J-WAVEで放送中の番組「BOOK BAR」(ナビゲーター:大倉眞一郎・杏)。毎週ナビゲーターの2人が「今読むべき本」としてオススメの本を持ち寄るこの番組。10月7日(土)のオンエアでは、杏が「濃厚で、濃厚で、でも止まらない」という本を紹介しました。
杏が持ってきたのは柚木麻子さんの『BUTTER』。これは実際にあった連続殺人事件をモチーフにしている小説です。その事件は大倉もよく覚えているそう。小説では、結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子、通称カジマナを追う週刊誌の女性記者が主人公です。
「みんな取材したいのは、彼女がどういう気持ちで次々と男性を手玉…っていう言い方は、変ですけど、魅了していったのか? モチーフになった本人もそうですし、このカジマナもふくよかな人間。食にすごく精通しており、料理学校にも通っていた」(杏、以下同)
カジマナが次々と面会取材を突っぱねる中、「料理に特化した質問をしてみたら?」というアドバイスを受ける主人公。料理好きはレシピなどを聞かれたらつい話したくなるもの…というところからカジマナと主人公の交流が始まります。主人公は週刊誌の記者という不規則な生活をしていることもあり、食に興味がなかったため、付け焼き刃でカジマナの取材に挑むも「わかってない」と言われてしまいます。そして言われたのが、「いいバターを食べなさい。それで本物の味を知りなさい」。
そこで、主人公はバターご飯を作ります。「この本にはバターがずっと出てきたり、いろんな料理がこの先も出てくるんですけど、この文章のシズル感。『あぁ、食べたい』っていう。バターのメーカーとかフランス料理店とか、全部実名で出てくるんですよ。ちょっと心を動かされるみたいな(笑)」と杏は言います。
主人公は食にどんどん興味を持つようになり、カジマナのようにふくよかになっていきます。
「それで、なんとなくシンパシーを感じるようになって。読者も…私自身も読んでて、なんとなく食のこととか美意識に関しては、『やっぱり美味しいのっていいよね』って感じで、だんだん同調していく部分っていうのが、だいたい半分くらい」
そこからさらに物語は深いものになっていくそう。
「読みたくなる」と興味津々の大倉に、「本当に濃厚。1ページ1ページのボリュームが。楽しい濃厚さでした、これは。“楽しい”っていう言葉が合うかどうか、ちょっとわからないんですが…」と杏は答えました。
ちなみにこの本に登場するバターご飯を、杏は今まで食べたことがなかったようで、本を紹介するにあたり、実際に作ってみたそう。
「わざわざこの本に書いてあるバターを買ってみて(笑)」というそのバターは小さくても400円もする高級バターなのですが、“ケーキを1つ買った”くらいの気持ちで購入。作ってみた感想は…「やっぱりバターと炭水化物の組み合わせは、パスタだろうがパンだろうが、美味しい(笑)!」と絶品だったそう。
本に登場する食も興味をそそりますが、話がその先にどう展開していくのかも気になりますよね。興味のある方はその続きをぜひご自身で確かめてみてください!
この他、「BOOK STAND」コーナーでは、作家のせきしろさんが登場。「自身の作風に影響を与えた3冊」のうち1冊目として保坂和志さんの『プレーンソング』を紹介しました。
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「BOOK BAR」
放送日時:毎週土曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/
杏が持ってきたのは柚木麻子さんの『BUTTER』。これは実際にあった連続殺人事件をモチーフにしている小説です。その事件は大倉もよく覚えているそう。小説では、結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子、通称カジマナを追う週刊誌の女性記者が主人公です。
「みんな取材したいのは、彼女がどういう気持ちで次々と男性を手玉…っていう言い方は、変ですけど、魅了していったのか? モチーフになった本人もそうですし、このカジマナもふくよかな人間。食にすごく精通しており、料理学校にも通っていた」(杏、以下同)
カジマナが次々と面会取材を突っぱねる中、「料理に特化した質問をしてみたら?」というアドバイスを受ける主人公。料理好きはレシピなどを聞かれたらつい話したくなるもの…というところからカジマナと主人公の交流が始まります。主人公は週刊誌の記者という不規則な生活をしていることもあり、食に興味がなかったため、付け焼き刃でカジマナの取材に挑むも「わかってない」と言われてしまいます。そして言われたのが、「いいバターを食べなさい。それで本物の味を知りなさい」。
そこで、主人公はバターご飯を作ります。「この本にはバターがずっと出てきたり、いろんな料理がこの先も出てくるんですけど、この文章のシズル感。『あぁ、食べたい』っていう。バターのメーカーとかフランス料理店とか、全部実名で出てくるんですよ。ちょっと心を動かされるみたいな(笑)」と杏は言います。
主人公は食にどんどん興味を持つようになり、カジマナのようにふくよかになっていきます。
「それで、なんとなくシンパシーを感じるようになって。読者も…私自身も読んでて、なんとなく食のこととか美意識に関しては、『やっぱり美味しいのっていいよね』って感じで、だんだん同調していく部分っていうのが、だいたい半分くらい」
そこからさらに物語は深いものになっていくそう。
「読みたくなる」と興味津々の大倉に、「本当に濃厚。1ページ1ページのボリュームが。楽しい濃厚さでした、これは。“楽しい”っていう言葉が合うかどうか、ちょっとわからないんですが…」と杏は答えました。
ちなみにこの本に登場するバターご飯を、杏は今まで食べたことがなかったようで、本を紹介するにあたり、実際に作ってみたそう。
「わざわざこの本に書いてあるバターを買ってみて(笑)」というそのバターは小さくても400円もする高級バターなのですが、“ケーキを1つ買った”くらいの気持ちで購入。作ってみた感想は…「やっぱりバターと炭水化物の組み合わせは、パスタだろうがパンだろうが、美味しい(笑)!」と絶品だったそう。
本に登場する食も興味をそそりますが、話がその先にどう展開していくのかも気になりますよね。興味のある方はその続きをぜひご自身で確かめてみてください!
この他、「BOOK STAND」コーナーでは、作家のせきしろさんが登場。「自身の作風に影響を与えた3冊」のうち1冊目として保坂和志さんの『プレーンソング』を紹介しました。
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
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番組名:「BOOK BAR」
放送日時:毎週土曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/
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