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雨水博士「雨水は流せば洪水、貯めれば資源」

雨水博士「雨水は流せば洪水、貯めれば資源」

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。6月5日(月)は「環境の日」ということで、「GOOD NEIGHBORS」では国内外で雨水を利用した活動を行う、雨水博士こと村瀬誠さんをお迎えしました。

村瀬さんは1949年生まれ、元東京都墨田区職員で、環境保全課で雨水利用担当主査を務めた後、雨水国際会議事務局長、2000年からはバングラデシュでも雨水に関わる技術指導を行っているそうです。また、両国国技館や東京スカイツリーといった大型施設での雨水利用も手掛け、現在は墨田区を退職し、雨水関連の活動に従事していらっしゃいます。

クリス:そもそも雨水に関わるようになったきっかけはなんだったのですか?
村瀬:もう36年前の話になりますが…きっかけは洪水で、当時は墨田区の職員でしたから、住人からなんとかしてくれと頼まれて研究を始めたんです。そうして達した結論が、「雨は流せば洪水、貯めれば資源」でした。

雨水を資源としてうまく利用している、一番いい例が東京スカイツリーなんだとか。

「展望ロビーが2つあるんですが、全体で2000平方メートルの大きな屋根なんです。屋根があると雨水を集められる。隣のソラマチビルと事務所ビルの屋根からも雨水を集めて、地下に2635トンという巨大な雨水タンクを置いてそこに貯めています。家庭風呂の1万3000個分ですね。貯めることによって洪水も防止でき、水はポンプアップして、屋上を緑化しているのでそこの散水に使っています」(村瀬さん、以下同)

雨水について詳しくなる前は、村瀬さんも「雨っていやだなあ」と思っていたそうですが、今では雨が待ち遠しいとおっしゃっていました。

2014年に雨水利用の法律ができ、これから建てられる国の建物は雨水利用をしなければいけなくなるなど、雨水への注目は高まっています。こういう話を知って「雨水タンクをうちでもつけたい」という場合、買う際に助成金が出る自治体もどんどん増えているのだそう。

後半はバングラデシュでの活動など、他にも興味深いお話もしていただきました。雨水を貯めれば資源になるだけでなく、節水対策にもなります。個人の家でも利用者は増えているそうなので、まずは自分の住んでいる自治体を調べてみるのもいいかもしれません。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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