J-WAVEで放送中の番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。1月31日(水)のオンエアでは、詩人の谷川俊太郎さんをお迎えしました。
86歳の谷川さん。1950年代の半ばから詩人として活動しています。
「18歳から詩を書いているので、70年にはなってないけど、よくネタがつきないなと自分でも思う(笑)。生活になっちゃってるからですね。僕は会社でのお勤めとかしてないでしょ。収入は書くことしかないんですよ。だから『書かなきゃ』ってことが若い頃からあって。書いてお金になったのは、すごく幸運ですね。わりと最初から商業的な雑誌に詩が載っていたから。といっても親のすねをかじっていましたけど、少しずつ随筆や対談の仕事が増えて、今は食えるようになったという感じですね」
現在、東京オペラシティアートギャラリーでは「谷川俊太郎展」が開催中。詩だけでなく、谷川さんの身の回りのものなども展示しています。
「僕はだいたい注文に応じる人で、『はい』って言って、一生懸命努力しちゃう。ものを集めるのが大変でした。父や母の写真も展示されていますよ」とコメント。「回顧展みたいになるんじゃないかと心配したら、わりとそうじゃなくて、“今の自分”が出ていて嬉しかったです」と話しました。
トークの後半では、多くのリスナーから寄せられた質問に回答。谷川さんならではのユニークな答えを一部ご紹介します。
Q:転職しようと思ったことはありますか?
谷川:僕、職業もったことないもん。詩人は職業事典に載ってないんですよ。だから職業としては認められてないのね。本当はお金をもらっちゃいけないんですよ、詩人は。霞を食ってないといけないんです。
クリス:詩人って職業の欄にないんですか?
谷川:物書きとかね、著述業とか作家はあるんですよ。でも詩人はない。歌詞書く人は立派に職業になっているから、作詞家というのはあるかもしれない。
クリス:「谷川俊太郎」という職業ですもんね
谷川:寺山修司は自分の職業を「寺山修司です」って言ったんだけど、僕も似たようなところはありますね。
Q:最近はネットばかりが普及して、あまり冊子で本を読まない若い人が多いように思えます。谷川さんは最近の若い人の活字離れについてはどう思われますか?
谷川:時代がそう動いてるんだからしょうがないんじゃないの? 僕は一般論として、若い人が活字離れとかいうのはあまり問題にしなくて、自分の身近な、たとえば孫が絵本を読まないとかなったら考えるけど、具体的に考えないとマスメディアの流行り言葉のほうにいっちゃうから、あまりそういうことについてはコメントしていませんね。
詩の断片を釣るiPohneアプリ「谷川」や、郵便で詩を送る「ポエメール」といった新しいメディアも活用し、発表の場にしている谷川さん。「僕のアイデアじゃなくて、人に提案をされたから乗ったという形だけど、基本的にそういうのが好きなんですね。ただ詩集の形で見せるんじゃなくて、色々なメディアに浸透していくというのは若い頃から狙っていましたから」と語りました。
リスナーからは「谷川さんずっと生きていてください」というメールもきていましたが、「そんな無理ですよ、ずっとなんて(笑)。だったら不老長寿の薬をください」「死ねないのって大変だよ? 年取ってボケて死ねないのなんて嫌ですよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに話していました。
「谷川俊太郎展」は3月25日(日)までの開催です。気になった方はぜひ訪れてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
86歳の谷川さん。1950年代の半ばから詩人として活動しています。
「18歳から詩を書いているので、70年にはなってないけど、よくネタがつきないなと自分でも思う(笑)。生活になっちゃってるからですね。僕は会社でのお勤めとかしてないでしょ。収入は書くことしかないんですよ。だから『書かなきゃ』ってことが若い頃からあって。書いてお金になったのは、すごく幸運ですね。わりと最初から商業的な雑誌に詩が載っていたから。といっても親のすねをかじっていましたけど、少しずつ随筆や対談の仕事が増えて、今は食えるようになったという感じですね」
現在、東京オペラシティアートギャラリーでは「谷川俊太郎展」が開催中。詩だけでなく、谷川さんの身の回りのものなども展示しています。
「僕はだいたい注文に応じる人で、『はい』って言って、一生懸命努力しちゃう。ものを集めるのが大変でした。父や母の写真も展示されていますよ」とコメント。「回顧展みたいになるんじゃないかと心配したら、わりとそうじゃなくて、“今の自分”が出ていて嬉しかったです」と話しました。
トークの後半では、多くのリスナーから寄せられた質問に回答。谷川さんならではのユニークな答えを一部ご紹介します。
Q:転職しようと思ったことはありますか?
谷川:僕、職業もったことないもん。詩人は職業事典に載ってないんですよ。だから職業としては認められてないのね。本当はお金をもらっちゃいけないんですよ、詩人は。霞を食ってないといけないんです。
クリス:詩人って職業の欄にないんですか?
谷川:物書きとかね、著述業とか作家はあるんですよ。でも詩人はない。歌詞書く人は立派に職業になっているから、作詞家というのはあるかもしれない。
クリス:「谷川俊太郎」という職業ですもんね
谷川:寺山修司は自分の職業を「寺山修司です」って言ったんだけど、僕も似たようなところはありますね。
Q:最近はネットばかりが普及して、あまり冊子で本を読まない若い人が多いように思えます。谷川さんは最近の若い人の活字離れについてはどう思われますか?
谷川:時代がそう動いてるんだからしょうがないんじゃないの? 僕は一般論として、若い人が活字離れとかいうのはあまり問題にしなくて、自分の身近な、たとえば孫が絵本を読まないとかなったら考えるけど、具体的に考えないとマスメディアの流行り言葉のほうにいっちゃうから、あまりそういうことについてはコメントしていませんね。
詩の断片を釣るiPohneアプリ「谷川」や、郵便で詩を送る「ポエメール」といった新しいメディアも活用し、発表の場にしている谷川さん。「僕のアイデアじゃなくて、人に提案をされたから乗ったという形だけど、基本的にそういうのが好きなんですね。ただ詩集の形で見せるんじゃなくて、色々なメディアに浸透していくというのは若い頃から狙っていましたから」と語りました。
リスナーからは「谷川さんずっと生きていてください」というメールもきていましたが、「そんな無理ですよ、ずっとなんて(笑)。だったら不老長寿の薬をください」「死ねないのって大変だよ? 年取ってボケて死ねないのなんて嫌ですよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに話していました。
「谷川俊太郎展」は3月25日(日)までの開催です。気になった方はぜひ訪れてみてください。
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放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
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