J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「WORLD CONNECTORS」。6月10日(日)のオンエアでは、ロシアが誇るエンターテインメント「サーカス」の魅力にスポットを当てました。
■馬の上で宙返り
ロシアは世界最大の国土を持ち、その広さは日本の45倍にあたります。人口はおよそ1億4500万人。サーカスは、国を代表するエンターテインメントのひとつです。
スタジオには、サーカス・プロモーターとして海外からサーカスや道化師を招聘している大島幹雄さんをお迎えしました。大島さんによると、ロシアの人々にとって、サーカスは生活の一部といってもいいほど大きな存在なのだそうです。
ロシアの人々は、特にクリスマスから新年にかけてサーカスを観に行くそうです。通常は、サーカスは1日1回公演ですが、その時期にはたくさんの来場者があるため、4回公演にもなります。ショーの時間は、2時間から2時間半、料金は500ルーブルから3500ルーブル。日本円で1000円から7000円ほどです。
大島:家族連れも多いので、家族一緒に楽しめるような番組作りをしています。動物たちの芸が人気で、馬のアクロバットの「ジギト」という芸をトリにしたり、クマの曲芸や猛獣ショーが番組の骨格になっています。
玄理:馬のショーではどんなことを?
大島:13メートルの狭いリンクの中を、5頭から6頭の馬が疾走する上で宙返りしたり、3人ぐらいが上に乗ってピラミッドをやったりと、曲芸をするんです。走っている馬の上でやるので、ものすごい迫力です。
玄理:動物も凄いけど、人間がすることもすごいですね。
大島:ロシアのサーカスのお家芸といってもいいんじゃないですかね。
ただし、動物愛護の関係もあって、動物の曲芸は世界的にみると減っているそうです。
■日本のサーカス芸人が大活躍
そんなサーカス大国のロシアには、サーカスについて学べる学校もあります。
大島:4年制の学校で16歳から入れます。そのほか、家族でサーカスをやっている方もいらっしゃるので、家族の中で小さな頃からお父さんお母さんの芸を見て覚えていく人もいるので、そういった意味では裾野は広い環境にあると思います。
歴史を遡ると、日本のサーカス芸人が、ロシアで活躍した時代があるそうです。
玄理:具体的にどんな時代だったんですか?
大島:幕末の時に、最初にパスポートを持って行った日本人は、実はサーカス芸人だったんです。この頃、欧米からいろいろな人が来て、日本のサーカスの曲芸のレベルの高さにみんな圧倒されたんです。実は慶応の時代から、アメリカやヨーロッパでは日本のサーカス芸人たちが大活躍していて、その流れが続いていて「(日本のサーカスの芸を)外国に持っていけばお金になる」ということになったんです。ロシアは日本と近くて、ウラジオストクがあるため、インド洋や太平洋を渡らずに手軽に行けます。かなり多くのサーカス芸人がウラジオストクに渡って、シベリアを横断してモスクワに入り、サンクトペテルブルクに行ったり、ヨーロッパに行きました。
ところで、当時のサーカス芸人はどんな芸をしていたのかというと……。
大島:マジック、アクロバット、足を使った曲芸、ジャグリング(太神楽)などが、ヨーロッパの人たちにとっては新鮮に見えて、技術も高かったので大好評を得たんじゃないかと思います。
これからの季節、ロシアではサーカスの常設館のほかに、街の郊外のあちらこちらにテントが設けられ、白夜の中、ゆったりした気分で楽しむことができるそうです。
日本では、サーカスの雰囲気が楽しめるイベント「サーカス・バザール」が7月7日(土)、8日(日)に埼玉のキラリ ふじみで開催されます。ワークショップや地産の農産物の販売もあります。こちらも要チェックです。
さて、次回(17日)の放送では、ほぼ毎月台湾へ通っている、台日系カルチャーのキーパーソン、LIPの田中佑典さんをお迎え。思わず写真におさめたくなる、おすすめスポットを紹介します。また、日本人を魅きつける、台湾No.1パイナップルケーキの話題など、盛りだくさんの内容でお届けします! どうぞ、お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:日曜9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
■馬の上で宙返り
ロシアは世界最大の国土を持ち、その広さは日本の45倍にあたります。人口はおよそ1億4500万人。サーカスは、国を代表するエンターテインメントのひとつです。
スタジオには、サーカス・プロモーターとして海外からサーカスや道化師を招聘している大島幹雄さんをお迎えしました。大島さんによると、ロシアの人々にとって、サーカスは生活の一部といってもいいほど大きな存在なのだそうです。
ロシアの人々は、特にクリスマスから新年にかけてサーカスを観に行くそうです。通常は、サーカスは1日1回公演ですが、その時期にはたくさんの来場者があるため、4回公演にもなります。ショーの時間は、2時間から2時間半、料金は500ルーブルから3500ルーブル。日本円で1000円から7000円ほどです。
大島:家族連れも多いので、家族一緒に楽しめるような番組作りをしています。動物たちの芸が人気で、馬のアクロバットの「ジギト」という芸をトリにしたり、クマの曲芸や猛獣ショーが番組の骨格になっています。
玄理:馬のショーではどんなことを?
大島:13メートルの狭いリンクの中を、5頭から6頭の馬が疾走する上で宙返りしたり、3人ぐらいが上に乗ってピラミッドをやったりと、曲芸をするんです。走っている馬の上でやるので、ものすごい迫力です。
玄理:動物も凄いけど、人間がすることもすごいですね。
大島:ロシアのサーカスのお家芸といってもいいんじゃないですかね。
ただし、動物愛護の関係もあって、動物の曲芸は世界的にみると減っているそうです。
■日本のサーカス芸人が大活躍
そんなサーカス大国のロシアには、サーカスについて学べる学校もあります。
大島:4年制の学校で16歳から入れます。そのほか、家族でサーカスをやっている方もいらっしゃるので、家族の中で小さな頃からお父さんお母さんの芸を見て覚えていく人もいるので、そういった意味では裾野は広い環境にあると思います。
歴史を遡ると、日本のサーカス芸人が、ロシアで活躍した時代があるそうです。
玄理:具体的にどんな時代だったんですか?
大島:幕末の時に、最初にパスポートを持って行った日本人は、実はサーカス芸人だったんです。この頃、欧米からいろいろな人が来て、日本のサーカスの曲芸のレベルの高さにみんな圧倒されたんです。実は慶応の時代から、アメリカやヨーロッパでは日本のサーカス芸人たちが大活躍していて、その流れが続いていて「(日本のサーカスの芸を)外国に持っていけばお金になる」ということになったんです。ロシアは日本と近くて、ウラジオストクがあるため、インド洋や太平洋を渡らずに手軽に行けます。かなり多くのサーカス芸人がウラジオストクに渡って、シベリアを横断してモスクワに入り、サンクトペテルブルクに行ったり、ヨーロッパに行きました。
ところで、当時のサーカス芸人はどんな芸をしていたのかというと……。
大島:マジック、アクロバット、足を使った曲芸、ジャグリング(太神楽)などが、ヨーロッパの人たちにとっては新鮮に見えて、技術も高かったので大好評を得たんじゃないかと思います。
これからの季節、ロシアではサーカスの常設館のほかに、街の郊外のあちらこちらにテントが設けられ、白夜の中、ゆったりした気分で楽しむことができるそうです。
日本では、サーカスの雰囲気が楽しめるイベント「サーカス・バザール」が7月7日(土)、8日(日)に埼玉のキラリ ふじみで開催されます。ワークショップや地産の農産物の販売もあります。こちらも要チェックです。
さて、次回(17日)の放送では、ほぼ毎月台湾へ通っている、台日系カルチャーのキーパーソン、LIPの田中佑典さんをお迎え。思わず写真におさめたくなる、おすすめスポットを紹介します。また、日本人を魅きつける、台湾No.1パイナップルケーキの話題など、盛りだくさんの内容でお届けします! どうぞ、お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:日曜9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
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