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マリー・ローランサン美術館が東京にオープン

マリー・ローランサン美術館が東京にオープン

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」。9月6日(水)のオンエアでは、この夏、東京にお引越ししてきた「マリー・ローランサン美術館」に注目しました。

ローランサンは1883年生まれ、20世紀前半にフランスを中心に活躍した女性画家です。ピカソやブラックと一緒に、“フォービズム”や“キュービズム”といった新しい絵画の運動に従事し、男性画家ばかりだった中で女性画家としてたった一人、成功をおさめました。

この7月、紀尾井町にあるホテルニューオータニ内にオープンした、マリー・ローランサン美術館館長のお話によると、当時まで絵画の世界は男性優位で、それまでの絵画の理論もすべて男性が作ってきたそう。女性画家もいましたが、ローランサンは「彼女たちはみな男性画家の真似をして描いている。私はそうじゃない。私は女性の感性で、女性が美しいと思うものを描きたい」と言ったとか。

ローランサンの作品には女性を描いたものが多く、男性画家には出せなのではというような淡い色彩を多く使い、優雅な曲線で美しく描かれた女性像で独自の画風を確立しました。

またローランサンは、肖像画家としても成功したそう。彼女に肖像画を描いてもらうのが当時のステイタスで、「自分も社交界にいる」証明となったそうです。

たくさんの依頼者の中には、ローランサンと同い年で、デザイナーとして成功したココ・シャネルもいたとか。ただ、シャネルは出来上がった絵が気に入らず、描き直しを要求したそうです。それに対してローランサンは、「シャネルはしょせん田舎者、パリの芸術なんてわかるわけないわ」と言った、と言われています。ローランサンは結局その絵を画商に売ってしまい、シャネルは肖像画を受け取ることができなかったそうです。

ローランサン作品の世界最大のコレクターは日本人。それが現館長のお父様で、タクシー会社グリーンキャブ創設者の高野将弘さんです。パリの画廊でローランサンの作品に出会ってからその魅力にとりつかれ、数十年かけて600点以上の作品を収集。1983年に長野の蓼科高原に美術館を開館しましたが、2011年、震災などの影響もあり閉館。その後の6年ほどはパリで里帰り展を行ったり、日本各地で展覧会をやっていたそうですが、ぜひ常設をということで、今回、再びオープンさせたそうです。

今は再オープンを記念した回顧展を開催中。ローランサンが画学生だった頃から、ピカソたちとの時代、第一次世界大戦でスペインに亡命していた時代、そして最晩年まで、油彩だけでおよそ62点代表的な作品を展示しているそうですよ♪

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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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