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染織作家が工房で流す曲はまさかのキングオブポップ?

染織作家が工房で流す曲はまさかのキングオブポップ?

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「RINREI CLASSY LIVING」(ナビゲーター:村治佳織)。6月10日(土)のオンエアは、染織作家の志村洋子さんをお迎えしました。

糸を植物の樹液で染め、自ら織ることで作品を完成させる「染織作家」として活動する志村さん。母親である人間国宝の志村ふくみさんと共に、染織の学校「アルスシムラ」やギャラリー&ショップ「アトリエシムラ」を中心に、染織文化の振興のためにも活動しています。

村治は数年前に、吉永小百合さんから志村さんを紹介してもらい、「それまでまったく知らない世界だったので、ホントに新鮮な、目から鱗だったことがたくさんあった」と感銘を受けたとか。

今回、村治が興味を持ったのは染織の染めについてでした。代表的な色の種類としては「藍」を頂点に、クチナシの実から出る「黄色」、桜、梅など春の樹木からは「ピンク色」、栗、くるみから出る「灰色」や「ベージュ」などが挙げられるそうですが、志村さんいわく「なんでも染まります」とのこと。

これらの色の材料をそれぞれ大きな釜で数時間~数日「煮出し」したあと、その液に絹糸を浸けて出し入れを繰り返し、1週間前後を掛けて色を定着させていくそう。一番単純な技法でも1人の人が1枚の着物を完成させるのには1カ月半は掛かるとか。「糸を準備するのが工程の8割」(志村さん)と言われるなかで、最も大変なのは、デザインした着物を織るために計算して、糸を染め分けるという工程だそうで「もう半分くらい計算ですよね」と話していました。

そんな志村さんですが、京都市内にあるアトリエでは音楽を聴きながら作業をしているそうです。よく聴くジャンルについて、村治の音楽はもちろん、「なんでも聴いてますよ」とのこと。「ポップスもですか? たとえばどんな人ですか?」と興味津々で問い掛ける村治に、志村さんは「一番、一生懸命聴いたのはマイケル・ジャクソンが亡くなったときに…」と意外な回答をしていました。志村さんがマイケル・ジャクソンのファンだったこともあり、そのときはマイケルの曲に合わせて工房をあげてダンスをしていたそうです(笑)。志村さんも「喧しい工房ですよね」と笑いながら話していました。

その後、話題は志村さんが息子さんたちと運営する染織の学校「アルスシムラ」に。「もし今から染織を、プロでも…作品作りでもやっていきたいと思っても遅くはないですよね?」と聞く村治に「全然遅くはないです。(今までの人生経験が糧となるから)染織っていうのは生活に沿った芸術なんだなと思っています」と志村さんは力強く答えていました。実際に「アルスシムラ」では、10代から70代まで幅広い年齢層の生徒が70~80名ほど学んでいるとのことです。

なお、学校のほかにも成城学園前(世田谷区)にはショップ&ギャラリー「しむらのはなれ」もあり、ワークショップを開催しているとのことなので、シムラワールドに触れたいと思う人は、お休みの際にお出かけしてみるのも良いかもしれませんね!

さて、次回17日(土)は、藤井フミヤさん、尚之さんご兄弟をお迎えします。こちらもどうぞ、お楽しみに。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「RINREI CLASSY LIVING」
放送日時:毎週土曜 20時-20時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/classyliving/

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