが作れないかと考えています。
また、海外では一言で「Kawaii」といっても、意味合いが違うようです。
増田:みんな「カワイイ」と使ってくれるんですけど、海外に行くと日本のクリエーションに対してリスペクトした言葉になっているため、ラーメンもキャラ弁も全部「Kawaii」なんです。日本から来たものは全てカワイイみたいで、寿司を見ても「Kawaii」って言うんです。考えてみれば、我々もこういう感じで使ってますよね。 玄理:確かに、お年寄りに向かって「かわいい」と言っている女子高生を見て、アジア圏の人がビックリすることはあるみたいですね。
増田:「Kawaii」という言葉の意味が広がってきている、日本からきたものをリスペクトすることが広がっているように感じられますね。
最後に増田さんから、メッセージをいただきました。
増田:いろいろ人がいっぱいいて、いろいろな生き方があると思うんです。未来はカラフルで多様性に溢れています。正解の生き方はなくて、自分だけのオリジナルの生き方があるから、「未来はカラフルだ」と言っています。その言葉を捧げたいと思います。
増田さんの著書を、みなさんも手にとってみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:日曜9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
■この世にはいろんな色があっていい!
増田さんがスタジオに登場してビックリ。偶然、ストライプ柄が一致して玄理とペアルックのようになりました。増田さんは蛍光ピンクのストライプで、玄理はモノクロのストライプでした。増田さんは自分でデザインした洋服だそうです。
増田:実はスニーカーの素材を使って作ったんです。世の中、大量生産、大量消費でいろいろな物が溢れている中で、敢えて工業製品のようなものを使うことで個性を表そうとデザインしたんです。
そんな増田さんは現在、京都造形大学とニューヨーク大学で客員研究員も務めています。昨年は、文化庁 文化交流使に就任しました。そしてこの度、7年ぶりとなる著書『世界にひとつだけの「カワイイ」の見つけ方』を発売しました。
増田:「世界にひとつだけの『カワイイ』」と書いてありますが、言葉を置き換えれば「世界にひとつだけの自分の見つけ方」と言ってもいいかなと思っています。こんな大変な世の中で、どうやってサバイバルするか、という生き方が書いてあります。多様性をカラフルに例えて、「いろいろな色が世の中に溢れていて、どんな色があってもいい。そのことによってこの世界は成り立っている」というようなことを見つけられたらいいなと思って書きました。
玄理:なるほど。
増田:それともう一つは「Kawaii」という言葉がどんどん世界に広がっていく中で、どうやって広げていったかということも同時に書いてあります。
■「Kawaii」の変化
玄理:7年前と今では「Kawaii」という言葉の意味や、支持する人たちに変化は現れていますか?
増田:僕の活動は20年も前からやってるんですけども、その頃は世界中にぽつんぽつんとあったムーブメントみたいな感じでしたが、それが当たり前のように世界の現象となって広がりました。今は「ちょっとニュアンスが違っているかな」とは思います。最初の頃は一部の人のものという雰囲気があったんですが、今はみんなが普通に「Kawaii」と使えるような存在になったと思ってます。
玄理:本の中で「カワイイファッション」をする最近の若者たちを”第三世代”と呼んでるんですが、第1世代、第2世代、第3世代の成り立ちの変移は?
増田:第1世代は、新しいカルチャーを自分に取り込む世代。原宿にあったものをそのままダイレクトに取り込んで、自分たちの文化と自分たちの国のカルチャーとをミックスしていた、という状態が多かったです。第2世代はそれを引き継ぐという感じでした。
玄理:なるほど。
増田:第3世代は自分たちの持っている、もともと違うアイデンティティや、「Kawaii」になかった様子とかをミックスしていくんです。第2世代だと第1世代を継承するのに一生懸命だったんですけど、そういうのを全部外して、もっともっと自由になったのが第3世代の「Kawaii」カルチャーです。
■coolの代わりに
後半は、「Kawaii」ファッションの世界的な広がりについて伺いました。
玄理:例えば英語圏では「cool」をよく使いますが、その表現の代わり「Kawaii」が使われるようになっているそうですね。
増田:単純に「Kawaii」という言葉は、日本語で言う”かわいい”だけじゃなくて、もっと広い意味があります。若い世代の中ではcoolではなくて”awesome”とか、もっと上の感嘆詞として「Kawaii」を使うことが多くなってきています。
玄理:日常会話に「Kawaii」という言葉がどんどん出てくる感じなんですかね?
増田:自分は日本人なので、日本文化に対してリスペクトする意味も含めて「Kawaii」とよく使ってくれますね。
■増田の注目する「Kawaii」はアフリカ!
この日は、リスナーの皆さんが世界で見つけた「Kawaii」と思うものの写真を送ってもらいました。増田さんはアフリカの衣装に「Kawaii」を感じるそうです。
増田:モロッコでアクセサリーを売っている人の写真があるんですけど、衣装の色がすごく明るい色なんです。
玄理:空色というか、突き抜けるような青ですね。
増田:アフリカは暑い国だから、みんながカラフルで色を楽しんでることを感じたので、今、僕はアフリカのファッションにすごく興味があります。アフリカのテキスタイルは綺麗なものが多いので、そういうものともコラボして、また新しいカワイイが作れないかと考えています。
また、海外では一言で「Kawaii」といっても、意味合いが違うようです。
増田:みんな「カワイイ」と使ってくれるんですけど、海外に行くと日本のクリエーションに対してリスペクトした言葉になっているため、ラーメンもキャラ弁も全部「Kawaii」なんです。日本から来たものは全てカワイイみたいで、寿司を見ても「Kawaii」って言うんです。考えてみれば、我々もこういう感じで使ってますよね。 玄理:確かに、お年寄りに向かって「かわいい」と言っている女子高生を見て、アジア圏の人がビックリすることはあるみたいですね。
増田:「Kawaii」という言葉の意味が広がってきている、日本からきたものをリスペクトすることが広がっているように感じられますね。
最後に増田さんから、メッセージをいただきました。
増田:いろいろ人がいっぱいいて、いろいろな生き方があると思うんです。未来はカラフルで多様性に溢れています。正解の生き方はなくて、自分だけのオリジナルの生き方があるから、「未来はカラフルだ」と言っています。その言葉を捧げたいと思います。
増田さんの著書を、みなさんも手にとってみてください。
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【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:日曜9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
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